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CL 2023.8.28-2023.8.30
辻村深月の長編新作。
コロナ禍の中での眩しいくらいのストレートな青春小説。みんなそれぞれ悩みも葛藤もあって、それを乗り越えたり前に進んだり。
今までの辻村深月さんの作品と比べるといい話すぎると思うけど、今だからこそこういう話を敢えて書きたかったのかなと思った。
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コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。
しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。
離れていても同じ空を見上げ同じ星を見ている。
ザ、青春!何度もウルッときた。
最初に思っていた『好き』や興味、好奇心は手放なさず、それらと一緒に大人になっていってくださいというフレーズがよかった。
私も星をつかまえに、天体観測に行こう!
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大人になってからのコロナ
自分自身は仕方ないって思える部分があったけれど、子どもたちにとっては諦めきれないだろうなと
そんな中でのこの物語
だれかのせいにせず、あきらめずにできることを探しながら、好きなことに打ち込んだり新しい出会いがあったり
一人一人のがんばる姿がすごくかっこいいなぁって思った
500ページ近くあったけれど、一気に読んでしまった
おすすめしたい本
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コロナ禍という未曾有の出来事。世界中の人が苦しんだ。
そんな中で学生たちは色んな事を制限されて学校生活を送ることになる。でも、コロナ禍だからできた事、出会えた人がいる。そんな貴重な体験を描いた物語。とても前向きになれる内容だったなあ。
辻村深月さんの得意分野ですね。
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最高に爽やかで、最高に熱い青春群像劇でした。
私にとっては、不便だったが長い人生の一期間でしかなかったコロナ禍でしたが、学生にとっては二度とない大切な時期を奪ってしまっていたことが、今更ながら回想できました。
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2023年の夏に読んだので、この頃の大変さがリアルに伝わってきた。眩しすぎる青春、それぞれの事情を抱えながら謳歌する子供達と支える大人たち。この夏の一冊、って感じ。
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天体観測×中高生×コロナの物語
個人的に星や宇宙、天体観測が好きなのでその時点で興味惹かれて読みました。
コロナで活発になったオンラインというツールを使って全国各地で同時に天体観測するのはすごいアイディア!
遠くても同じ空の下だからできる、ならではの手法でよくそんな発想が思いつくなあと。
個人的に好きなのは五島列島チーム
館長のキャラもいいし、
普通っぽい女の子とクールな体育会系男子と知的な男の子で関係性も良いです。
またコロナ禍で学生生活を送る学生の苦悩と葛藤、それを乗り越えるための工夫は頭が下がります。わたしはコロナ初動の頃すでに会社員で在宅勤務になる世論にラッキーくらいに思っていましたが、限られた時間の学生は死活問題だったのだなと。
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コロナ禍での、それぞれの学生たちの
物語。
他県に住んでいる中学生や高校生たちが
天体望遠鏡を作って天体観測を競い合う。
うーん、個人的には盛り上がりもなく
終わってしまった印象。
そこを狙っているわけではないと思うけど。
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コロナ禍の状況における青春物語。
主人公達も周りの大人達も、とても良い人たち。
素敵な読書タイムになりました。
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感想
制限がもたらす新しい自由。人は歩みを止めない。乗り越え次へ進む。しかし失うものはある。子供達は傷を負う。でもそれすら超えていける。
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我が家の末っ子が、まさにこの世代でした。修学旅行も行けなくて、いろんなことが制限されてかわいそうだったなぁと改めて思いだしました。でも本当に悪いことばっかりじゃなかったはず。リモートでたくさんの人と繋がれたのは事実。素敵な話しでした。序盤から自分の子供と重ね合わせてしまって、涙腺ゆるゆるてした。辻村先生、素敵な本をありがとう。
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コロナが絡む話。
最近出たらしいよと、なぜか母の方が乗り気で買ってきてくれた。辞書みたいに分厚く、最初はげっと思ったけれど、読み終わったら最高だった。
コロナで何もできず、自粛自粛の日々が不安でたまらなかったこと。かかったらどうなるのか何も分からないままで、自分は何をすればいいのか分からなかったこと。そんなことが思い出された。
今年はマスクもどちらでもよくなったり、給食は班の形で食べることになったり、「いつも」に戻ってきている。ニュースを見ても、コロナの感染者数が前のように、大々的にグラフを使って説明されることはなくなった。感染者数は増えているようだけれど、前のような不安はほとんど消えていた。
この話は、コロナが始まったばかりの頃、だんだん規制が緩み始めた頃のことが書かれている。亜沙、真宙、円華。それぞれ離れた高校や中学の生徒だけれど、三人はいつしか、「天文」で繋がっていく。
そんな時、亜沙と一緒に天文活動をしていた凛久が、転校することになる。凛久が転校する前に、また何かしたい。そんな亜沙たちの願いで、亜沙、真宙、円華は再び繋がる。
感動的な物語だった。感動は、切ないことや悲しいことがあってこそなのだと改めて感じる。平凡な一日だったら、長々と綴られても何も楽しくないけれど、ハプニングがたくさんの日常は読んでいてとても面白い。コロナにいいところはないと思うけれど、コロナがあるからこそ、今の日常を大切にしたいと思えるようになった。
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さわやかで、素敵でした。
私もあんまり、コロナ禍の中高生をかわいそうに言う風潮は好きじゃなくて。そんなの関係なく彼らは強く生きているし、制限の中で仲間と笑い合えて、他愛無いやりとりが楽しくて。
もはやあの数年が少し遠くなり始めているけれど。
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コロナ禍で感じた学生の様々な思い、正解がわからない曖昧さの中で一度きりしかない「今」をどう生きるかが書かれた作品。当時、親として感じた気持ちを思い出して涙が出ました。良い作品です。
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コロナ禍の中高生がどんな思いで過ごしていたのか…何もかもが中止。そう思うと胸が痛みます。これを読んだら(おばちゃんなりに)もう一歩深くそう思えるようになりました。本当の辛さは当人達じゃないとわからないけれど…。
そんな中、自分達ができることを探して『こんな時』じゃなければ思いつかなかったことを成す。そして忘れられない素敵な思い出に変えてしまった!凄い!感動しました。