投稿元:
レビューを見る
Chat GPT-4を実際に触ってみて、その回答のもっともらしさや滑らかさに驚き、革命的なことが起こっていると直観できた。系統的に知る必要があると感じ、書店に向かい目についたこの本を購入した。
医療現場においてこれは大きな変化を起こすだろう。まずは医療知識の提供といった診療サポート、また、今後は電子カルテに接続されるなどして書類作成、保険請求などの医療事務全般に使われるようになるだろう。しかし規制などはまだ追いついておらず、安全性や責任の所在の担保がなく、それが導入の障壁となるかもしれない。
長期的に見れば患者の日常の健康相談や情報収集、臨床試験、基礎研究など可能性は多岐に及び、ここ10年、20年で医療はもちろん社会全体、さらには人間の生き方への態度すら変えてしまうかもと感じる。
いかにAIをより良い人生や社会のために活かせるか、高知能の人外のものといかに共生していくのか問われると思う。
投稿元:
レビューを見る
著者あとがきによると、本書が書かれたのは2023.2月で、GPT-4が公開される二日前だという。日本語版の版権がいつ取得されたのかは書かれていないが、出版にあたっては相当なスピード感で臨まれたのであろうことは想像に難くない。
出版に対する努力は評価するし、こうやって紙の本として手に取られることにも意味があるとは思うのだが、書かれていることは「そうだよね」というようなことばかりで新規性はほとんどない。一年前なら驚くのかもしれないが、今やGPT-4の実力も周知となっているのだし。
内容的にはGPT-4の医学的知識や相当な臨機応変の能力など、ポジティブな記述がメインで、ハルシネーションについてはほとんど言及がなく、医療労働市場への影響についても全く語られない。だが、これでいいのだと思う。1年後にどうなっているかはそれこそ予想の範疇外だろうから。
投稿元:
レビューを見る
ファーストコンタクト:AIとの新たなパートナーシップ 機械からの薬:新たなアシスタント インテリジェントなスイスアーミーナイフ 理解しているのか:常識的推論・道徳的判断・心の理論 信頼はしても検証はしない AIで拡張された患者:持たざる人々 情報に基づく選択 セラピーAI 数学・コーティング・ロジック:絶対的な限界 微妙な誤り 究極のペーパーワークシュレッダー:価値基準医療 バックオフィス より賢いサイエンス 安全第一 リトルブラックバッグ 人間の力を大いに増大・人間の善良さをあまり増大せず