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タイトルだけで泣いちゃいそうになるので、少し読むのをためらっていた本。
でもこれは、いわゆる『闘病記』ではなくてひとつの家族の記録だった。
1匹の困り顔のわんこに『生きることの素晴らしさ』を教えてもらった家族の。
保護犬を取り巻く課題にも触れつつ、とても読みやすい文章と所々挟まれている保護犬『福』のポートレートに顔がほころぶ。
生きることを諦めかけていた妻の薫さん。
福と過ごす時間を得てからは人が変わったように穏やかで幸せな時間を過ごしていた。
アニマルセラピーはどんな薬よりも効く人たちは多いに違いない。
看護する家族をも癒しで包み込んでくれる。
早すぎる命の終わりだったけれど、最後に『福』という幸せなギフトと過ごす時間を得た薫さんはきっと幸せだった。
有名雑誌の編集長をしている著者が妻の闘病について執筆するのは葛藤もあったと思う。
妻と同じ病に苦しむ人への思い。
そして保護犬への理解を高めたい思い。
じんと心に響いた。
Instagramでフォローしている著者の投稿を眺めていると、今や困り顔の福ちゃんはお父さんが次々と保護する猫たちのお世話を焼いている。
これからもインスタを眺めるのが楽しみになった。
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余命宣告された人に対しては、どう接したらいいか悩むはず。「福」という保護犬がどんなことをもたらしてくれたのか知るために読みたい
#妻が余命宣告されたとき、 僕は保護犬を飼うことにした
#小林孝延
23/10/9出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3PL66TX
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闘病記メインだと辛いなと思ったが保護犬・福ちゃんのパートが多く穏やかな気持ちで読み進める事が出来た。
余命半年と宣告され本来なら家族一丸となってしかるべき所、家族間には不穏な空気が流れギクシャクする日々。
その流れを変えたのは、保護犬の福。
保護シェルターで静かに佇んでいた「アンズ」を家族に迎え入れ、名前を「福」に改名。
まさしく福の神のような存在で、不安定だった家族の絆を深く強固にしてくれた。
写真も満載でその表情を見ているだけで癒され幸せな気持ちになる。
誤植が多いのが残念だが、保護犬を通し命の尊さを再認識する。
※31頁4行目 誤植 告げらている 正 告げられている
45頁7行目 誤植 いなのだが 正 いないのだが
52頁13行目 誤植 子犬たちがの 正 子犬たちの
58頁8行目 誤植 野犬かいる 正 野犬がいる
113頁7行目 誤植 釘づけた 正 釘づけだ
183頁4行目 誤植 なくって 正 なくなって
191頁5行目 誤植 ひとずつ 正 ひとつずつ
202頁13行目 誤植 すみこっ 正 すみっこ
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図書館で借りました。
我が家も愛犬がいるので、家族の絆に1票。ワンコパワーは無限大です。
保護犬を選んだ恍惚と不安。リアルに拝読。
奥さんと福ちゃんの写真が素晴らしい!
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生き物の力は凄いな、どんな名医、カリスマカウンセラーより能力ある。
私も犬飼ってみたくなりました。でも衝動で飼うのは良くない!じっくり考えていきたい。
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末期ガンの妻と暮らす生活。少しでも支えになればと処分直前の保護犬を買うことに。犬を通じて癒される家族の感動秘話。
闘病記的なものを期待して読んだが、犬がなかなか慣れずに苦労する内容がほとんど。ほぼ飼い犬の話。
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大好きな山本ゆりさんが紹介されていた本。犬どころか生き物を飼ったことがない私にとって、犬が人の心を癒してくれることを、前を向く勇気を与えてくれることを、言葉が通じなくても気持ちを通わすことができることを初めて知った。生きるということは、長さではなく、誰とどんなふうに生きるのかが大切なんだと思った。
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山口県民として、まずはお礼を申し上げます。
周南市民ではないので、公園の野良犬のことはニュースでしか見たことがなく、あと、坂上忍さんにも何頭か引き取っていただいている…くらいしか存じ上げておりませんでしたので、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
うちの犬が亡くなってから3年以上が経ち、自分の年齢を考えて、もう動物は飼わないと決めていますが、やはり、何かの縁があれば、保護犬の老犬であればお迎えしようかとも思っています。
今は、幸いにも小さい孫がうじゃうじゃしているので、寂しい気持ちになることもないですが、何年かして、孫が寄ってこなくなった時、動物の温かさに触れたくなる時が来るかもしれません。
やはり、子はかすがい
ペットもかすがい…だと思います。
福ちゃんと、二匹の猫ちゃんと、小林家の皆さんのご多幸をお祈りいたします。
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さらりと読めた。
妻の病状の部分は多くなく、保護犬との暮らしの日常パートが多い。
家族がバラバラになってしまっているときに保護犬のような存在が家族をひとつにしてくれるというのはよくわかる。自分が娘を生んで、実家の家族とのコミュニケーションが活発化したと実感しているところなので。がんという自分達の力でどうしようもない困難に向かっているときは気が滅入ってしまって当然だと思うし、犬を飼うような時間的精神的な余裕はないと思うかもしれないけど、子どもがまさにそうだったようにやっぱり命と向き合う生活ってセラピーの効果が絶対あるし、肉体的にハードになってもそれを大きく上回るレベルで精神的満足度がすごく上がって充足感を得られると思う。
いのちでしか癒せないものはきっとあるなと思った。周りの人とのコミュニケーションを思い出させてくれるのってすごいことだ。
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家の中に犬や猫がいる幸せってあるんだよね。
だから保護犬を引き取るハードルの高さがなくなると良いな
一人暮らしはだめだとか、家が大きくないとだめだとか、賃貸はだめだとか、60以上はだめだとか、、
実際は厳しいんだよね
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犬を飼ったことはないけど、
犬を飼うことの意味はなんとなく
分かった気になっていた。
離れ離れになっていそうな家族
なんだかうまくいかなくなってしまったつながりを
とりもってくれる存在になっていた
ということに驚いた。
初めからなんでも言うことをきく賢い犬じゃなくて
びくびくしておびえていた保護犬だった
ということも関係しているのかな。
この子のことを皆で大事にしよう、
仕方ないなぁ、というチームになったというか。
人間のように命が尽きることへの恐怖を
持たない(持っているのかもしれないけど…)犬の福が、一番、家族に命を感じさせ、
暖かな気持ちを取り戻させてくれていた。
人間のどんな言葉や態度よりも福の存在が
絶大な効果があった。
そう言われてみれば、
人のお家に遊びに行った時に、自分の膝に顔を
乗せに来てくれたわんこのことがいまだに
忘れられないなあ。
純粋無垢な目にやられてしまったんだよな…