紙の本
著者の持論
2024/03/07 16:31
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投稿者:zzz - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゲノム解析から子孫を辿る。
トルコ系遊牧民の遺跡調査。
ヒッタイトは文化的に古代エジプトを模倣した。
現代と結ぶなら近代を学んでから。
紙の本
手頃な入門書がない時代
2023/11/20 23:47
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は講演会などでヒッタイトについての本を聞かれた事があるが日本語で読める入門書がないと答えに窮していたそうだ。
ヒッタイトは印欧語族かそれに近い言葉を使い、ヘブライ語聖書(旧約聖書)に出て来るので欧米では関心が持たれるとしてもエジプトやメソポタミアなどに栄えた文明に比べると残された遺跡に限りがあるので日本では関心が持たれないのだろうか?たまたまトゥトアンクアメンやラムセス2世といったエジプト史の「スーパースター」が絡むので書きやすい面はあるかもしれない。
鉄の文明について間接的にサムエル記上13章19~21節の聖句が当時のイスラエルでは鉄がないと見なせるので無意識的に解釈されたのだろうか?
「旧約聖書(ヘブライ語聖書)」は「旧約聖書」という言葉がキリスト教による用法で本来はユダヤ教のタナッハである聖典なので中立的な用法として使うのはともかくも「新約聖書(ギリシャ語聖書)」と書かれた個所があるのでエホバの証人の新世界訳聖書が「クリスチャン・ギリシャ語聖書」あるいは最近では単に「ギリシャ語聖書」と表記するのを連想してしまった。
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想像の何倍も丁寧で詳しい内容だった。大満足。
古代エジプト考古学者になりたかった時期もあったからか本屋で見つけて即断即決即買。
碑文や書簡の日本語訳と引用されてたりして本当楽しめた。
鉄の国っていうイメージしか持ってなかった自分としては大変勉強になった気がしてる
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ヒッタイトという神秘的な古代帝国について、豊富な資料と共に事細かく解説されており、タイムスリップした気分になれた。高校生時代に読んでハマった『天は赤い河のほとり』のお陰でヒッタイトという響きにロマンを感じる。
当時のアナトリアで神々とともにヒッタイト人の生活があり、楔形文字のタブレットが現代にその様子を伝え、今私が読んでいるという当たり前の事実に対し、静かに感動する。
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ヒッタイトについて漠然としたイメージ、つまり鉄器で古代エジプトを圧倒したとかいうような情報しか持たない者にとって、今まで積み上げられた発掘された遺物による考古学の成果をベースに、何が判明していて何が不明かをはっきりとさせている詳細な解説がありがたい。現トルコ各地の遺跡の情報や、特に日本で根強い「鉄の王国」のイメージができた理由などとても興味深かった。
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「鉄の王国」のイメージから一歩脱却してヒッタイトの実像を広く知ることができる一冊です。
<構成>
全体は十三章で構成されています。大きくいうと5つに分けることができると思います。
序章として第1章でヒッタイト人について概説されています。第2章から第6章は区分された時代ごとにヒッタイト帝国の通史が述べられています。第7章からは第10章まではヒッタイトの国家像が各論点から解説されています。第11章・第12章ではヒッタイトの社会構造が説明されています。最後に第13章で歴史の彼方に消えたヒッタイトが再発見されるまでの経緯が語られています。
<ポイント>
(1)ヒッタイトの通史を概観できる。
ヒッタイトの誕生、王国の成立、発展拡大して帝国化していき、周辺諸勢力との相克そして滅亡までが通史として概説されています。著者は考古学者でありその発掘成果と合わせてヒッタイトの歴史が紹介されています。
(2)ヒッタイトの国家・社会・文化などが総合的に解説されている。
これまでの発掘成果(遺跡や出土した粘土板などの文献史料等)から現在、解明しているヒッタイトの国家像や社会実態そして文化的側面などが総合的多面的に解説されています。
<こんな方にオススメ>
(1)ヒッタイトについて知りたい
(2)鉄器文明やその歴史に興味がある
(3)古代オリエントの文明や歴史が好き
「私的な雑感」や補足情報などの詳細はnote『読書感想:歴史』に掲載しています。よかったらご覧ください。
https://note.com/rekishi_info/n/n2deeabfa8672
(2024/02/02 上町嵩広)
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ヒッタイトは世界史の授業で初めて知り、『天は赤い河のほとり』で久しぶりに接し、最近ヒッタイトに関する記事を読んで懐かしくなり、ふとアマゾンで検索したらこの本を見つけて即買い。
秘密の製鉄技術で軍事国家にのし上がったイメージだったけど、実際は青銅器時代の帝国だった模様。
この本でヒッタイト人の生活を垣間見れて、タイムスリップした気分になった。
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ヒッタイトが必ずしも鉄(鋼)の発明者ではない
ドイツでの研究が進んでいる(アナトリア;現在のトルコ)