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守るものがある大切さを感じました。
自分の守るものはなんだろうかと考えさせられました。
読むとほっこりしますね。
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警備の仕事を知ることができた。町で警備員さんの姿を見かけない日のほうが少ないと思う。今までは何をしている人かよく分からなかったけど、今は少し親近感を持った。
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かつて社員による三億円の盗難事件が起こり、信用を回復するために奔走した社長が病死してしまったサクラ警備保障株式会社。社長の二人の息子が後を継いだものの、兄が経営方針を変えたことに納得ができない弟は、人事部次長として社員の面接をするたびにその人にとっての「守りたいもの」を尋ねるようになる。力づけられるような物語です。
さまざまな問題を抱えながらも警備員として働く人たち。ひとくちに警備員といっても、工事現場の交通誘導からボディガードまでその仕事はさまざまです。ただ共通するのは、どの仕事にも守るべきものがあるということ。だからこそその仕事に就く人たちも、そして誰であってもなにかしら守りたいものはあるはずなのですが。それが何なのか、改まって考えたことってあまりないかもしれません。当たり前にそこにあると思っているものでも、危機にさらされるまでは守らなければならないと意識すらしないかもなあ。
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警備と一括りにしがちだが、さまざまな内容で守るということがとても簡単ではないことを痛感した。
日頃、どこかで目にする警備員の姿にスルーしがちだが、もっと感謝しなければと思った。
4つの短編だが、どれも内容が濃くて誰もが迷いながら自分と闘いながら壁を越える姿が心に沁みた。
何が自分にとって大切であるか…何を守りたいのかを気づかせてくれる。
第1章 3号警備「人間としてのプライドです」
〜現金輸送をはじめとした貴重品運搬警備業務〜
過去、保護観察処分を受けながらも親のコネで警備員になった男。
第2章 2号警備「最低限の生活だよ」
〜交通誘導と雑踏警備〜
交通誘導をしている高齢男性。
第3章 4号警備「それは、もちろん正義です」
〜身辺警備部・ウィメンズ・エスコート・サービス〜
万引きGメンだったときの失敗がトラウマになっている女性。
第4章 1号警備「守りたいものなんて、とうになくしました」
〜請負受託警備(世田谷近代美術館)〜
戦死した画家の絵にとらわれている小説家。
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警備保障の仕事を通して自己の価値観を見つめ直し生きる意義を見出していく人々を描くヒューマンドラマ。
本編4章と序章及び終章からなる。
◇
先代の社長が1代で築いたサクラ警備保障株式会社。社員の労働意欲や生活にも配慮する実に労働環境のよい会社だったが、6年前に社員が3億円盗難事件に関与して社会的信用が失墜。倒産の危機に陥り社長は心労がたたって急死してしまった。
後を継いだ長男の光輝は父親の敷いた路線を変更し、警察 OB を受け入れることで経営再建を進めたが、これに次男の基輝が反発。
兄の理念に釈然としない基輝は、父が仕事を通して守ろうとしていたものをわかりたくて、人事部次長として社員たちにある質問を投げかけていく。
* * * * *
兄弟の対立とその決着が描かれるのかと思っていましたが、もっといい話でした。
理の兄と情の弟。現実と理想のどちらにウエイトをおくかは難しい。
社員の雇用と生活を守るためには会社の存続が不可欠であり、警察と結びつくことでそのコネクションを利用するという兄の方針は間違っていないからです。
父の持っていた理想を探求していくという役回りを担った弟の基輝が主人公でしたが、人間のドラマとしては兄の光輝を描く方がよかった気がします。
ただ、問題を抱えた社員にさり気なく近づいた基輝が、「あなたは何をまもりますか?」という問いとともに、適宜コミュニケーションをとっていくことで、彼らに自己を見つめるきっかけを作っていく展開は感動的だし、朝倉さんらしいと思います。
物語の収拾のつけ方も予定調和と言えないこともないけれど、読後感の爽やかないい作品でした。
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「あなたは何をまもりますか?」
発掘女王みんみんオススメでハマりそうな感じしかしない朝倉宏景さんの2冊目ですが、数多あるみんみんオススメ本をすっ飛ばしての最新刊です
負けず嫌いか!
そしてみんな大好きお仕事小説ですよ!
みんな集まれ〜♪
主題となるお仕事は警備員です
警備業務には
第1号警備業務…施設警備業務
第2号警備業務…雑踏警備業務・交通誘導警備業務
第3号警備業務…貴重品運搬業務
第4号警備業務…身辺警護業務
とありまして
サクラ警備保障株式会社はその全ての業務を提供してるわけなんですが
それぞれの業務のお話の連作短編集となっております
う〜ん、良い!
それぞれの業務の特徴なんかも分かりやすく書かれているし、なにより「まもる」という仕事対してちゃんと向き合ってるところが良いんよ
特に第4章はかなり泣けました。゚(゚´Д`゚)゚。
冒頭の言葉は人事部次長である主人公が、それぞれの警備員に問う言葉なんだけど
この物語を通して読者に問いかけてる言葉でもあると思うんよ
だからこの物語を読んだ人は、自分の「まもるもの」について考えなければいけないわけ
それはもうこの物語を手に取った人の義務なわけ
だから考えてみました
「自分のまもるものは?」
クマさんのベストレビューにおけるカリスマレビュアーとしての地位( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
家族です!家族家族!家族が一番!カステラ二番!
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何を守ろうとしているのだろう、
何を守りたいのだろう、
何を守ればいいのだろう、
を問い直す契機を与えてくれる作品。
(内容紹介)
6年前、3億円盗難事件を引き起こし、信用が失墜したサクラ警備保障株式会社。佐久良社長は経営立て直しの中過労で亡くなり、現在は息子の光輝と基輝が跡を継いでいる。
父は何を守ろうとしていたのだろうか。そして、俺は何を守ればいいのだろうか。
答えの出せない弟の基輝は、人事部次長として面接をすると最後に「あなたは何をまもりますか?」と尋ねるようになった。
過去、保護観察処分を受けながらも父のコネを使って警備員となった男。
交通誘導をしている高齢男性。
万引きGメンだったときの失敗がトラウマとなっている女性。
戦死した画家の絵にとらわれている小説家。
「拳銃も持てない」「逮捕もできない」そんな最弱の守護神!
トラウマを抱えた4人の警備員が守るもの。
「人間としてのプライド」
「最低限の生活」
「それは、もちろん正義」
「守りたいものなんて、とうになくしました」
人生に迷った者だけが見つけた答えとは?4人の日々を見つめ、自分を顧み、基輝がたどり着いた守ることの意味とは――。
もう一度問います。「あなたは何をまもりますか?」
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警備会社、警備員の事を詳しく知るお仕事小説となりました♪
たくさん読んできて警備員の小説って初めてです。
現金輸送車での集金…
身辺警護…
工事現場の誘導…
美術館の監視員…
なるほど色々ありますね(*_*)
興味深かったのは女性を身辺警護する話。
ストーカー、痴漢…守るではなく護る。
そこに正義感はいらないという考え。
父親の会社を兄弟で引き継いだ考え方の違う二人。
親子、兄弟の話でもありました。
気持ち良いラストで満足‹‹\(´ω` )/››
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警備員がなぜ法律で縛られた存在なのか、
終章で納得しました。
警察とは異なる形で、
人々の生活を守る存在。
守るにもいろんな方法があるんだなと知る。
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6年前、3億円盗難事件を引き起こし、信用が失墜したサクラ警備保障株式会社。
佐久良社長は経営立て直しの中過労で亡くなり、現在は息子の光輝と基輝が跡を継いでいる。
父は何を守ろうとしていたのだろうか。
そして、俺は何を守ればいいのだろうか。
答えの出せない弟の基輝は、人事部次長として面接をすると最後に「あなたは何をまもりますか?」と尋ねるようになった。
過去、保護観察処分を受けながらも父のコネを使って警備員となった男。
交通誘導をしている高齢男性。
万引きGメンだったときの失敗がトラウマとなっている女性。
戦死した画家の絵にとらわれている小説家。
4人の日々を見つめ、自分を顧み、基輝がたどり着いた守ることの意味とは――。
(アマゾンより引用)
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佐久良基輝(さくらもとき)が主であると思っていたが、貴重品運搬警備(3号警備)の英次、交通誘導・雑踏警備(2号警備)男沢睦夫、女性身辺警備(4号警備)東菜生、美術館警備の加来友則の守りたいもの、正義をさがす物語と佐久良兄弟の守りたいものを考え、父と会社を思う気持ちの話。
守るを守る、守ると護る、など世界情勢にも通じるものがあり信念を考えるきっかけにもなる気がする。
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父の後を継ぎ警備会社に勤務する兄弟と現場の警備員の話。事件が起こってから動く警察とは違い、事件を未然に防ぐために日々働く警備員の苦悩が描かれている。何もないことが当然の評価されづらい仕事の中で各々のやり甲斐が仕事をする意義に感じる。人は何を守るのか。
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著者さん初読みです
警備員、という仕事にスポットをあてています
警備員にもいろいろな業種があるのね、と驚くと同時に、確かに外に出たら警備員さんを見ないで過ごす日なんてないのかもしれないと思い直したり
日々、安全と安心を守ってくれていることに感謝です
第2章が一番好きかな
勝手に表紙から桜がどこかで出てくるんだと期待しましたが…私が見逃しただけかな…
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サイン本だったから、という単純な理由で手に取った朝倉宏景さん初読みの『サクラの守る街』の概要と感想になります。
概要です。
日本では四種の警備業務が法律によって定められており、今日もサクラ警備保障では「あなた自身が守りたいものはなんですか?」と人事部の佐久良基輝は警備員の雇用に尽力する。一方で父の死後に社長を引き継いだ兄の光輝は警察組織の再就職先に門扉を開け、質実剛健な会社に経営方針を固めていく。サクラ警備保障に務める各種の警備員の視点と光輝、基輝を追いかけて、「守る」とは何かを伝える連作短編集。
感想です。
サイン本探しがマイブームになっているマメムが衝動買いした1冊です。初読み作家さんなので読むのが後回しになりましたが好みな読後感です。一つ一つの物語に登場する警備員のキャラクターが映えていて、警備業務の裏側も知れたりと勉強になりました。交通誘導の方々の心遣いにも感謝です。
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色々考えさせられました
人はそれぞれ、何かを守って生きているんだと
言うことに気づかされました
当たり前に思っていた事が、当たり前じゃないことを意識していこうと思います
私自身も守るべき物を大事にして
人にも尊敬を持って接していこうと思います