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私利私欲ではなく行動できる
そんな人の周りに人は集まる
目立たないけど、見ている人は見みてくれているものでしょうか
お手本的で見習う生き方です
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感動できる一冊
複数人の視点から主人公の闘病生活が進んでいく
妙に描写がリアルなところがあるなと思ったら筆者は看護師だった
ところどころでウルっと来て電車内で泣きそうになった
決して明るい話ではないけど、なんとなく心が温まる一冊でした
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主人公が癌を告知されてから亡くなるまでに自身を振り返りその心情が真っ直ぐに伝わってきます。
どう生きたいかは病気になってからも本人の意思があります。
今までの人生がなんだったのか自分の存在はどのようなものだったのか、意味を探します。
最終的には誰を愛して誰に愛されていたのか、誰に愛を伝えたいのかではないかなと、私は思っています。
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今日本屋さんで出会って、一気に読み終えた。
主人公の心の優しさと、真の強さに涙が出る。
主人公だけでなく、周りの家族やかつての同級生や、職場の後輩も。まるで皆彼に引き寄せられるよう。
病気を告知されて、受入れるまでの葛藤、治療そのものや死への恐怖について、余すことなく描かれた作品。
果たして自分や家族が同じ状況に置かれた時、私は主人公のように人生を生きられるだろうかと考えさせられた。
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33歳の若さで癌と立ち向かうひとりの男と家族のお話。
そのなかで特に印象に残っている、お母さんのセリフ。毎日を丁寧に生きることとは。
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雑草を抜くことと同じじゃよ。
雑草は目についた時に抜いておくのがええ。そうすると庭はいつもきれいなままじゃ。雑草を放っておくと、いつしか庭は草にのみこまれてしまう。雑草を抜こうという気持ちも萎えていく。雑草が蔓延った庭が当たり前になる。やがて雑草が雑草に見えなくなる。
毎日を丁寧に生きるというのは、雑草を抜くことと同じじゃよ。雑草はどんな庭にも生える。
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内容も知らずたまたま手に取った本だったけど、読んでよかった。人が死ぬ前提の話は好きじゃないけれど、この本は温かく、自分がもし今後の人生で窮地に立つことがあったら思い出したいと思う言葉がたくさんあった。
たまにはこんな本を読んでみるのもいいかもしれない。
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人は死んでも、誰かの心を震わせることができる。胃がんを宣告された主人公と大切な人に生きててほしいと願う家族との生を描いた長編小説。
人はいつか死ぬ。明日かもしれない。1日1日を大切に生きよう、と改めて思いました。
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主人公はどのように自分の人生の最期に向き合うのか。
意識してもなかなか辿り着けないような、心の広さや穏やかな温かさを、生まれながらにして体現してきた主人公が、若くして突然の病に日常生活を奪われていく中で、何を思い日々を過ごすのかが知りたくて、どんどん読み進めてしまいました。そして読み終えた後に辿り着いた答えが、人の真の強さとは強靭な優しさであるということでした。
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以前図書館でふと目に留まり借りたけれど、タイミング的に読めずに返却。時間を経て再び読む機会が訪れました。
ちょうど作中に登場する山に登ったばかりで、本は読むべき時に読むべき物を読ませてくれることを実感。
がん宣告を受けた33歳の主人公遼賀さんが、家族や友人とともに病と向き合い、生きていく。
各章で語り手が変わるので、本人だけでなく主人公を支える周りの人の心情も痛いほど胸に残る。みんな闘ってる。それぞれの闘い方で。
どちらの立場でも、私はこんなに強く優しく、そして穏やかにいられるだろうか。運命から逃げずに現実と向き合えるだろうか。
作者は看護師とのことで、痛みや苦しみも真っ直ぐに描かれる。病の宣告を受けた本人や家族が、怒り、否定、悲嘆など様々な過程を経て、時間をかけて受容していく心理的な描写もリアルでした。フィクションは自由だ。メディアと違って本にはルールがない。自由度の高いフィクションだからこそ描けるもの、表現できるものがある。だからこそ書いてほしいし伝えてほしいと思う。
自分の生き方を見直し、「丁寧に生きることの大切さ」や「自分らしい生き方とは何か」に気付くことができる素敵な一冊でした。
読後は、すごく良い本に出逢えたなぁという気持ちで心が満たされ、大切な人に勧めました。
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久々にいい本に出会った。話もテンポもいい。辛いはずなのにほっこりする。系統同じだけど余命10年とはまた違う終わり方で良い
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登場人物が皆心優しく、特に遼賀が母に「生まれてきてよかった」と言う場面は思わず涙が出てしまった。
しかし、遭難した時のこと、兄弟として育った従兄弟、優しい母や祖母とのこと、同級生の看護師との出会い、そしてがんでこの世を去らなければならない運命 と、要素がたくさんあって、全てが深まりきっていない感じは否めない。
「目立たないところで皆を支えていた、それが自分の役割だった」と気づいた遼賀は旅立つとき、穏やかな心持ちでいられたのだろうか。30台という若さで死ななければならない人が、それほど穏やかに運命を受け入れられるのかと、ついつい懐疑的になってしまう。
ハートフルな優しい物語だが、最後まで「そんな甘いもんじゃないだろー」という感が残ってしまった。
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山に生える一本の木のような人生でも
誰かに感謝し
誰かに感謝される機会があったのなら。
山に生える一本の木は
確かにそこにあり
確かにその役目を果たしている。
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温かい気持ちと悲しさが混じった涙が出そうになる作品。
思わず家族や友人、周りの人たちへの感謝の気持ちが溢れます。
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久しぶりに、悲しいけれどひたっていたいと思えるあたたかな空気感に包まれた本に出会えました。ずっとこの本の主人公と一緒にいたいって思いました。
この本はいろんな人に読んでもらいたいです。
ちょっと心が疲れたなっていう日でも、この本の優しさに触れたら優しく疲れを撫でてもらえます。
毎日何気なく過ごす大切な人との時間を、
大切にしたくなりました。
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冒頭からいきなり、主人公の遼賀・33歳が癌を宣告され、物語が始まります。
病や死に対しては無防備な年代ですが、単なる闘病もの、重い話、感動ものと片付けられない遼賀の生き様、その清廉さに心洗われる思いがしました。とてもいい話でした。
誰の人生にも起こり得る想定外な病は理不尽ですが、現実を受け入れ前に進む覚悟を決めた遼賀。彼の、人に対しても自分の人生に対しても誠実に生きる姿は、読み手の魂を揺さぶります。
遼賀の同級生で看護師の泉、同僚でアルバイトの高那、弟の恭平、母や祖母など、遼賀の闘病を支える人たちの過去も明かされながら、それぞれが自分や仕事との向き合い方を見直し、遼賀との絆を深めていきます。
遼賀もメンタルが強固なわけでもなく、悩み、落ち込み、狼狽えます。しかし、周囲と共に生かし生かされていることに気付き、(諦めの境地ではなく)優しさ・目標を取り戻していきます。
そんな遼賀の姿を追ううちに、もしかしたら自分も厳しい状況下で、変われるのかなと思えました。読み手だけでなく、登場人物皆が明日への希望をもらえた気がします。
登山靴、実家や店舗に植えられた蜜柑、夕陽に染まる故郷の山‥、それらが放つ暖色のオレンジが、印象的な愛あふれる物語でした。
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生と死の対比が至る所に散りばめられていて、生をよりリアルに浮かび上がらせています。
自然の生の描写が巧みに配されているので、死がより際立っていますが、死に対する恐怖感は感じさせられませんでした。