投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
独特な世界観が面白い。
ヴィクトリア朝京都…ロンドンと雰囲気似てる気がしてきた。
ホームズが京都にも馴染むなんて、考えたことなかったな。
途中でこれは京都?ロンドン?となるのがまた面白い。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
森見登美彦さん節×ホームズ×舞台は京都と
ぼくの好きな要素を詰め込みまくった小説!!
元々ぼくが大学時代に京都に住んでいたということもあり、
自分がモラトリアムを過ごしたあの街を、
ホームズが闊歩しているという妄想に、脳内がウハウハでした!!
しかも、このホームズはいつものホームズと違うんです。
今までさまざまなホームズをベースとした作品があると思いますが、
あのホームズが全然推理をしないという作品は、
これが初めてなのでは??
いつもは冷静沈着で大胆不敵な名探偵であるホームズが、
この作品の中ではスランプの名の元に、
221Bの中でダラダラと自分がなぜスランプなのかについて
1年以上に悩み続けている…まさにニート!!
あのホームズをここまで森見節に落とし込めるとは
さすがです!!ホームズが詭弁によって言いくるめるところなどは、
著者の過去作に数々登場してきた大学生館を思わせました笑
ここまでの感想を読むと、かなりほのぼの系?とも思いますが、
実はそうでもありません!!
物語が進むにつれて、どんどん話が大きくなっていき、
ホームズがなぜスランプに陥ったのかという物語の根幹にも
触れていきます!!
ネタバレになってしまうため、あまり詳細は言えませんが、
まさに二転三転、まるで現実と夢の世界を流転するかのような
物語が繰り広げられています!!
これは森見さんにしか書けない作品でし
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
2024.6th
なるほど(´∀`*)そう来たか…!!
ビクトリア朝京都とロンドン、この二つの世界をつなぐ「東の東の間」…シャーロックホームズを題材にした読み応え十分のファンタジーコメディでした!
世界観が面白いし、前半ホームズが森見作品によく登場するダメ大学生みたいな感じで描かれていたのも新鮮でした(´∀`*)
ただちょっと…ストーリーが二転三転するのでややこしい( ;∀;)理解力の問題なのかな…。森見先生というとどうしても、京都で下宿暮らしをしているダメ大学生が出てくる系の作品のような小気味よい展開を期待してしまいます^ ^
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
なかなか楽しく読めるものの、だんだん読み進むにつれ、むむむ、結構問題作かも。最近のモリミーらしいとは言えそう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
モリミーがホームズを描く!?しかも舞台がヴィクトリア朝京都って!!
いやもう設定だけで満足してしまいそうなこの物語。
単に舞台だけを京都に移してモリミー的あれこれそれこれを詰め込んだ多重的多角的ホームズ譚なのか、と思いきや!
スランプに陥り引退宣言するホームズ。ロンドンと京都をつなぐ謎。これどうやって着地するんだろう、と不安になるほど広がる風呂敷、からの終盤。
いやぁ、意外としっくりくるんじゃないの、京都の221B。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
前半は、いつもの森見ワールドがわちゃわちゃと展開されるが、後半は一味違った流れへ。最後までモヤモヤとするものの、こういうのもアリだと思う。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
森見さんは10年くらい前から好きな作家さんで、今回の新作もほんとに楽しみにしていました
シャーロックホームズ…イギリスの探偵?くらいしか知らなかった私ですが楽しく読めました
京都とイギリスが不思議なくらいマッチしている
鴨川の南に国会議事堂があり… 時計堂が…というのもスンナリ入ってきちゃう
マスグレーヴ嬢が帰ってきた章を読み終わったとき、今まで夢を見てて、そこから覚めたような不思議な気分になった 今までのはなんだったの?という…
新しい森見さんというかんじ
すごく嬉しい
これはロンドンがない世界線なんだな~て思ってたら突如ロンドンが現れたのでびっくり ワトソン先生も心霊主義にされてる…どうなるのて思ってたら、ロンドンでの世界が始まり、こっちがホントだったか〜と思いきやそれは作り物という…
屋根裏から逃げて街中から追われるところ、ワクワクしました
元の世界に帰ってこれて、でも前とは違ってるというのは以前の森見さん作品の『熱帯』を思わせるようなラスト
面白かった、もあるけど、楽しかった!という言葉がこの小説には似合います
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
森見さんの世界観に染まった、シャーロック・ホームズシリーズのオマージュ作品。
ヴィクトリア朝京都という不思議な舞台なのに全く違和感がなく、軽妙な語り口のホームズも易易とイメージできた。さすが森見さん。
今作ではスランプというホームズにとって最難関の事件に挑みつつ、摩訶不思議な「東の東の間」の謎にも迫る。
途中までなかなか読むペースが上がらなかったものの、後半は怒涛の勢いで読めた。きっと、君主だからこそ、ヴィクトリア女王だけがロンドンと京都の秘密を知っていたんでしょう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「寺町通221B」「京都警視庁(スコットランド・ヤード)」など、設定はとても面白かった。ただ、初期の作品や「ペンギン・ハイウェイ」のように一本道の物語と比べると、「夜行」「熱帯」に続いて今回も消化不良感があるのは否めない。逆に、複層的かつ超現実な物語をすいすいと読ませる村上春樹の凄味を実感してしまった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
面白くて一気読み。森見さんの作品の中でもかなり上位に入るのでは。
それにしてもよくこんなこと思いつくなあ。いつものことだけど。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
森見節だなぁ! と思って、ページを捲る手が止まらず読み進めると、第五章で腰を抜かした。と思ったらまた驚く羽目になった。何重にも折りたたまれた京都とロンドンに迷い込むのは私達読者で、ワトソンの手のひらの上で転がされているに過ぎないのか……?
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
この本を読んだきっかけは、「森見登美彦」の名に惹かれたからです。 きっかけは、それだけでした。
私は、「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」の幻想を彼に求めていました。早くあの京都の夜を、またあなたの幻想と共に見せて欲しい。あなたの幻想なしでは、もう私は現実を直視できない。その想いから、先日バイト先から振り込まれた金を、大学のATMから手に取り、書店へ向かいました。
1980円の本を手に取り、ワクワクした気持ちで読み初めました。
読み始めてから30ページ、もはや中盤に差し掛かるまで「つまらない」「停滞している」「もう学生ではない彼に、あの軽快で軽薄、テンポの良さを求めるのは酷かもしれない」 そうとまでも思いました。
しかし、それは見当違いも甚だしかった。確かに、求めていたテンポの良さや、胡乱な文体、妙ちきりんな自信から詭弁を振りかざす登場人物はない。
私が先に述べた過去作を読んでいたのは中学生の頃で、コレが芯を食っている批評なのかは担保を致しかねる。しかし、私はこの文章に惹かれていた。それが記憶の混濁と共に脳内で改竄され本の内容が薄まっていこうとも、私はコレが好きだった。
私は、森見登美彦の作品で読めていないものもある、「ペンギン・ハイウェイ」、「熱帯」・「太陽の塔」などなど、むしろ私は彼の何を知っているのだろう。私など、彼の織り成す京都の夜の幻想に焼かれた田舎者である。
その上で、その上でだ、彼について語らせてほしい。
彼の文体から失われたものと、新しく得たもの。
過去作。自由さから投影される、将来への無頓着さと現実への焦り、現在の怠惰へ忠実ながらも打ち込むものを探し、自己を確立しようと藻掻く姿は中学生の私の胸をうつものだった。
しかし、「シャーロック・ホームズの凱旋」からは昔のような古めかしく、煙に巻くような文体は見られない。見られるのは、作中に出る科学者、探偵のように現実を見つめた言葉だった。がっかりした。
ただ、ただ、待って欲しい。ここで戻らないで欲しい。
私はこの本に、ガッカリなどしていない!
そう叫んでいる私がいる。彼の夢想、幻想は形を変えていただけだった。どう足掻いても彼の夢想に魅了されている事を読み終えてから気がついた。
友達に読んで欲しい、みんなにも読んで欲しい!でも、この夢を他人に渡したくない。そう思う文章を毎回、森見登美彦は見せてくれる。読み終わってからしみじみおもった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
待望のモリミーの新作は、摩訶不思議な“森見版ホームズ譚”でございます。
さぁ、どんな仕上がりになっていることやら・・とワクワクして本を開きました~。
舞台はヴィクトリア朝京都。
洛中洛外に名を轟かせた名探偵シャーロック・ホームズ。
その栄光が、ホームズ氏の次のようなつぶやきで砂上の楼閣のごとく崩れ去ります。
「どうもおかしいな。天から与えられた才能はどこへ消えた?」
さて、大スランプに陥ったホームズを、彼の友人であり“記録係”でもあるジョン・H・ワトソンは救う事ができるのでしょうか・・。
モリミーワールドをこよなく愛する私・・・基本的に星(★)は“評価”というより“好み”でつけていますし、ことさら森見氏に関しては“激甘”ですので、そこんとこヨロでやんすw。
と、お厳しそうな(?)シャーロキアンの皆さまからの予防線を張ったところでww・・いやぁ、ホームズin京都ですよ!で、意外と合うんだなこれが!(※個人・・というか個モリミーファンの意見です)。
ホームズは寺町通221Bに、ワトソンは下鴨界隈に暮らしていますし、京都警視庁(※京都府警ではなくて)に“スコットランドヤード”というルビがふってあったり、他にも鴨川(≒テムズ川)、宮殿(地理的に御所?)などと、強引なようで何気にしっくりくる世界の中で繰り広げられる、ちょいとトンチキな物語。
まぁ、言うたらワトソンがホームズのスランプ脱出の為に東奔西走する展開でして、一応洛西にある貴族の館での謎(その館にいくのに“嵐電”に乗っていくワトソンとモリアーティ教授というのがまたw)がキーにはなってはいるのですが、ミステリとはまた異なるのであしからず。
そして、ホームズの奇人っぷりや、モリミーワールドお馴染みの“詭弁論部”などといったお約束フレーズを楽しみつつ、あちこち迷走していく展開に喜んで振り回されながら読みました。
第5章からは「ロンドン」が舞台になって、「京都」との入れ子メタ構造という迷宮っぽい感じが、他の方のレビューでもありましたが『熱帯』のテイストを思わせますね。
この章ではちょっとダークな展開になるので、ここで書かれるホームズやワトソンの苦悩に森見氏の苦悩も重なっているのかな・・と思わせるものがありました。
そんな訳で、どう収集つけるのか心配になったものの、エピローグでは憑き物が落ちたようなほのぼのムードに着地するので、読後感は大文字山にピクニックに行ったような(?)爽やかさが残るので良き良きですな。
・・てな感じで、色んな要素が多すぎるせいか、私も何を描いているのかよくわからなくなってきましたが、とりま、モリミー×ホームズワールドをまるっと楽しませて頂いた次第です。
で、結局大切なことは「ワトソンなくしてホームズなし」ってこと!(テストに出ますよ~!)
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
何とも言えない世界観。両方が好きだから読み進めるのに苦労しました。しかし、途中からは割とスラスラと読めて、最終話はかなり苦しめ。やっぱり好きすぎるとどちら側からもこれじゃないんだよな〜と苦手意識を持つのかな?
最後は綺麗に着地したので良かったです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
大好きな森見さんの新作。
今回はヴィクトリア朝京都を舞台に、シャーロック・ホームズがスランプに陥り迷走するという内容。各章を読み進めていくうちに物語の雰囲気が変わっていき、第五章でやられます。
多くを語るとネタバレになってしまうので控えますが、この作品は森見さん流のコメディ・ファンタジー・ミステリー要素を全部盛りにしたような作品です。あえて、ホームズの迷走と掛けて、森見さんも迷走しているように描かれたのではないか…。とにかく、ファンとしてはとても楽しませてもらえた作品でした。