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Web連載時から追っていた作品だったので、書籍化がとても感慨深い作品でした。時間を巻き戻すことができる「リワインド」能力を持つ主人公の女の子が、幼少期から重ねてきた後悔に向き合っていく物語でした。後悔を解消していく中で描かれる人間模様が魅力的な作品で、親友と同じ相手を好きになってしまったり、バドミントン部のエースと繰り広げるライバル関係だったり、度々電車内で出会うお姉さん意外な真実だったりと、謎や見所が満載の作品だったように思います。とても良い読書時間でした。
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私は本当に優子さんという登場人物が大好きで彼女の存在こそが、ストーリーそのものに、そして主人公侑に与える影響力であったと読み終えた瞬間に思うのです。 あの時こうしておけば良かったという後悔に、常人はそこで終わりますが 侑は違った、それを無かったことにできる能力があった ただし、それと同時に制約も その制約故に、迂闊に能力を使ってしまった自分を責めた時、物語の全てが紐解かれていく この回収部分が見事であり、ああ、こうなってほしかった、と誰もが読後感に満足するのではないでしょうか。 もちろん、私も満足です!
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みんな優しく、大切な人を傷つけたくないと思っている。だからこそ、自分の気持ちを言えなかったり、それでする違いが起きたりするのがもどかしい。侑の能力で、そんな「現在」を少しだけ変えられるのはどんな影響を与えるのか、少し怖い気もした。拓実が転校してきたことで、少しずつ変わっていく侑。楽しく過ごしながらも悩みが尽きない侑に、優子さんという不思議な相談相手がいるのは本当によかった。全てが分かってから、もう一度読み直したくなる本だった。