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コロナ禍で失われたものもあるけれど、コロナ禍を通してでなければ得られなかったものもある。
人って、たくましいな。
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あのとき、私たちは恐れていた。
誰もが未知との遭遇であった、新型コロナウイルス。
人々の生活様式を大きく変え、人々の価値観をも変えていった。
その中でも大きく変わったのが「人と人の関係性」だろう。
3密、濃厚接触、ソーシャルディスタンス。
距離を取ることが良しとされ、自分の身を守ることに皆必死になった。
それがいつしか心の距離をも離れていってしまっていた。
「あの人はコロナになったらしい」「咳をするなら近寄らないで」「コロナが落ち着いたら遊ぼう」
未知のものに恐れ、自分の身を守ることに精一杯だった。
いつしか心の距離は離れ、本当に大事なものを失ってしまった。
本作はそんなコロナ禍を葛藤した学生たちの物語。
コロナで学校が、部活が、修学旅行が、全てなくなっても空を見上げればいつだって星が光り輝いていた。
人と人の距離が離れたって、星は平等に同じものを見せてくれる。
物語では、茨城の高校生、東京の中学生、長崎の高校生の星を愛する学生たちが登場します。
彼らはコロナ禍でも懸命にできることを精一杯やっていました。
そんな彼らが思いついたイベントが「スターキャッチ」。
遠くにいてもできる、満点の夜空から自作の望遠鏡で星を見つけて競う競技。
この「スターキャッチ」を機に、会うはずのなかった学生たちが、コロナだからこそできる物語を作り上げていく…。
ここ最近のトレンドとも言える夜空関連をテーマにした小説に、現代の風潮であったコロナ禍を掛け合わせた作品。
テーマとしても読みたくなるのはもちろんですが、そこに我々にワクワクを与える辻村深月さんならではのストーリー。
物語が単調になりかける寸前で新たな真実を読者に見せつけて、読者をこれでもかと物語に引きずり込みます。
この才能は辻村深月さんならでは。素晴らしい作品でした。
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俺は
ひねくれているのだろう
読みやすいし、ええ話やな~
とは思うけど、
なんて言ったらいいんだろう
なんだろうな~
言葉を探すと
cheap(チープ)
なんか想像の範囲内で、
出てくる人間が、みんな、いい人
こんないい話はいらない
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読了後の充足感がすごい!
コロナ禍による休校や緊急事態宣言は、限られた学生生活の中でどれだけ影響が大きかったことか…。
メインストーリーはもちろん、コロナ禍での人間関係とか、家族関係、学生の成長と見守る先生たち、特に終盤の綿引先生の言葉も良い!!
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CL 2023.8.28-2023.8.30
辻村深月の長編新作。
コロナ禍の中での眩しいくらいのストレートな青春小説。みんなそれぞれ悩みも葛藤もあって、それを乗り越えたり前に進んだり。
今までの辻村深月さんの作品と比べるといい話すぎると思うけど、今だからこそこういう話を敢えて書きたかったのかなと思った。
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コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。
しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。
離れていても同じ空を見上げ同じ星を見ている。
ザ、青春!何度もウルッときた。
最初に思っていた『好き』や興味、好奇心は手放なさず、それらと一緒に大人になっていってくださいというフレーズがよかった。
私も星をつかまえに、天体観測に行こう!
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大人になってからのコロナ
自分自身は仕方ないって思える部分があったけれど、子どもたちにとっては諦めきれないだろうなと
そんな中でのこの物語
だれかのせいにせず、あきらめずにできることを探しながら、好きなことに打ち込んだり新しい出会いがあったり
一人一人のがんばる姿がすごくかっこいいなぁって思った
500ページ近くあったけれど、一気に読んでしまった
おすすめしたい本
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コロナ禍という未曾有の出来事。世界中の人が苦しんだ。
そんな中で学生たちは色んな事を制限されて学校生活を送ることになる。でも、コロナ禍だからできた事、出会えた人がいる。そんな貴重な体験を描いた物語。とても前向きになれる内容だったなあ。
辻村深月さんの得意分野ですね。
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最高に爽やかで、最高に熱い青春群像劇でした。
私にとっては、不便だったが長い人生の一期間でしかなかったコロナ禍でしたが、学生にとっては二度とない大切な時期を奪ってしまっていたことが、今更ながら回想できました。
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2023年の夏に読んだので、この頃の大変さがリアルに伝わってきた。眩しすぎる青春、それぞれの事情を抱えながら謳歌する子供達と支える大人たち。この夏の一冊、って感じ。
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天体観測×中高生×コロナの物語
個人的に星や宇宙、天体観測が好きなのでその時点で興味惹かれて読みました。
コロナで活発になったオンラインというツールを使って全国各地で同時に天体観測するのはすごいアイディア!
遠くても同じ空の下だからできる、ならではの手法でよくそんな発想が思いつくなあと。
個人的に好きなのは五島列島チーム
館長のキャラもいいし、
普通っぽい女の子とクールな体育会系男子と知的な男の子で関係性も良いです。
またコロナ禍で学生生活を送る学生の苦悩と葛藤、それを乗り越えるための工夫は頭が下がります。わたしはコロナ初動の頃すでに会社員で在宅勤務になる世論にラッキーくらいに思っていましたが、限られた時間の学生は死活問題だったのだなと。
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コロナ禍での、それぞれの学生たちの
物語。
他県に住んでいる中学生や高校生たちが
天体望遠鏡を作って天体観測を競い合う。
うーん、個人的には盛り上がりもなく
終わってしまった印象。
そこを狙っているわけではないと思うけど。
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コロナ禍の状況における青春物語。
主人公達も周りの大人達も、とても良い人たち。
素敵な読書タイムになりました。
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感想
制限がもたらす新しい自由。人は歩みを止めない。乗り越え次へ進む。しかし失うものはある。子供達は傷を負う。でもそれすら超えていける。
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我が家の末っ子が、まさにこの世代でした。修学旅行も行けなくて、いろんなことが制限されてかわいそうだったなぁと改めて思いだしました。でも本当に悪いことばっかりじゃなかったはず。リモートでたくさんの人と繋がれたのは事実。素敵な話しでした。序盤から自分の子供と重ね合わせてしまって、涙腺ゆるゆるてした。辻村先生、素敵な本をありがとう。