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短編ミステリアンソロジー。どれも粒よりです。
西澤保彦「異分子の彼女」、川瀬七緒「美しさの定義」は既読。でももう一度読んでも楽しい作品です。
お気に入りは米澤穂信「倫敦スコーンの謎」。小市民を目指す二人が挑む今回の謎も、些細なようで魅力的なのですが。謎解きはもちろんのことながら、この二人の会話が相変わらず楽しいんですよねえ。「不幸になるといいね」「うん。なるよ」で大笑い。小市民はそんな物騒な発言しちゃダメですってば。
櫻田智也「赤の追憶」も読後感がじわっと来る素敵な物語。読んでいて同じ勘違いをしてしまいましたが。真相を知ると、とても納得。
北山猛邦「神の光」にも驚き。UFOでしょ。UFO以外に何があるの? と思ったら……やられたなあ。
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七人の作家の七つの謎とその謎解きのアンソロジー。
シリーズの一部のものもあり、顔馴染の登場人物もいたりして、親しみも増す。謎自体も色とりどりで楽しみが尽きない。初読みの櫻田智也氏の『赤の追憶』に泣かされた。
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【収録作品】「異分子の彼女」 西澤保彦/「ファーストが裏切った」 浅倉秋成/「ベッドの下でタップダンスを」 鵜林伸也/「美しさの定義」 川瀬七緒/「神の光」 北山猛邦/「赤の追憶」 櫻田智也/「倫敦スコーンの謎」 米澤穂信
「異分子の彼女」 「腕貫探偵」シリーズ。過去の殺人。
「ファーストが裏切った」 野球。
「ベッドの下で…」 密室?殺人。
「美しさの定義」 「仕立屋探偵」シリーズ。過去の殺人。
「神の光」 祖父の賭博と街が消えた謎。
「赤の追憶」 「昆虫探偵」シリーズ。
「倫敦スコーンの謎」 「小市民」シリーズ。
シリーズものの一作が多めだが、シリーズを知らなくても読める作品だし、引きずらないからいい。むしろシリーズ紹介になるかも。
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「異分子の彼女/西澤保彦」
「ファーストが裏切った/浅倉秋成」
「ベッドの下でタップダンスを/鵜林伸也」
「美しさの定義/川瀬七緒」
「神の光/北山猛邦」
「赤の追憶/櫻田智也」
「倫敦スコーンの謎/米澤穂信」
2022年に発表されたミステリーの中から厳選された七編収録の短編集。
京極夏彦さんの前書きから始まり、フォントサイズも大きく読みやすそうと思っていたら、まさかの二段組で文字が小さい。
初読みの作家さんが数名いた中で一番印象に残ったのは櫻田作品。
なんの疑いも持たず読み進めていたが思い掛けない真相に涙。
嗚呼やられた。
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CL 203023.10.9-2023.10.11
七人の作家のミステリアンソロジー。
米澤穂信さんの小市民シリーズを未読だったので読んでみたくて。今後このシリーズを読むかどうか、やや微妙。
他にもシリーズの一作品があったり、単独だったり、どれも短編ながら読み応え充分。
川瀬七緒のシリーズを読んでみようかな。
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アンソロジーなんだけど、一作品が心にしみる
櫻田智也さんの「赤の追憶」が非常に良かった。どう転んでいくのかさっぱりわからないまま読み進めると、驚愕のどんでん返しが待っていた。決してハッピーエンドではないけれど、心温まるストーリーとはこういうのかな。本作だけで★3つだ。
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年内には間に合わず。
全部良かった。毛色も違うし。謎の面白さは『ファーストが裏切った』が一番。短編的には『異分子の彼女』と『神の光』が好き。