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若者よ、絶望するな。見捨てるには世界は広い。
コロナ禍で様々に制限を受けている若い世代への、エールが込められていると感じた。
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コロナ禍、物価高の中でも営業するフランス料理店。
シリーズを通して、淡々とすぎていく日常にある、ちょっとした刺が抜けていくような、ほっとするような気持ち良さを感じています。
料理やそれを提供する人や空間が、日常を後押ししてくれるような優しさが好きです。
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大好きなパ・マルシリーズ。今回も期待を裏切らず面白かった。コロナ禍の様子がリアルでお店が実在するのではと思ってしまう。
『幻想のフリカッセ』と『間の悪いスフレ』が心に残った。『知らないタジン』は続きがあるかと思ったけど、あっさり終わった感じ。男性の心情がもっと知りたかった。
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久々のパ・マル!料理教室の話は…あのひとだいじょうぶかな…なにがあったかな…みたいな気持ちになってしまった。実際よくいるタイプではあるなと思うけど…。でもなにより、パ・マルが、コロナ禍を生き抜いてくれてよかった。
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「ビストロ・パ・マル」のシリーズ第4弾。お久しぶりです。
「パ・マル」は、それほど肩肘の張らない、フランスの家庭料理をメインとするレストラン。
日本でのフランス料理のイメージといえば、おしゃれなパリ、絵画のような盛り付けの料理、お高くて庶民には手が届かない、非日常の味。
(個人的には、「ゴチになります」で見るくらい)
まあ、無理していろいろ輸入しているようだ。
しかし、現地でのフランス料理を支えているのは、パリのバックにある広大な農村から上がる豊かな収穫。
フランスは農業国なのだ。
食料自給率120%をうらやましく思う。
池波正太郎のエッセイにも、「パリと田園は別の国」とあった。
フランスは、おしゃれな都会と豊かな田舎という二つの顔を持つ。
パ・マルの三舟シェフにも二つの顔があるかも。
時に、人当たりに問題ありみたいに言われているけれど、そうでもないと思う。
ちゃんと、相手によって対応を使い分けている。
まだ世の中のことをよく知らず、大人の庇護がなければ生きていけない若者たちに対しては、上からモノを言わず彼らに多く話をさせる。
意見された、と感じられないような言葉を選び、提案する。
それが、相手が対等の大人になると、急に言葉も荒く発言も容赦がなくなる。
何だかガラも悪くなる。
しかし、さりげなく美味しいものをサービスし、心も場も落ち着くヴァン・ショーを絶妙のタイミングで出すのが素晴らしい。
今回の表紙は、金子さんと高築君がバックヤードからお客のいるフロアをうかがっている様子。
花形であるシェフが表紙を飾ることが多いが、ソムリエとギャルソンだけ描かれるというのは珍しいかも。
彼らはお客様をよく観察している。観察していなければ出来ない仕事で、料理人たちと共にビストロで重要な役割を果たしている。
四人でバランス良く。それが長続きの秘訣でしょう。
クスクスのきた道/未来のプラトー・ド・フロマージュ/知らないタジン/幻想のフリカッセ/間の悪いスフレ/モンドールの理由/ベラベッカという名前
さまざまな意味での差別やコンプレックスについて触れられている作品でもある。
人種、男女、地方と都会。
神経質になりすぎても逆効果な場合もあった。
『幻想のフリカッセ』の母親の深い考えと思い切った決断は、批判をする人もいるだろうけれど、私はすごいと思った。
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コロナ禍で営業して来た店は大変だったと思う。時間制限 酒類出す事が出来なくて店を閉めた事はよくニュースで見ていた。今は元のようになって少しはほっとしているのでは、でもロシアとの戦争が始まり、物価が上がってそれも頭を悩ますこととなり、御船シェフの頑張りの一言に尽きる
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シリーズ4冊目の短編集。
コロナ禍の時期をはさむ。
謎要素は少し薄い。
中長編を読みたい気がする。
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お久しぶりのシリーズ。
やっぱりコロナが関係してくるか。
それにしても、シェフ、
意外と沁みること言ってくるな。
変な人だけど、良い人。
久々に読んだから、こんな人情話みたいな
やつだっけとちょっと戸惑う。
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パ・マルシリーズ第四弾!今回もビストロで美味しい料理を食べながらも、様々な謎を解決する。コロナ禍でさぞかし大変な飲食業界において、人気店である。こんなお店が近くにあったら良いのになぁ。
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図書館。ビストロシリーズ4作目。最初に読んだときはこんなに続くとは思わなかった。どんどん良くなる。コロナ禍でお店の営業は大変だけど、みんな頑張ってます。『クスクスのきた道』で「仕事を持ったり、好きなものを見つけたりすることは、多かれ少なかれ差別に加担することだとぼくも思っています」「文化は決して一方通行じゃない。迫害された側が、影響を与えることだってあるんです」今までまとまらなかった考えが、この一文で新しい視点をもらえた。『幻想のフリカッセ』での結婚に対する幻想の打ち破り方が力業すぎて面白かった。
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悩み、やりきれない人に自分を映しやすい
コロナ禍の物語なので、パ・マルの人たちも、登場する人たちもこれまでよりもいいようのない不安を感じている。
そういう設定もあってか、今までの、謎解きという色合いより、けっこうドラマを感じる内容だった。今までよりも、物語の中の人との距離が近く感じた。
コロナ禍を経験して、前向きな喜びとかよりも、
うんうんこんなところがもどかしかったよね、と少し後ろ向きの気持ちの方が共感ができて、読みながら大きく頷くところが多かった。
でも重くなりすぎず、きちんと希望というか、明るさや今後への期待みたいなものがどの話でも感じられて、読んでてとても気分がいい。
フランス料理の数々も変わらず、美味しい描き方。
このビストロよろしく、いつか自分にも気軽に、ライトに楽しめるお店ができるといいななんて思ったり。
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久しぶりのパ・マル。世相を反映した物語に考えさせられる。そして相変わらず美味しそうなお料理。
今作は三船シェフは謎を解決!というよりは平等や相手の立場になって考えるなどの物言いで、いつもの雰囲気とはまた違ってこれはこれでよかった。
とりあえずモンドール食べてみた。
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近藤さんのシリーズ作品で唯一追いかけているビストロシリーズ最新作。
今回もテンポよく読めた。
舞台である〈パ・マル〉は肩肘張らずに行けるビストロという設定だが、庶民の私にはやはり敷居が高い。
表題作は主人公・高築(ギャルソン)のいとこが〈パ・マル〉でサプライズプロポーズをしたいという話なのだが、高築が思うようにサプライズでこういうお店に連れて来られるのは困る。いくら普段着で良いと言われても。
今回収録されている七編を通して感じたのは思いやり。相手の立場に立って考えること。
言葉にするのは簡単だが実は難しい。
そして思いやりだとおもっていたり正義だと思っていたことも、時にはそれも独りよがりな考えだったり。
それを料理で解きほぐしたり、いい方向へと気持ちを向けてくれるのが三舟シェフなのだが、このシリーズの良いところは三舟シェフだけが探偵役として前に出るのではなく、スーシェフ・志村、ソムリエール・金子、ギャルソン・高築の店員全員で凝り固まった客たちの心をほぐしてくれている。
今回はコロナ禍やロシアの軍事進攻などで厳しい状況にある飲食業界についても描かれている。
それでも店員を削減したり休業することもなく頑張っていられるのは、普段はまったく顔を出さないオーナーの力がかなりある。
いい加減に見えて商才はあるんだなと改めて実感。
それと印象に残ったのは「幻想のフリカッセ」。
プロの料理人が親であるというのは羨ましいけれど難しいことでもあるのだなと思った。
あと三舟シェフのきついところと優しいところ、両方見られて面白かった。失礼な人には失礼に、悩んでいる人には優しく、臨機応変に対応している器用さがあるのが面白かった。
つい肩肘張ってしまいそうになるフランス料理だが、フランスが農業大国だからこそこいう美味しい料理が生まれたのだというのは興味深い。フランスの地方料理も美味しそうだ。
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ビストロ・パ・マルシリーズ四弾。
コロナ禍の厳しい状況も乗り越えてくれてて良かった~。現実に行ける訳では無いけれど空想の中で自分も常連のひとりみたいな気持ちでいるので。
垂涎ものの美味しそうなお料理を(読んで)楽しみながら、可能性とか、人生の価値観とかハッとしたり考えさせられた。まだやれることもやりたいことも自分にはあるかなと思えた。
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ビストロ・パ・マルシリーズ第4弾。嬉しい。
連作7編収録。
コロナ禍で厳しい〈パ・マル〉。ごはんが相変わらずおいしそう。