読みやすくて分かりやすい!
2023/11/04 21:22
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう目から鱗な情報がたくさん出るわ出るわ、しかもデータに基づいているから信憑性が高い!全女性の皆さん、特に情報難民の日本女性の皆さんには是非読んでほしい一冊です!
中絶の前に避妊のはなしをちゃんとしましょう
2024/01/25 09:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
中絶の是非などの議論の前に、避妊についてちゃんと話をしましょう、という本。その避妊については、男性側の意識や責任について、もっと真剣に考えられるべきだと。アメリカでは男性がコンドームをしない、したがらない、ということが大きな問題だと。女性の避妊の手段としてのピルの制約や副作用のことは、この本で初めて知りました。巻末の歴史的なこと、日本でのことを簡単に解説してくれている補足説明が、とても有意義でした。
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発売前から「射精責任」のタイトルと訳者が村井理子さんと知り、読むのを楽しみにしていた
インパクトのある赤い表紙、目に飛び込んでくる「射精責任」の文字で装丁もカッコいい!
読むやすい文字の大きさ、28の提言に分かれている
(文字が見にくいお年頃にはありがたい)
・セックスをするから望まない妊娠をするのでは
ありません。
・望まない妊娠は男性が無責任に射精をした場合に
のみ起きるのです。
気持ち良いくらいバサバサと切り込んでいるが、決して男性を非難していない
他の方の感想にあったように性教育のバイブルにしてほしいくらいの本
性教育は人権教育だから
幼児期から(自分の心と体を大切にすること)学べる時間をもっともっと家庭や幼稚園、学校で取り入れてほしい
あとがきより(村井理子さん)
「少子化、出産、子育てにまつわる議論の中心に
置かれるのは、今でも、私たち女性だ。
私たちはその議論の中心に、
男性も参加してほしいと願っている」
また読みたいと思う
そして男性にも女性にも読んでほしい本!
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すごく当たり前の事なのだけれどこれまで誰も言ってこなかったことをちゃんと言うのが凄い本。
射精責任ではあるけど、主題は中絶かな。
ラディカル・フェミニズム入門的な感じだなぁと。
そういう意味ではアンドレア・ドウォーキンのポルノグラフィなどの方が、理論としては深い感じはする。
ライトに読めるのでみんな読むべし。
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性教育本。すべては男性にかかっています!ということです。特に新鮮なアイディアはないように見える。解説の方にちょっとコメント書いておいた。 https://yonosuke.net/eguchi/archives/16459
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哲学的、倫理的、政治的に女性のみに焦点が置かれ続けてきた。そもそも男性の射精がなければこの議論は発端しないのに。当たり前だが、全く当たり前で無い状況がずっと続いている。
そして、妊娠は痛いし、辛いし、危ないし、一生ものだし、人生をかける必要があるし、金もかかる。それが男性は逃げやすく、女性はどのような選択をするにせよ一生ついて回る。不平等の極み。
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タイトルやその中身として語られる内容に興味があって読んでみた。
ただ、原著の副題が、中絶についての新しい考え方だったようで、正直それが書いてあったら読まなかったかもしれないのでその副題は落とさないでほしかった。
とはいえ、この問題がなぜ大きな問題なのかの背景を解説でしっかり書いてくれていたので、総合すると読めてよかった。
内容的には副題通り、中絶を減らすためには、中絶に対する考え方の立場の違いによる、生命尊重派(プロライフ)と選択権尊重派(プロチョイス)と言った議論ではなくて、そもそも望まない妊娠を起こさないようにする、そしてそのためには責任ある射精が必要、という話だった。
あとは責任ある、というのが、快楽追求目的ならパイプカットするとか、あるいは潤滑剤とコンドームを選りすぐっていくとかをして、男性側で打てるべき手を打つ、そうした手を打たないのは双方で妊娠したいと思って中に出す時だけ、というような話だと理解した。
それほど分厚くないし、今当たり前になっている女性側の負担について思いを巡らせるのに良い書籍だったと思う。
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中絶問題の論点を転換させる挑戦的な書籍。
中絶の是非を問う前に望まない妊娠を防ぐことに力点を求めるべきである。首肯であるし、男性である自分はこれからどのように振る舞うかを試されている。
と同時にこのテーマに対して議論できる人が周囲にどの程度いるのか、もっと具体的には本書を手に取った男性ははどの程度いるのだろうか。この本を勧めることができる人がイメージできないなというのが少しもの悲しい。
男性が射精して卵子が受精することで懐妊すると事実は変わらないのに、視点を変えることで今までの女性責任偏重の空気を打開するきっかけを与えてくれる。ものごとをや言説を鵜呑みにするのでなく多角的に見直すという態度の大切さを教えられる。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1692402537083912586?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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赤ちゃんを産んで遺棄した母親が逮捕された、こんなニュースを耳にするたびに、なぜ父親は罪に問われないのだろうと、ずっと疑問に思っていた。
「中絶議論の出発点を動かす」これは、言われてみれば当たり前のようで、でも今まで誰も口にできなかったことだ。
著者の勇気と、この本を手に取ってくれる男性に敬意を表します。
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妊娠出産という現象においては、男女間で理不尽なほどの負担の違いがある。
そして望まない妊娠の原因は大抵男性側にあり、その責任を背負い行動しなければならない。
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堕胎合併症陣痛出産における男性の死亡率は0%です!!!男性は妊娠から逃げることができる女性はできない!!!
本当に。望まないとか予期しないとか予定外の妊娠がどれだけ精神的身体的経済的その他諸々に受けるというよりマジで急襲される諸問題、被害、困惑困窮痛みなどなどは半端なものではないし、100パーセント妊娠の原因となっているもう一人の人がなんとかしてくれることはない。妊娠と出産はハイリスク命懸け。
しかも日本では、緊急避妊薬も体に負担が少ない避妊方法もほぼ普通の人には届いてない。という現実。きちんとしたカウンセリングや若い人の場合親や学校に知られず中絶することもできないだろうし、とにかく女一人では妊娠しないのだってこと、あたりまえのことがこれでもかこれでもかと出てくるのだが。この本を読む人は女の人が多いのか。男達が真っ先に読むべきだし、高校生くらいなら夏休みの課題図書にしてもよいのではないかな。
私たちの社会は、男性の行動が引き起こす結果から男性をまもるようにできています。
女性は場合によっては妊娠により退職を余儀なくされるが男性は職場から解雇されない。
妊娠させても賃金も下がらないし時短もしないだろうし養育費を払わなくてもなんの罪にもならない、、、
精子は危険な体液と考えるべき。犯罪性がない場合でも、男性はおもちゃではなく実際に危険なぶきをもちあるいているようなもの、という事実をもっと当たり前に受け止めるべきだ。
本当に、これ、男子学生に必読書なのでは?
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警告色の表紙に惹かれて手に取った本。そしてセンセーショナルなタイトル。
…アメリカはこんな男性が身勝手なんか…?そんな印象を抱いてしまった。しかし、数はともあれ、日本にだって身勝手な人はいるだろう。
そもそも射精がないと妊娠はできない。
排卵はコントロールできない。
射精はコントロールできる。
もちろん、理性がぶっ壊れてるだろうから必ずしもコントロールできるとは思ってない。
ただ、女性の排卵に比べたら間違いなくコントロールはできる方。
そのことは覚えておこう。
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中絶の是非を議論する前に、なぜ胎児と女性"だけ"のしか出てこないか、男性の責任はどこ行った?そもそも射精しなきゃ妊娠しないよね、なら男性が避妊しよう。と言う内容をズバッと言い切ってくれているのでなかなか気持ちいい。
男性は射精をコントロールできるけれど女性の排卵はコントロールできない。それならば男性が避妊した方がベストだ、と言うのもたしかに納得できる。
運転する時には男女問わずシートベルトを当たり前に付ける様に、避妊も女性ばかりでなく男性も当たり前にできる様な世界になればいい。ボリュームも程よいので性教育本としても良いと思った。
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日本で果たしてこの本が受け入れられるかどうか?
と一瞬思うほどのインパクト!赤い表紙に大きいポイントのゴシック体で書かれた見出し。
しかし、書かれている内容は極めて当たり前、コロンブスの卵のような発想の内容だった。
そうだ、そうなのだ。
プロライフ派とプロチョイス派の中絶を巡る議論の衝突は、女性の選択の問題として語られがちだが、望まない妊娠のための中絶に女性を追い込んでいるのは、確かに男性である。あったり前田のクラッカーだった笑
なぜそれが議論されなかったのか?
読み終わって改めて不思議な気分だ。
作者ガブリエル・ブレアは6児の母でありモルモン教徒だという。そういう自身の保守的とみなされやすい属性を逆手に取って発言したのは確かに意義があると思う。
このような女性が存在するところがアメリカの強さだ。
映画「バービー」は韓国と日本ではヒットしていないそうだ。東アジアの儒教的イデオロギーの強い国で、この本がどのくらい受け入れられるか、疑問に思う部分もあるが、ジェンダー意識だけはゆっくりと確実に変化している。この本が提示した問題もゆっくりと確実に浸透していくと信じたい。