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戦後を代表する思想家の家庭内の姿は
どんな感じなんだろう
病気がちの妻に代わり家事をこなしていたという
意外なエピソードなどもあり
吉本家をのぞき見してしまったかなと思いながら
興味深く読んだ。
でも 私が1番驚いたのは 吉岡隆明の妻
作者のお母様が実はなかなかの半生送った
方だったということでした。
実の母だったら 恐くて家出していたかも…
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以前読んだ「猫だましい」が思いの外よかったので、この新刊も読んでみた。
吉本隆明ファンの曲者をこき下ろすことができるのは、この人だけかも。全共闘世代のややこしい自意識過剰おじさんたちが一刀両断されるのは楽しい。
(でも私も吉本隆明の「共同幻想論」はかなり影響受けたので、属性は違えど、このめんどくさい集団のはしくれにカテゴライズされてしまうかも)
吉本隆明の面倒臭さはなんか想像がつくが、妻(筆者にとっては母)が、これほど大変な方だったとは知らなんだ。この父母に育てられるのはさぞかし辛かろう。かなりハードなおうちでした。
だからこその、この個性なのだろうけど。
ハルノ宵子さんは、なんか懐が深いのだ。そこが好きだな。
父には、というより老人にはできるだけ自分のやりたいようにやってもらいたいというところとか。いいよね。
ただでさえ肉体という牢獄に閉じ込められているのに、「看守」に急かされ、汚いと蔑まれ、乱暴に扱われてどうする。人生の最後にこんなに惨めで情けない思いをすることはなかろう。せめて自由にやってくれ
こういうふうに子どもが育つと親は幸せだよね。
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(他人事なので)すごく面白かった。宵子さんの文章がうますぎる。隆明さんやばななさんとも違う、天を突き破ったような面白さ。やっぱり吉本家は才能が濃縮還元された一家だったのだろう。
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吉本ばななさんのエッセイで、姉は子供のことろから絵が上手だったと書かれていて、お姉さんって画家?と思ていたら、この本に出会う。
猫好き、漫画家、エッセイスト?
雑誌「猫びより」で既にお会いしていたのだ。
偉大な?(私の年代は何となくしかわからないけど)父を中心にしたちょっと変わった家族模様。
外部から見る分には面白いが、実はかなりハードなんだな(^^;
けど、未来の介護には少し役に立ちそう、親への向き合い方として。
なんといっても、この装丁や挿絵が好き。