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映画「怪物」をみてから,是枝監督が音楽は坂本龍一さんじゃないとだめだったと言ってて、なんでそんな風に思ったんだろう?坂本龍一さんのこと知りたいと思って購入
本当に奥が深い人だった。。頭が良いし、人生の中で色んなことを感じ取っている。
本を読みながら戦メリを聞いてみたら涙が出そうになった。
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教授が天に召されてから数ヶ月経った。
尊敬する人が死に向かっていく姿を追体験することはとても辛いことで、
ひとつひとつ心の整理をしながらページをめくった。
残してくれた音は永遠に残り、自分は一生聴き続けるのだろう。
あなたの音に出会えて良かったです。
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亡くなったあと親族の方が、人の3倍は生きたんじゃないかな、とおっしゃった言葉が心にストンと落ちました。ずっとそばに置いてまた読み返したい本です。
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前著『音楽は自由にする』は坂本龍一さんの57歳までの記録であり、この『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』はそれ以降2014年に中咽頭ガンが発覚されてからの記録です。
『音楽は自由にする』は私が少女期にファンだった頃の昔懐かしい坂本さんがいましたが、この『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』は私のあまりにも知らなかった晩年の坂本さんでした。
2014年に中咽頭ガンを発覚。
2020年6月にニューヨークで直腸ガンと診断され、何もしなければ余命半年といわれ、肺にも転移し絶望的だったそうで、手術は20時間かかり終わりの見えない闘病生活が始まったそうです。
しかし、その間の坂本さんの活動は世界的で目を見張るものがたくさんありました。
東日本大震災からは原発に反対し環境問題に取り組まれます。その頃の記録に
「人間ごときが努力して音楽や表現物を作っても、果たして何の意味があるんだろうという無力感に襲われた」と残されています。
世界的な活動をして世界のサカモトになってもこんな根源的ともいえる悩みがあるのですね。
芸大の客員教授をされたこと。
辺野古基地の問題にもかかわられコロナ禍においてはオンラインコンサートをされています、。
数々の映画音楽を始めとする音楽活動ももちろんされています。
病気になられてからもとても充実した人生だったのですね。
プライベートでは再々婚なさっているようですが、新しいパートナーのことはパートナーとしか書かれておらず、息子さんやお孫さんにも恵まれていたのですね。
でも、もっと生きてもっと坂本さんの新しい活動をもっともっと続けて欲しかったと思います。
心よりご冥福をお祈りします。
この手記のタイトルが『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』というのもぎりぎりの悲しみを誘う一歩手前のラインで詩情があってとても坂本さんの最期の作品として素敵だと思いました。
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気付けば、1999年のCMで流れた、energy flow
何故が、12inch CDを買わずに、アナログ盤を買って居た自分……ましてや、まだ、小学生頃に買って居た、今や35歳。
2000年代に入って通院、していた時にTSUTAYAで
山下達郎さんのアルバムを全部借り終えて、たまたま、坂本龍一さん見つけ、ピアノだけでは無い機械音の音に感動した、2000年から完全に坂本龍一さん
山下達郎さん大ファンになっていた。
自分の父親より年下の坂本龍一さん、居なくたった知らせは、左手を無くしたぐらい、辛かった……
余りに早すぎ死に、言葉が無かった。
まだ、動く坂本龍一さんを観るとキツい、この本を
読んだ時は、過去の自分もそこに居た。
幻影風景のように。
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「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」…もう、このタイトルが切ない。でも、表紙の裏の、月とピアノと本人の写真がとても静かで美しく、もちろんまだやりたいことはたくさんあっただろうけれど、やりきった満足感、音楽家坂本龍一として最後まで曲を作り続けることができた誇りを感じた。
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前作「音楽は自由にする」以降の自叙伝パート2。この期間で教授の音楽を追いかけることはなかったが、言うまでもなく稀有な才能を持つピアニストでありベストコンポーザーの一人でずっとリスペクトしてきた。亡くなってすぐに「KYLYN LIVE」や初期YMOの音源を聞いた。戦メリのテーマばかり有名になってしまったが、後の「ラスト・エンペラー」や「」シェルタリング・スカイ」の原型ともいうべき「The End of Asia」「Tong Poo(東風)」の斬新さと鮮烈なイメージは全く色褪せない。大貫妙子の話も出てきたが、教授プロデュースの「カーナバル」は隠れた名曲(と勝手に思っている)で、中学生の時に聞いてこれも大好きだった。YMOのアルバムやライブ盤で、サンディや矢野顕子のハイトーンボーカルが使われているいるが、これが大貫妙子だったらどうだっただろうと想像すると楽しい(公私混同になるから避けたのかもしれん。でもその後で矢野顕子とくっついちゃったら、これも公私混同だけど)。個人の思い出話だったが、本当に惜しい天才を亡くし残念極まりない。
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音楽を理論化するなんて、凡人な私には全く判らず、ただそれだけで尊敬していました。教養があり哲学的で社会活動をもしながら、多彩な芸術を理解し、表現者として稀な彼が、亡くなったこと。社会の多大な損失と思わざるを得ません。
聞き取りによる文章は、最後まで静謐感が漂い、静かに読み…聞き取りました。
言葉を残してくださり、感謝します。
大好き大貫妙子さんとのアルバム、聴き直します。
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世界に名を成した芸術家の生活とは、どういうものか、垣間見る事が出来た。赤裸々に語られる言葉は、正直過ぎて。その折々に作られた曲をYouTubeで聴きながら読書出来る贅沢。CD買いたくなった。
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拙ブログで、こんなことを書いていたのがだ・・・
https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/2d2bfa587b93d9bc9baac4a593916844
結果として読了。
表紙のピアノが何なのかを知る。
本当にピアノの申し子のような人だったんだね。
72歳は早すぎる。
若かりし頃からずっと、世界で活躍していた人、いつも名前を聞いていたひとが
いなくなってしまうなんて信じられない。
そして最期の日々をも自ら綴ったこの「自伝」ゆえに
その偉大さをいっそう感じる。
ニーノ・ロータがフューネラル・プレイリストに収まっているわけもわかり、
涙が出た。
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新しい音楽を最後まで希求し、社会が少しでも良くなるならと活動する。そういう強い思いが自分にあるのか、と思いました。余生という言葉とは無縁な一生だったでしょう。優れた才能を持たない人間にも、本のタイトルのようにつぶやくことは許されるでしょうか。一日一日を大事にしていけたらと思います。
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坂本龍一の深い執着と音楽、自然との絆が印象的でした。彼の自然への尊敬と音楽に感謝。この読書体験を通じて、新しい視点での世界との出会いを感じることができました。
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佇まいだけでも、魅力的な方だった坂本龍一。
どうして?そのバックボーンは?と思わずにはいられなかった。
そうか、人の三倍生きた。きっと私は三倍生きたとしても、氏の領域には達せないだろうけど。
しかし、そんな偉人でも、病による残された人生に関する思いには、近い感覚があった。
そして、練習は好きではない、人の前で演奏することを大切にしているということが印象的だ。
本文の中に、引用で様々な文学や、芸術家が出てくる。教養が深い。
その中から、読んで見たい本が何冊も。
私も、満月の夜は空を見上げる。
あと何回と考えると、全ての事が愛おしくなってきた。
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晩年の坂本龍一さんの手記。ほんとに記録が多いけど、最終章の未来に遺すもの と、解説は様々な想いが読み取れて心に沁みた。最後の最後まで原発には反対し続けていた坂本龍一さん。もう一度彼の作品を聴き直してみたいと思う。
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坂本龍一が涙なくして聴くことができなかったという、ウクライナキーウに住む20歳のヴァイオリスト、イリア・ボンダレンコの「Piece for Illia」に心打たれた。偉大なる芸術家、どれだけ頭のいい人なのだろうと思うが、垣間見る優しさや正直さが親近感を与えてくれた。死に向き合って残した功績に祈りを捧げたい。