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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒猫に特化した本。黒猫だけで一冊本ができるなんて・・・素晴らしいですね。
時代や国によって性格の変わる黒猫の存在、可愛いいイラスト、綺麗な写真でステキな本です。
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新刊案内で気になり読む事になった『月夜の黒猫事典』(ナタリー・セメニーク)。
タイトル通り、「黒猫が古代から今に至るまで、どのように扱われ、語られてきたか」が書かれた本です。
民俗学系統………前書で「軽く触れる」と決めたのに、軽くどころかガッツリ入り込んでしまった。
最後まで読み通すかどうかは「内容に対する興味度の問題」という事に気づいてしまい、
これは本もマンガも同じでした笑
もう自由に読もう。
著者がフランス人であるため、ヨーロッパメインとして語られた本書ですが、なかなか興味深かった。
古代では可愛がられた黒ニャンは中世になるとなかなかえげつなくグロい扱われ方をされていた事を読んで、
「中世ヨーロッパに生まれなくてよかった」と思ってしまったほど。
人の動物に対する目線はなかなか勝手なのもので、
良い事が起こった時も、悪い事が起こった時も「何かのせいにしたい」という考え方の対象になりがち。
黒猫がまさにそれだった(ほぼほぼ悪い事が起こった時の原因にされる)。
私は眉間に皺が寄った程度で済んだけど、黒猫がホントに好きな人がこれを読んだら悪い意味で気絶するんじゃないかとさえ思ってしまったわ。
……という流れから現代に至り、
黒猫に対する残虐な出来事は少なくなったものの、
未だ忌み嫌う人は、ヨーロッパでも日本でも一定数いる。
「黒猫が横切ったら不吉な事が起こる」なんて子供の時に周りでよく言われたけど、
横切った事今までに何回もあったけど、何も起きなかったよ…??
私はこんな感じで過ごしてきたので、
黒猫に対する目線はそんなに酷くないです。
むしろ接して、ゴロゴロ喉を鳴らしている彼らが可愛いし癒し。
ずっと戯れてたい。
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光から闇へ、そして光への猫の歴史。
特に黒猫の運命は、迷走の歴史。
・受難の歴史 ・伝説の猫 ・民間伝承と迷信
邦版参考文献有り。
神に祀られ大事にされて、ネズミ退治に重宝された猫。
だが中世以降は、盲信や風習、しきたりの怖さの最中に。
黒は死、闇。黒魔術に悪魔。それらに結び付けられた、黒猫。
焼かれ、投げられ、残虐の犠牲となった、大量の死。
18世紀以降からの変化。ロマン主義での猫への注目と、
黒猫推しの著名人たちの存在。
世界各地の様々な猫の伝説や民間伝承、迷信は、
不幸もあれば、幸福もある。日本の招き猫は幸福への誘い。
そして、添えられる絵や黒猫の写真、文学作品の一文が、
良い味を与えてくれます。本の装幀もステキ。
特に、リシュリュー枢機卿と猫たちの絵が一押しです。
そう、黒猫は猫であって、いかなる不幸も内に秘めていません。
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宝石箱のような贅沢な翻訳本。
海外の黒猫は、古代から苦労の連続だったことに心が痛い。
日本の招き猫も紹介されているのもうれしい。
猫好き、黒猫好きの贈り物としても最適!
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人から愛される存在でありながら、その色ゆえに時には嫌われ迫害された過去もある黒猫。
黒猫にまつわる、歴史や伝承もろもろを集めた本。
猫好きさんには読んで欲しいが、意図的なのか、訳がいまいち固く、少し読みづらい感もあった。