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永井路子の「この世をば」を読むのに、藤原氏年表、官位表が便利でした。系図も本によっていろいろな書き方ですが、この本のは分かりやすかったです。各項目の文は歴史学者と歴史ライターが執筆。
巻頭には吉高由里子のインタビュー
「光る君へ」人物相関図
俳優の顔写真での相関図なのでTVを見る時便利。33文字でのひとこと説明も便利。まひろ、道長など関係性で色分けされているのも見やすい。
「藤原氏5つの戦略」
・天皇家と結びつく
・ライバルを失脚させる
・親の七光りによる永続的特権
・経済的基盤をつくった荘園経営
・教養と文化芸術の独占的支配
「藤原氏の出現と台頭」
鎌足、不比等、藤原四兄弟(南家、北家、式家、京家)、広嗣、仲麻呂、冬嗣~薬子の変、良房、基経、忠平
「絢爛豪華の平安時代400年」年表と説明
782~842 平安遷都と桓武天皇の政治改革
857~941 北家の台頭と武士の発生
967~1120 摂関政治の全盛期と院政の開始
・道長は966〜1028
1129~1185 武士の台頭と平氏政権の誕生
「平安貴族の暮らしと仕事」
清涼殿内部の鳥瞰図、官人の位階表、
「藤原氏の全盛期」道隆、道長、頼道
北家の系図がみやすい。冬嗣から後三条天皇、兼実まで
外戚~天皇の生母の父=外祖父
外舅~天皇の生母の兄弟 が摂政関白になる
頼道は外祖父となれず、やがて摂関政治は終焉。・・頼道と弟の教道は女子2人ずつそれぞれ天皇の後宮にいれていたが、皇子を産むことは無かった。・・後三条天皇からの大オジであるのだが。。外舅・オジでないとだめなのね。
「平安貴族の暮らしと仕事」
「陰陽師・安倍晴明と道長」
「紫式部と源氏物語の真実」
式部の一生、源氏物語の当時の評価 などが載っている。
2024.1.20発行 購入