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居場所がなくなる怖さ
今、立っている場所が居場所、その場所に置かれたときに考えればいい。
健康法
自分に与えられて仕事に精を出すこと。
着るもの
肉体に最も近い環境、 いい加減にしない。
自分を変えたいと思ったら、自分の環境を変える 肉体と感性を変えてくれる。
読書は人の考えをなぞること。
難聴
人と話すことがない 孤独こそ最高の境地。
ハンディに挑戦する必要はない。 それを受け入れて行動すればいい。
老い
欲望や執念がなくなってくる。抵抗するのではなく受け入れる。人任せ運命任せ。
死
死の側に立つ。 死者の目で現世を眺める。
内面をさらけ出す怖さ
恥ずかしいという感情は、人によく見られたいという気持ち。
ありのままの自分を出してみる。
孤独
孤独は創造の原点 無為自然のなかに創造と美を求める生き方が積極的な生き方。
自画像
自分を描き切ることで、自分を吐き出している。
物を創るという発想の根源は「私」という意識。
創作の目的
描こうという衝動に従い、ご飯を食べるように描く
頭というより身体の赴くまま、手が動くのに任せて描く
独学
経済的な理由で大学をあきらめた後、
ポスターの応募で入賞し、印刷所に就職するが、ミスでクビに。
趣味でカットを応募していた高校生と喫茶店でグループ展を開いた際に
たまたま来た神戸新聞社の図案部長とイラストレーターの目に止まり、就職。
専門教育=約束事、「気分」を恐れる。自分の武器は「気分」に。
完成
飽きたところで放棄、それが完成。
転身
「デザイナー」は仕事、「絵」は人生であり生きるということ。
美術は機能的でも合理的でもないが生きる力を与えてくれる。
禅
語るものではなくて、まず身体による体験 思考の束縛から自由に。
旅
旅は、人生という旅のシミュレーション。
肉体を移動させると観念から離れやすく
感性が研ぎ澄まされ、未知の事項を吸収する。
今
人間は、たった今にしか生きていない
結果や目的を頭から外して、たった今やっていることをやれるところまでやる。
人生は暇つぶし
何もしない、何も考えない無為な時間をたっぷり取る、それが人生の宝。
どんな仕事にもクリエイトが大切、そのなかに「遊び」がある。
運命
MoMAのピカソ展で突然天啓の追うな衝撃を受け、絵画へ。
しかし、ピカソの絵を見てではない。
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横尾忠則さんの人生相談問答。
この本を手にするまで横尾忠則さんを存じ上げず、ファンの方には恐縮な読者の感想です。
人生相談というので手にした本です。
ラジオの人生相談のファンなのでね。その類かと思ったのですが、そうでもあり、そうでも無い…これも本を通した縁だと思い読みました。
横尾忠則は画家でありデザイナーであると知ったが、読み終えるまでは調べないで偏見を持たずに…と読み進める。
挿絵が入っており、作風は伝わってきて、うーんこれはちょっと理解が難しい。
横尾さんがどのようなお一人なのか知らずに読んだが、ふわっとしながらもちゃんと自分があって自分に責任を持っている方である。
旅についてのお考えや、巡り合わせで辿ってきた職歴、またご両親のこと、なかなか波乱に富んでいる。
最後の最後に回答しているもので、〝運命を受け入れるというのは、予測不能な未来に身を投じるということでとても怖いことです。〟としつつも続けて
〝人は皆、運命に導かれて生きていること、運命を受け入れることで開かれる人生があることを、お伝えできたのではないかと思っています。〟と
なかなか辛辣な部分もあったと回想しているところです。
横尾さん自身、家庭に本が無くご両親も読書という習慣がなかったと言うが、字もしくは本が無い環境でも、考えさえしっかりして文字起こしされ校正の協力者がいればこうした出版は可能なのだと思った。
理解者協力者がいるということは、横尾さんのお人柄なのだろう。
絵画やデザインの作風は、私の好みではありませんでしたが、お考えはとても素敵だと思いました。
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答えられないことには答えられないと素直に言っちゃう横尾さんがカワイイ。老いると素直になるのか、はたまた横尾さんがもともとピュアなのか。横尾さんの絵と共に読めるので「このおじさん(おじいさん)なんのひと」って思う人にもいいかもしれない。
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天才横尾忠則の人生相談。とても87歳とは思えない、元気を貰える回答が沢山。名画もたっぷり掲載されています。