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「2010年以降小学生は月に10冊以上本を読んでいる」から始まり大変読み応えのある統計のまとめと考察だった。ぼくらシリーズが今も読まれていて懐かしく思ったり、コナン劇場版ノベライズの人気や、東野圭吾こんなに読むんだ、と驚いたり。
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読書教育をする身として、大変興味深い内容だった。
この本の内容を大まかに言うと、実は読書離れが進んでいるわけではないこと、子供たちの求める本には傾向があること、この2点について、さまざまなデータや書籍を引用しながら明らかにしている。
本を読まない層も多いが、概ね子どもたちは本が好きな子が多いと感じていたので、全国的な傾向が知れてとてもよかったと思う。
また、読書教育の一環で、読まない生徒を読書好きにするにはどうするか?ということがあったのだけど、この本のおかげで肩の荷が降りたようだった。
読書を好きになるかは、生まれつきの部分が多いということ。つまり、スポーツが好きになったり、ゲームが好きになったりという趣味傾向の意味で、その人の元々持っている遺伝的要素が強く出るということなんだろう。
文字を読むよりも絵や動画の方が学ぶことの多い子どももおり、それぞれの情報への接し方の好みは、生まれつきの部分が多い。だからといって、読書教育をしても意味がないと言うわけではなく、読者を好む傾向のある子たちに本を届ける活動として、現在の読書活動を続けていこうと思った。
また、子どもたちが好む傾向のある本についても、なんとなく共通点があると思っていたので、この本で具体的に理解できてよかったと思う。
個人的にはノンフィクションの本を生徒に読んでほしいと思っているので、自分ごとに捉えられるようなものを探したい。
私自身は読書好きな方なので、自分が好きな本を生徒に勧めてもピンとこなかったり、難しすぎたり、年齢層が違いすぎたりと言ったことがあった。
課題図書を選ぶときにも、かなり参考になると思う。
本に携わるさまざまな人にこの本を読んでほしい。
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エコーチェンバー現象は、消してSNSだけの現象ではないことがわかった。自己認識と現実認識を誤ると、誤った情報を信じてしまいやすくなるのかもしれない。
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読書に関して、「若者」=「読書離れ」の図式が、久しく言われているが本当なのか?という点からデータからその図式に反論を述べている新書。本好きからは、見えにくい点で面白く読める。特に「ラノベ」という一世を風靡したジャンルは、若者を切り捨てその上の世代にシフトしていった点は、「成程」と思った。
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若者の読書離れが数字的に見て、事実でないことを述べている。また、10代の若者に受け入れられる本には特徴があることを指摘していて、こちらの方が面白かった。
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タイトル通り、若者(小学校~高校生)が本を読まなくなったというのは、いつの間にかそういう意見が世の中に罷り通っていただけで、実際はそうではないという話。
私は漠然と「今の子は本は読まない」と思っていたのだが、やっぱり信頼出来る統計でないと、正確な認識はできないのだな。今後は、誰かの意見を鵜呑みにすることはやめたい。
さて、中高生がどんな本を読んでいるのか興味深く読ませてもらった。
ラノベの人気が昔より落ち、ある法則に従った本が読まれているという考察が面白く、中高生向けの本を書きたい人にとって重宝する情報となっている。そんなこと知っていると思うが。
「できない自分を慰める」系の本も受容があるそうだ。
そうか、今の日本の子たちは自己肯定感が低めなのか。そんな風にしてしまったのは、私たち大人の責任でもあるのかもしれない。
前々から思っていたが、「本を読まないこと」は嘆くようなことではない。読書はあくまで趣味であって押し付けるものではないのだから。誰が何の本を読んでもいいじゃないかと思った。
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読書を教養として消費する風潮は一定程度は否定できないにせよ、エンタメとしての消費という枠組みは、昨今のコンテンツ隆盛の時代において「なされなければならない」という金科玉条はどれほどの正当性を持つのかは個人的な疑問である。
筆者の主張としては、生の声よりもデータとして捉えた読書実態に論点を見出すことを選び、若者の読書における共通のテーマを抽出しているが、若者が多く手に取る書籍がその共通点を保持しているという構成はある程度結論ありきのようにも見えてしまう。
一方で、そもそもの読書実態についてはデータとしてよくまとまっていて、読書量の変遷や人気書籍の中身、出版業界の四半世紀の流れなど、改めてデータを軸に捉えると見逃していた部分も多くあり、それに対して毒支所教育のあり方がどう試行錯誤されてるか(いくべきか)といった施策の難しさと、広遠な課題としての面白さのようなものも感じた。
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子供の本離れは過去の話。雑誌離れは進んでいる=書籍偏重の結果。鮮度が大事な雑誌はネットに代替された。
伸びる児童書、落ちるラノベ。若者向けといえばラノベ、は間違い。
「小説家になろう」webで人気になった作品を本にする。これを大人が買う。中高生はラノベを買わなくなった。
小中学生は読書推進政策によって回復したが、高校生は読まない。
日本全体は不読率は47.5%。高校生も大学生もほぼ同じ。
足の速さも読書の速さもセットポイントが決まっている。
中高生が好む条件
正負両方に感情を揺さぶられる。思春期の自意識、反抗心、本音に訴える。読む替えから得られる感情が分かり読みやすい。
ドリームハラスメント=夢を見つけろ、夢をかなえる生き方をしよう。
公共図書館が10代が読みたい本を知らない。
大人になると半数は本を読まない。
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若者が今読んでいる本がよくわかる
自分のケータイ小説やラノベなどが優勢だった時代とは様変わりしていて興味深い
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「本を読まない人がいることを問題視するのではなく、当然視するべきだと。
その前提で働きかければ本を読むようになる余地がある人たちへのアプローチこそ重要」
なと思いました。
読まれる本の3大ニーズと4つの型、カテゴリージャンル別に見た中高生が読む本、10代の読書はこれからどうなるのかということが分析されていて面白かったです。
韓国の詩など、店頭に並べられているのを見て、個人的にどこからブームになっているのかなってちょっと個人的に疑問に思っていたので、納得。
巻末に
今の学年になってから読んだ本
2022年の学校読書調査
も紹介。
傾向分析が面白かったです。
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中高生の読書について、データをもとに考察していて面白かった。書店員や司書など本を薦める側が読んでためになる内容。
「三大ニーズと四つの型」を知ったうえで、今の流れを感じとり、「子どもが読みたい本を提供してあげる」が大事だと思った。
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ネット記事で紹介されていたのが気になっていた。
子どもの読書冊数と不読率のことは知っていた。
それ以外の分析が興味深い。
ラノベが子供たちから離れていたのは知らなかった。
当たり前に人気だと思っていたので、これは改めないと。
中高生の読書に対する三大ニーズと四つの型の分析が面白い。
結構、大人にも当てはまるのではないだろうか。
エモいポエムへの需要も知らなかった。
韓国の翻訳エッセイものも、名前だけ聞いたことはあったが中高生への需要があったとは。
こういうニッチなところを取り上げる本が、もっとたくさんあればいい。
ないからニッチなのだけど。
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タイトルからは読書離れを語るのかなと読めますが「中高生が読む本とそれが選ばれる理由」が主なテーマ。中でも三大ニーズと四つの型は正確に要所を抑えた内容です。正に自分は思春期の頃、このような本を好んでいたなと得心しました。巻末にある人気本リストはブックオフの常連たち。図書館が若者の貸出率を上げるためにはブックオフの棚を見るのが1番なのでは、と勝手に思いました。
そもそも若者は読書離れしてない、という論考にも納得。若年層の人気タイトルやその傾向、選ばれる理由を多角的に学べる好著です。とても良かった。
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卒論のために今読んでる本が当たりすぎた。
これは卒論とか関係なくみんなに読んでほしい。
活字離れっていうけど結局本ってそんなに読まれてないの?読書人口ってそんなに減ってる?KADOKAWAとか出版社は大丈夫なの?そもそも書店の売り上げって少ない?だったらTikTokのけんごの影響力は?などなど
今まで疑問に思うところがあるこの議題、ついにメスが入ります!Z世代とか新書だとか関係なく読んで!
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この20年間で、議員の尽力や文科省の方針転換や法整備などの効果により、小中学生の平均読書冊数はV字回復した。高校生は変化はないが、大人が読んで欲しい本は読まい傾向があるようである。
大学生や大人の不読率は伸びているが、遺伝的な問題もあるので仕方ない。
本の回りにいる大人たちは、もっと気を楽にして、現状を続けていけば良いのではないかと思った。