紙の本
期待通りの内容に満足
2023/10/09 21:15
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済に疎い私でも理解できる中野先生の本を店頭で見かけ衝動買い。期待通りの内容に満足しました。本書のテーマは「財源」。国債発行による調達の適格性を「貨幣とは何か」から説き起こします。私も本書を読むまでは、これ以上の国債増発はいずれ国家財政が破綻しハイパーインフレが起きるという説を支持していましたが、全くの間違いだと理解し納得しました。「増税」にこだわる「増税メガネ」の愚策は日本の低迷を更に長期化させる危惧があり、全く思いやられます。
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話題の「財源」がテーマだが、著者の代表作「富国と強兵」のダイジェストとして読むこともできる。
ポイントは直感に反する「貨幣とは特殊な負債である(資産ではない)」という事実が理解できるかどうかにかかっている。
この点が理解できれば景色が変わり、日経等の経済記事のレベルの低さに愕然とするようになるだろう。
日本の衰退を止めるために自分に何ができるかを考えさせられた。
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経済学者や財務官僚がいかに不真面目なのか、がわかる本だと思う。
なぜなら彼らの緊縮財政に対する主張も、MMTをはじめとする積極財政に対する批判もあまりにも的外れなことがわかるから。
せめて相手の主張を理解したうえで批判することは最低限の分別だと思うけれど、それすらできていない。
最近は事実すらまともに把握せず、適当に自分の主張だけを繰り返すいい加減な人が増えたような気がする。
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自分には経済的素養がないから、この著者の主張が正しいかどうかは判別できない。ただ経済学の偉い先生たちとは意見が大きく異なっているようだ。
この真偽はどうやって判別したらいいのだろうか。
またこの著者の政策はどの政党、政治家が実行するのか興味深い。
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中野剛志氏の著書は結構読んでいるが、今回もシニカルかつ的確な分析が光っている。
ここ最近積極財政か緊縮財政どちらが相応しいかがメディアで議論されるようになった。日本がやっとこのような状況になったのも、10年以上前から様々なメディアで経済について語っていた著者の功績もあると私は思っている。そんな人物が書いた新書が難しいはずがない。昨今メディアで取り上げられる経済テーマに関しては基本的なことがこの本でわかるようになっている。
きっと、経済についてあまり勉強してこなかった人からしたら、今までなんとなく学んできた知識を覆す内容ばかりだろう。だからこそ、本書のタイトルは『どうする財源』なんだと思う。(もちろん現在放送中の大河ドラマからの引用というのは踏まえている)
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自分がこれまでに得た、金融や財政に関する知見とはまったく異なる視点で書かれているため、違和感しか残りませんでした。
マクロ経済学における前提やビジネスにおけるお金の動き方をまったく無視しているようにしか見えず、その点が、違和感の理由だと思います。
この本の内容については、自分の理解が足りないだけかもしれませんが、「貨幣破壊」という概念には、ものすごく違和感がありますし、マネタリーベースやマネーストックに関する記述がほとんどない点も気になりました。
また、述べられている内容のほとんどは国内の話であり、国際的なお金のやりとりにはほとんど触れられていない点にも違和感がありました。
全体的に、「ある種の(特殊な)仮定の下であれば成り立ち得る机上の空論」という印象が強く、現実を説明しているようには、とても思えません。
が、自分がMMT(現代貨幣理論)を理解していないだけかもしれないので、まずはMMTの基本から学びたいと思います。
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貨幣論について非常に勉強になりました。
お気に入りの一冊です。
ただ、世間の通説(?)に囚われてるような人が読むとセンメルヴェイス反射的にアレルギー反応を起こしちゃいそうな本。
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循環貨幣理論と現代貨幣理論。政府はお金をいくらでも生み出せる。政府が支出しなければ貨幣も生まれない。支出が先で、税収は後。税金は財源ではない。財政赤字はむしろ正常な状態。政府の支出に資金制約はない。ヒトとモノの実物資源が制約だ。いくらお金があったとしても、物理的存在量には限りがある。財政破綻など起きない。やってくるのはデフレ継続の供給能力破壊。需要に対する供給の好循環。それが築けるかが問題なのだ。お金は機動的に使うもの。知らぬは大罪。理解しようとしないのは極悪人。失われた30年。いくつの命が失われたことか