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ナポレオンの歩いた路を 時間をかけ旅して
あまり好きになれない英雄
同じ印象なのは やはり戦争を仕掛けることは
人を殺し 文化を踏みにじること
旅した作家の感覚が伝わって来る
それにしても ナポレオンの母親も凄い
戦士だったことは 知らなかった
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2023年9月発刊だが内容は、今より27年前の旅。
当時の貴重なカラー写真とあるが、正直、さほどの感銘はなかった。
氏の最期の作とあって借りてみたが、道理で感性が若々しいはずだ。
ナポレオンの人間性に迫り、戦争の持つ本性に迫らんとあるが・・はて。
地中海の名も知れぬちっぽけな島コルシカ島に生まれた彼。旺盛な征服欲と功名心はたぎるばかり・・流刑地エルバ島を抜け出し、サン・ジュアン湾へ上陸、パリを目指す路程がナポレオン街道というそうな。
文中しきりと現れる孟母 レティチアの影響が大きく、ジュリアスシーザーを畏敬し、イタリア愛してやまなかったのが伝わってくる。今世紀の征服者 プーチンとどう異なるか・・本質はさほどに変わらないように思えたが。
ただ言えるのは案外周囲に無頓着で読むほどに当人の愚行が浮かび上がってきた。氏が目指した「ナポレオンを具にして人間への求真の度合いを増すことはできているか」・・は読んだヒトの感覚だろう
私はさっぱり興味が持ち上がらず最後まで萎えた読書だった
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ナポレオンとは一体どんな人間だったのか。ナポレオンが歩んできた街道を伊集院静が実際に巡る事で、彼の人柄に触れようとする本作。
ナポレオンの人となりは結局わからなかったが、ナポレオンを通して浮かび上がる伊集院の考え方、価値観にはハッとさせられた。
「人間の手や思惑でなされるものは、すべて人となりが経過も結論も、将来もきめる」