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『方舟』でゾワゾワさせられた著者の最新刊。
絶海の孤島に閉じ込められた人々。
朝起きると、一人また一人と、仲間が何者かに殺されていく……。
古き良きクローズド・サークルに、とある制限がかけられ、スマホの電波は通じるのに、助けも呼べず、しかも犯人を追究する行為すら認められない。
一種の心理的密室と化した島で、果たして生き残ることができるのかーーーー。
クローズド・サークルものを読む度に、もう書き尽くされたと思うのに、それでも新たな手法で楽しませてくれる。いったい推理作家の頭の中はどうなっているのだろう。
『方舟』はどちらかというと物理的な閉鎖空間を用いたミステリだが、この『十戒』は心理的制限のなかで登場人物がもがく。
全編に不穏な空気と違和感を覚えつつも、なかなか正体ははっきりとはせず、やはり最後の破局のシーンでゾワゾワしてしまった。
島という地理的な閉塞感に、さらに「十戒」という鎖で完全に閉じ込められ、読んでいるとこちらまで息苦しくなるような読書だった。
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前作が面白かったので購入。
結構売れているのか何店舗か回るハメになった…。
よくあるクローズドサークルである程度の展開は読めてしまうものの、作り込まれててのめり込むように読んでしまった!
なんとなく犯人はこの人かな?と予想はついていたからそこまでの驚きはなかったけど、その”正体”にはびっくり。思わず「えっ!?」って叫んでしまった笑
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方舟のラストでまんまとやられた私
「今度は騙されんぞ・・・」と、思いっきり疑いの目で裏の裏を意識しながら読み進めました
その結果、犯人の目星はついたのですが・・・ポイントはそこじゃなかったと笑
「お前か!」と叫びそうになりました
まいった!
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浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。
クローズドサークルものなので犯人はすぐにわかったのですが、まさかそんな!という結末。夕木春央おそるべし!
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良くも悪くも読者を驚かせる為の書き方に感じる。
最後は驚いたけど、「え?どういうこと??」って感じで混乱した。
面白かったけど、中盤が少し飽きてきてしまい最後のどんでん返し見たさで読んだ。
個人的には方舟の方が好き。
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【あらすじ】
殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。
浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。
【個人的な感想】
方舟が面白かったので十戒も絶対読もうと決めていた。
十戒はなんなく犯人を予想できた。
それでも、どうやって?の部分は想像できず比較的最後まで興味を持って読み進められた。
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メフィストで購入したサイン本が届いて速攻読みました。
読了者専用のネタバレ解説を読んで、2度読みすることをオススメします。
2度楽しめます。
無人島で起こった最初の事件をきっかけに、犯人から課された【十戒】。
戒律を守れば3日後には島を出られるが、守らなければ全員の命の保障はない。
犯人を探してはならない。
そんな事項も含まれる。
殺人犯の存在に怯えながら、3日を共に過ごさなくてはならない。
目的は不明。
更なる犠牲者がでないとも限らない。
何人が無事に3日を乗り切れるのか…。
…
…
…
以下、重要な内容に触れる部分あるので未読の方はご注意下さい。
…
…
…
犯人はおおよそ見当がついていたけど、知ってたんかい!の展開にしてやられました。
そりゃ読み直し必須ですよ。
そして薄々匂わせてるなとは思っていたあの人。
方舟のあの人。
これ続くんじゃ…
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最後まで読んで「あーーー!」となりました。
それ以上は言いません。
個人的には石と貝殻の意思表示法が絶妙に怖いです。犯人が目の前で意思表示してる「ノー」が怖い。
とても面白い。夕木さんの次作楽しみにしてます。
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※方舟のネタバレもあり
2周すると主人公の言動の印象がガラリと変わるのが面白い
方舟の時唯一引っかかったのが登場人物の心理描写の薄さだったが、十戒では気にならずむしろ良い仕込みになっていた
地元のテレビ番組で「方舟の続編」と紹介されていたせいで、早々に誰が殺人犯で、こいつが例の彼女と同一人物なのだろうだと予想できてしまった点だけは悔しい……
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「犯人を見つけてはいけない」という、今までに聞いたこともない設定で、この先どうなるのかワクワクしながら読めました。よくこんな設定を思いつくなと感心してしまいました。
最後の最後の展開は全く予想しておらず、思わず背筋が寒くなり、ゾワッとしてしまいました。
講談社のサイトで、ネタバレ解説の特設ページが用意されているので、読み終わった方は、是非覗いてみてください。
注意点が一つだけあって、前作「方舟」の壮大などんでん返しを読んでから、本作「十戒」を読むことをオススメします。
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前作がヒットしただけに期待も大きいかっただろう今作。まさか、こんな形で繋がっているなんて….この作者は天才かもしれない。読了後のおまけネタバレ解説まで是非見てほしい!
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昨年の本屋大賞にノミネートされ、一躍話題になった『方舟』
ミステリの常識を覆すような驚きの展開に魅了された人は多かったはず。
その著者・夕木春央さんの最新長編『十戒』。
「殺人犯を見つけてはならない」と、今作も惹かれるテーマですね。
あらすじは下記の通り
ーー
叔父が生前所有していた小さな無人島「青島」にリゾートを開業することとなり、里英はその視察に父や関係者たちと一緒に訪れることになった。初日の夜が明けると、参加者9人のうち、1人が殺されていた。犯人は私たちの中にいる。しかし警察に通報することはできない。なぜなら、「この島にいる3日の間、決して殺人犯を見つけてはならない」、それがわたしたちに課された戒律だったのだ
ーー
十戒というタイトルの通り、殺人犯から10個のルールを課される参加者たち。
そしてルールを破ったものには・・・。
やはり、夕木春央さんの起こす終盤のたたみかけは素晴らしいです。
ああ、これで真相を知ってしまうんだ、爽快感が終わってしまうんだ、というミステリを読むときだけ味わえる感覚を
噛み締めながら最終章を開きました。
本作も前作同様、最後の最後まで何が起こるかわからないですね。
犯人わかっちゃった!と思った自分が負けです。完全にやられました。
もうページ数もないなあと思ってたら「え?え、あ、え??」っていう大混乱。
もうほんと、最高でした。
次回作はどうなるかな。楽しみですね!
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方舟に続き、今回も話題をさらったこの一冊。
ある島に訪れた9人、そこで殺人が起きてしまうが犯人を見つけてはいない。
生き残るためには犯人から課された戒律(十戒)を守らなくてはいけないのだが・・・
前作の方舟もそうでしたがとにかく読みやすくスラスラと読み進めることができました。
そして講談社が公式に出している読了後の考察サイトは絶対に見ることおススメします。
読了した方は絶対です・・・。
私はその考察を見て手が震えました・・・!!!
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犯人を守る為の十戒が実は真犯人が急遽考えたもので関係ない人を守る為だった。だか正当防衛にはならず、完全犯罪にもなったのが最後驚かせれた。
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前作『方舟』の衝撃は印象的だったので、今作もかなり期待していました。
期待していた分、前作と比べてしまっていた分、
ちょっとガッカリしてしまいました。
物語り当初から怪しい人物が結局は犯人で、犯行の動機も何か弱いと言うか何と言うか…
ラストのオチも前作を読んでいないと分からないものなので、今作単体で読むと余計に面白くないんじゃないかなぁ
それでも、変な前段階の期待値とかを抜かして考えれば面白い作品だとは思いました。
やっぱり作品は先入観をもって触れない方が良いんだなと実感しました