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代理母には肯定的だと思ってたあたし。金銭は発生するけどWin-Winならいいと思ってたし、ユキたちの活動がないと日本の制度が変わらない。
でもやっぱり細かいところが気になる。
日本でまだ認められていない今、代理母になった人は産休は取れるのだろうかとか、代理母から産まれても依頼者の戸籍にちゃんと入れるのだろうかとか、整備しなければならないところはたくさんあるんだろうな。
そのうち、出産が嫌だから代理母頼もうとか言う人出てきそうだよ。
子どもが欲しいのに何かしらの正当な理由で産めない人にとって、良い制度になって欲しいと願ってやまない。
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垣谷さんの本のタイトル、どれも付け方がうまいなぁ、と感心する。本書もそう。「えっ、代理母ってどうゆうこと?そんなことはじめられるの?」と読みたくなる
#代理母、はじめました (文庫)
#垣谷美雨
23/10/24出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3FvbJ3L
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垣谷さんの作品が好きなので何冊も読んでいますが、
今回も日本の現代社会が抱えている少子化、貧困、
妊娠・出産にまつわる課題そしてそれを取り巻く社会問題を
取り上げていき、そして代理母のビジネスというタブーに切り込んだ作品ということだけあってフィクションの世界であっても
かなり近未来に近いような世界の中で描かれていたように感じられとてもリアル感がありました。
代理母がテーマとなっている内容ですが、
少し男性の倫理観が行きすぎた部分も見られましたが、
実際にはこのような経験をした女性も少なからずは実存すると思いながら読むことも出来ました。
これくらい究極な部分で描かないと出産ということは
女性にとって一大事で人生そのものを左右する事柄だと思います。
今や出産や子育ては女性だけの問題だけでなく、
結婚という問題も含み、ジェンダー、LGBTQ、貧困、難民などの
様々な問題も絡みあっているので十人十色の考え方があって良いのだと思いました。
けれど実際に個々のことを解決しようと思っていても、
日本の法律や医療制度がそれに追いついていかず諸外国からも置いてけぼり状態となっているので問題解決はこれから大変なことだと思いました。
代理母の問題にしても代理母のメリットやデメリット、
医療の危険性などと大まかなことは知っているつもりでしたが、
この作品で詳細なことも触れて知ることが出来て良かったです。
代理出産を認めるとかそうゆう問題よりも
その前に医療制度、結婚制度などその他にもまだ問題を
解決する部分が往々にあるようにも思えました、
そしてこれらの問題を整えていくと同時に代理母のことも
交えて進めていくのが良いのかなとも思えました。
一長一短には出来ないことだと思いますが、
まずは生身の人間がいるということが前提で進めていき、
悲しい思いをする方が増えないような社会作りになって欲しいと思いました。
垣谷さんの作品にしては珍しくラストが清々しい読了感とまでは
いかなかったですが、難しいテーマを題材として取り上げて
主人公だけでなく、読者の皆さんにも問題提起されて
いて良い作品だと思いました。
果たして遠い将来の日本はどうなっているのでしょうか?と思ってしまう作品でした。
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「子どもが欲しい」と願う人と、貧困に苦しむ女性が手を繋いだら? 近未来を舞台に、代理出産という命のタブーに鋭く切り込んだ問題作!〈解説〉山田昌弘
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政治家に読んで欲しい!
本当にこんな世界が近い将来訪れる気がしてならない。とてもリアルなストーリーだった。
日本の少子化対策、もっと国民や若者、子供が欲しい人たちに寄り添ったものになることを願います。
自分たちの利益ばかりに目が眩む政治家がいなくなることを願います。
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近未来の設定で物語は始まるのですが、何とも想像し難い設定で、物語を読み進めている間も、あれ?現在のこと?やっぱり近未来?と何度も思考が行き来して、なかなか内容がしっくりと入って来なかったのですが、端的にまとめると、近い未来、日本も今のような日本ではなくなってしまっている可能性があり、混沌とした世の中にあって、子供が欲しいと思う様々な状況の人々の代わりに、ギブアンドテイクの精神で、自らのお腹を他人に貸し、それにより生計を立てる女性が多く出てくるという話で、代理母という仕事が、世間一般にも広く浸透し、女性が自ら生計を立てる上でも、重要な役割を担う仕事になるのではないかという、新たな社会の在り方を提示した小説であるということではないかと思いました。
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タイトルと裏表紙のあらすじで衝動買い。垣谷美雨さんの本はたぶん3冊目だけど、時代?が未来のお話というのが初めての設定だった。
時代以外の代理母のストーリーはあまり違和感なく読めたけど、どんな結末になるか予想ができなくて、最後に話が動いた時には驚いて一気に読んだ。
また違う本も読みたいです。
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これまでの垣谷先生の作品に比べると、設定が分かりにくく、没入出来なかった。LGBTQ+問題に注力し過ぎでは。
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超面白くて1日で読み切ってしまった!近未来の経済格差が広がった日本で、未成年のユキは義父に代理母にされてしまう。生活に困ったユキは、その経験を活かして、代理母も育ての家族もどちらも幸せになれる代理母エージェントを立ち上げる。代理母を希望するもの、依頼人の方、それぞれがいろんな事情を持っている。不妊治療の末、売春目的、子どもがいれば一人前という考え方を信じている人、妊娠・出産期間にキャリアを失うのが怖い女性、独身でも子供を持ちたい人、LGBT等。
中絶のやり方に疑問を抱いた女医が相次いで辞められた院長先生の変わりっぷりも面白かった。掻爬手術は本当に体への負担が大きいのに、なぜいまだに行われているのか、著者の怒りがこもっているように思った。
最初に反旗を翻した芽衣子先生、転職先の静子先生のやり方には納得。晩婚化やLGBTQ+法整備の進む日本で、これから代理母が認められていくために大切なことがギュッと凝縮されているような一冊だった。
p.247 代理母たちは苦労して生きてきた分、若くても老成しているのかと思っていたら、そんな女はほとんどいなかった。その一方、依頼人の女たちは学校や会社の中で揉まれてきたからか、社会性があり大人だった。
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いつもの垣谷さんの作品は、現代の様々な社会問題をユーモアを交えて物語にしてくれますが、本書は課題を題材にすれどもあまりユーモアはなかった。
けれど、自分が知らなかっただけで、このような事は現実に存在するだろうし、今後ますます増えて行くんだろうなと勉強させてもらった。
最初は暗い話で読み進めるのが辛かったけど、だんだん好転していき、最後にはみんなが幸せになる。
後半はページをめくる手が抑えられませんでした。