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表紙から受ける彼女の印象と作中の彼女の印象の乖離が激しくて、ちょっと戸惑った。
作中最後ならまだ分からなくもないけれども、読んでいて何度別人じゃと思ったことか。
それくらい作中の彼女、深凪は自己肯定感の低い、自分を大切にする意味を見出せない子だったので。
一方で祀鶴の年齢には逆の意味で驚いた。
え、きみ、そうだったの!?
改めて表紙を見て、ああなるほどと納得した次第。
一族を滅ぼした「黒の御方」を倒すために身売りした深凪と彼女を買った祀鶴が、日常生活や呪術士としての活動を通して家族になっていく話。
誰にも大切にされなかった深凪が自分を大切にすることを覚え、成長していく物語とも言える。
呪術士の家にいながら力を持たなかった深凪(ゆえに不当に扱われていたともいえる)に実はとんでもない力があったことはお約束。
ただ実際の「黒の御方」調伏に彼女のそのチート級能力よりは説得が効いたので、ちょっと勿体なかった気がする。
説得が効くなら能力いらんかったなあという。
普段のお仕事のときの方が出番あった気がする。
個人的には面倒見のいい楓さん推し。
主役差し置いて最推しである(すまん)
「~さね」な姐御言葉もたまらなくいい。
彼女も加えての三人家族がわちゃわちゃしている光景はもっと見ていたかったなあ。