投稿元:
レビューを見る
“平成のエラリー・クイーン”の異名を持つ著者の新刊。アニメ化も実写化も経験したけど出版ペースは今まで通りw表題作を筆頭に『カイジ』『イカゲーム』『今際の国のアリス』といった作品を彷彿とさせる、誰もが知るお馴染みの遊びに独自ルールをワンポイントだけ足した新ゲームが描かれた連作短編集。その上で交わされる心理戦の攻防が面白すぎる。著者らしいゴリゴリにロジックを積み重ねる展開は本質的に時間芸術である映像作品では難しく、読者のペースで読み進められる小説ならでは。個人的ベストは既に完成したゲームであるジャンケンを進化させた自由律ジャンケン。もちろん著者の過去作と同じく主人公のキャラクターも立っている。シリーズ化は…どうだろう?
投稿元:
レビューを見る
地雷グリコ
というタイトルが秀逸
読み始めて、
そういうことですか
と
このタイトルに興味を惹かれて
読み始めたので、
このタイトルをそのまま使ったのは
正解でしたよ
と出版社伝えたくなった笑
楽しく読んだが、
「カイジかよっ」
「いや、賭ケグルイかよっ」
と知ってる作品に
当てはめてしまう悪いクセが出た
面白かったけど、
百聞は一見にしかず的なので、
これは漫画、映像の原作の方が
良かったのかな~
という感想が最後に残った…。
投稿元:
レビューを見る
漫画でいうと嘘喰いやLIAR GAME、賭ケグルイなどのような、ギャンブルがテーマの小説。登場人物が高校生なので賭ケグルイの世界観に近いイメージ。
ゲーム自体ははどれもシンプルながら、ルールの抜け穴や意識の隙間を上手くついての逆転劇に驚かさせる。
ギャンブル小説ながらドロドロしたところも無く、爽やかな青春小説としても良かった。
どのエピソードも面白かったが、ベストは自由律じゃんけん。
投稿元:
レビューを見る
何という作品!!さすが青崎有吾先生!ならではという作品でした〜!!
このゲームを考えるのが大変…
地雷グリコとだるまさんがかぞえたが好きでした。
投稿元:
レビューを見る
漫画化、アニメ化、ドラマ化、どれにしても面白くなりそう!
もうキャラクターがイメージできる!
最初、主人公が同じなだけの短編集かなって思ったけど、ちゃんと物語としても成り立っていて、ラスボスが用意されていて、ワクワクする展開だった。高評価を裏切らない面白さでした。
投稿元:
レビューを見る
子供の頃にしたゲームをこんなにも全力ですることがあるだろうか?
やってることは誰もが知ってるゲームなのに頭の中というか考えがすごい。
こういうの、とっても好き!
投稿元:
レビューを見る
いやもうヤバいくらい面白いではないかっ!
頭ン中フル動員で挑戦…なんてできるわきゃないっ。己の頭の悪さを思い知らされましたわ。
誰もがよく知っているゲームに誰も知らないルールを付け加えたニュータイプゲーム。ゲーム名もいいねぇ。地雷グリコ、坊主衰弱、自由律ジャンケン、だるまさんがかぞえた、フォールーム・ポーカー。
洗練されたルールで戦うのが高校生ってのもいい。
それぞれ戦う理由のある頭脳バトル。「何かを得るため」の戦い。
絶対的勝利を重ねていく主人公射守矢真兎のゆるふわちゃらんぽらんなキャラもいいし、友人鉱田ちゃんの存在も光る。光るねぇ。最終バトルの後、明らかになるアレで稼働しすぎて加熱した脳みそがすっと洗われる。
そうだ、これは頭脳バトル青春友情小説なのだな。
投稿元:
レビューを見る
嫌になってしまいました…自分の頭の回転の遅さに。子供の頃何気なく遊んでいた無邪気な遊びにプラスアルファの条件を科すととんでもなく痺れるゲームになってしまう、それだけでもドキドキで早くページはめくりたいのに、緻密に仕掛けられたロジックが理解出来ず、前に戻って確認しながら行ったり来たりの読書にイライラ。それでもそれぞれの短編の最後のカタルシスが快感で、多少の???は無視して強引読書で読み終わりました。こんな構成を組み立てる著者の頭の構造どうなっているのだろう。実はこの本、著者の「僕はギャンブル漫画をミステリとして読んでるところがあって。」というインタビューを先に読んで手にしたのですが、この本を読んで逆に福本伸ニの「カイジ」とか読んでみたくなりました。実は知っているけど読んでないのです。情報と心理、そしてルールを語る日本語の面白さを満喫しました。
投稿元:
レビューを見る
青崎有吾『地雷グリコ』読了。独創的なゲーム対決の駆け引き、逆転劇という青年漫画的フォーマットに本格推理的な徹底したロジックとフェアネスを尽くした仕掛けの数々が青崎有吾感満載で最高。ミステリの作法でギャンブル漫画を構築するとこんなにもおもしろく仕上がるとは。。。続編に期待。
語りすぎない百合というのもいいですね。
投稿元:
レビューを見る
傍目には呑気な遊びそのものの中身が、プレイヤーには息が詰まるような戦いであるという、そこだけが世界から隔絶された空間であるというコントラストは、実は「ゲーム」というものの本質なのかも。「グリコ」や「だるまさんがころんだ」や「じゃんけん」…子ども(というよりは幼児)の遊びを、大人(といっても高校生)が大真面目にスリリングな勝負に興じるという絵面は、そのコントラストを最大限に強調するモチーフと言える。回を追うごとに勝負に仕掛けられたトリックとゲーム相手の強さのレベルがあがっていき、納得圧巻のラスボスとの対決まで見事に引っ張っていく構成力の巧みさで、視点が切り替わることでまったく別のものが見えてくるというミステリーの醍醐味を存分にあじわえる。ジュブナイル小説のような清々しい読後感も最高!
投稿元:
レビューを見る
さまざまなゲームを題材にした頭脳戦を描いた連作ミステリ。どれもが誰でも一度は遊んだことのあるであろう有名で単純なゲームなのですが、そこに独特のアレンジが加えられ、より難しくより面白くなっています。独創的なルールと、その範疇で繰り出されるアクロバティックな仕掛け。ルールの裏をかき抜け道を利用したイカサマすれすれの手段と息詰まる心理戦。ヒリヒリする緊迫感と、わくわくする高揚感がいっぱいの、とっても楽しい一冊でした。
「地雷グリコ」からやられました。これ、勝つ方法は思いついたのですが。しかしそこに相手を追い込むまでの心理戦が物凄い。手段だけ思いついたところで、この心理戦を乗り切るのは無理だなあ、と感服でした。
「自由律ジャンケン」も凄いです。これ、すんごく楽しそうなのですが、瞬時で判断して手を出すのはこれまた無理そう。でもどのような手を作るか考えるのは……面白そうですよねえ。そしてラストの「フォールーム・ポーカー」は傍目で見て状況を把握するだけで精いっぱいな気がしました(苦笑)。看破できたのはカードの並びの法則だけでしたよ。絶対勝てない。
真兎が絵空に勝負を挑む動機は、青春小説の要素もあって素敵です。そしてこれからも続く彼女たちの勝負……見守り続けたいです。
投稿元:
レビューを見る
情報を制する者がゲームを制する。
行われるゲームは「グリコ」、「坊主めくり」、「じゃんけん」、「だるまさんがころんだ」、「ポーカー」をアレンジしたゲーム。
果たして、あなたはこの奥深いゲームで繰り広げられる情報戦を目の当たりにして、ページをめくる手を止められるだろうか。
これは作者と読者との戦い…なのかもしれない…
不思議な書き出しになりましたが、正直、この作品をどう表現してよいのか…
女子高生が巻き込まれるゲームのどれもが知っているゲームのアレンジばかり。
しかも凄いのが、知っているゲームがもとになっているので、読んだだけで分かるアレンジルールに、光景を容易に浮かべやすいです。
ゲームを文字だけで説明すると、ありがちなのが、作中のゲーム、説明されてるだけで何をやっているのか想像できないままに終わるというもの。
例えば有名なハリー・ポッターのクインディチ。
ハリー・ポッターを初見で読んでいてこのクインディチを想像してもなんとなくしか頭に浮かばず、何をやってるの?このき競技?ってなりませんでしたか?
本作品は基本的に子どもの時にやったことのある遊びが多く、どんなことが繰り広げれているのか容易に想像がつくというのが良いです。
何なら、次に繰り広げられるゲームはどんなやつなんだろうと気になって、ゲームの内容やルールを読むことすら楽しいです。
そして、情報戦と心理戦の描写が面白くて、ぐいぐい引き込まれています。
私は、本を読んで毎回何らかの気付きは得たいとか思いながら読んでいるのですが、この作品にそんなことを考えながら読む隙は与えてくれませんでした。
読んでいて、ただただ面白い。喉が渇きそうな緊迫感もあればどことなく緩さもある。何も考えずにただ読むだけで意味を求めてはいけない。
そんな作品なんだろうなと思いました。
これこそ、ザ·エンターテイメントだなぁと。
ハマればとことこんのめり込める作品で、読んで良かった、楽しかったと思えたそんな作品です。
投稿元:
レビューを見る
楽しく気楽に読めました。面白かった。
よくこんな勝負思いつくな〜。感心します。
真兎と鉱田ちゃんのコンビがいいですね。他のキャラもそれぞれ魅力的です。
なんかバトルもののマンガを読んでいるような感覚でした。ジョジョのスタンドバトルみたいな。バトル漫画が好きな方はオススメです。
どの勝負も面白かったですが、個人的には「自由律ジャンケン」と「だるまさんがかぞえた」が良かったです。
エピローグが続きがあるような終わり方だったので、次回作楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
昔テレビドラマで観た「ライアーゲーム」みたいで面白かったです。松田翔太と戸田恵梨香が良かったのよね〜。
こんなゲームを考えつくのもすごいけど、その攻略法もすごい。凡人の私にはついていけなかったのですが、挿絵に助けられました。
投稿元:
レビューを見る
ゲームもルールもおもしろい。キャラもみんなたってる。設定はイカゲーム?賭ケグルイっぽいけど、もう少し戦略が深い。映像化もしそうで、楽しみ。