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同じ表現を繰り返しがちなのが読んでいて少しくどかったものの、とても興味深い内容でした。経営の巧拙で天国と地獄ということは異論の余地はあまりないと思いますが、その巧拙の解釈や、どんなものさしで評価するか、材料とヒントがたくさんありました。学術的な知識がなくても読めるのが新書の良いところですね。自分の所属する組織を少し客観的に分析するポイントも得ることができると思います。筆者は平成生まれ。これからも良い研究と発信を期待したいです!
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インクリメンタルイノベーションから、ラディカルイノベーション生まれることや、日本発の経営技術がたくさんあるという主張は納得できるが、主張の仕方が冷静さに欠けていて、決めつけが多いのが学者というよりは思想家的で残念。
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本のタイトルが少々センセーショナルなので半信半疑で購入したのですが、刺激を受けました。
価値創造の民主化もカイゼンにつながるわけですね。というかカイゼンである。そして、カイゼンを潜在的な問題解決の連鎖と捉えることで、カイゼンをイノベーションの連続体として把握し、イノベーションそれ自体のマネジメントへと議論を展開していきます。
コンセプト化を促す一般則も出てくるかと思っていたのですが、それはそれぞれに任せられているのかもしれません。
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表題に惹かれて読みましたが、中身はあまり無いように感じました。
昭和のインフレ時代は、カネよりヒトに希少価値があったために、終身雇用、年功序列、企業内組合という日本型経営が強みを発揮したが、平成のデフレ時代ではヒトよりカネに価値があったために、ヒトよりもカネを重視する投資型経営になってしまった。という点はそんなものかなぁと思いながらも、日本型経営を美化し過ぎているようにも感じました。
そして現在もてはやされている両利き経営やアジャイル開発等の様々な発想の原点は日本型経営にあった。というが、少し強引だと感じてしまう。
いずれにしても、私にとってはそれほど感銘を受ける本ではなかった。
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2024年正月に凄い本に出逢ってしまった。新書版のお陰かもしれない。1993年学卒で、「根拠のない悲観論」に陥ってた身としては、“失われた30年”という質の悪い霧が晴れる想いだ。しかも、本書の内容について著者は「著作権を一切主張しない(p10)」
一番引用したいのがこの箇所。
「日本が経営技術の逆輸入的状況を脱却し、経営成績・経営技術・経営学すべての意味で、日本が世界をもう一度席巻したとき、真の意味で「日本“式”経営の逆襲」が達成される(p280)」
一大学人ではあるが、組織の一員として、「価値創造の民主化」のため、自分の人生を経営していこう。
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日本の文化なのか阿吽の呼吸、分かるでしょ?そりゃ合理主義的な世界標準にはマッチしないだろう。仕事の質や取り組むマインドなど数値で表せない事を評価する事は難しい。手法を正しく学ぶ事は大切。その上で最後に筆者が経営者の方、従業員の方と書いている項が印象的。
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サブタイトルが相応しくない。もともとの、日本式経営の逆襲、がしっくりくる。経営技術で日本は他国に劣っていない、足りないのは自信、との指摘はもっとも。各種シミュレーションの結果は非常に興味深く、掘り下げて知りたいと思った。マクロ的な視点とミクロ的な視点の融合が絶品で、非常に学びになった。
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経済的強い米国に追いつけとガムシャラに働いた昭和。経営意識と知識が一体化されていたのだろう。
市場の規模なのか、支配する国のパワーなのか不明だが、強きを真似し方法を替えてみようとする卑しい想いがあった。ちょいと難しい。
感想/日本人としての「武士道」の意味を読み返してみたい。 またあらためて「カンバン方式」の理論を読み直そうと思う。
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面白い。
溜まってる本が多いけど、別の本も買ってしまった。
経営教育の普通化とともに、研究マインドの企業人への普及が進むと、コンセプト力も高くなるかな。つまり、大学で真面目に学問の楽しさに触れられる学生さんが増えてくれば、、、
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コンセプト化する力は、国としてだけでなく個人として必要な要素。1人の発想を自分だけに留めず日本の強みとして発展させていく考えがこれからの日本には必要
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経営の本を読んでいると欧米発の理論が多いが実は日本が発祥で欧米はコンセプトかうまいと伝えている。具体から抽象化することで応用が効くようにしていると。
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2024年15冊目。満足度★★★☆☆
東大史上初の経営学博士号を授与された、まだ若い(1989年)学者が著者
期待して読み始めたが、第二章くらいまでは面白く読めたものの、後半は言葉遊びに終始している様に私には感じられた
これは「読み手」の問題かもしれない
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いろんな組織で働いていて、またいろんな組織論の本を読んでいて感じていた違和感を明確に言語化してくれてスッキリした。
人を大切にする組織作りはまさに日本がやってきた経営ではないか。松下幸之助さんもどんなに経営が厳しくても社員をクビにせず、社員のことを大切に思っていたように、日本らしさに象徴されている。
これが小手先の技術によって急速に失われつつあったことに危機感を覚えていたが、著者もその点を指摘されていた。
本書を読んで改めて、自分の目指す道は間違っていなかったという後ろ盾をもらえたので、これからも邁進していきたい。