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隕石衝突で地球消滅まであと1ヶ月。
それぞれの登場人物がどう過ごすか。
短編小説かと思いましたが、少しづつストーリーが繋がっていく話
総合点 3.5/5
ストーリー 3.5/5
最後が物足りなかった
キャラクター 4/5
登場人物はそれぞれ飽きさせないストーリー
母とロコは特によかった
表現力 3/5
普通
テーマ 3.5/5
多分登場人物ごとにメッセージやテーマがあったのかと思いますが、あまり感じなかった。
満足度 3.5/5
最後が物足りなかったため。
ストーリーが繋がるなら、もう少しストーリーを繋げ切って欲しかった
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地球が滅ぶまで1ヶ月、長くも短くもなく、難しい時間だと思う。自分の身にも置き換えてみると、何とかなるんじゃないかと普通に生きようともするかもしれない。作者もかなり悩んだと思うけど、いろんな人の描写が結構リアル。何人か変わっていく主人公は幸せな人生を生きて来れたとは言い難い人たちで、その分、終末に必死で生きようとする描写は力強い。物語としてそれぞれの話が紐付いていくのは単純に気持ちが良いし、最終章の締め方は嫌らしくなく感動出来た。挑戦作でもあるけど、充実していて面白かった。
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めちゃくちゃ面白かったです。
本作はタイトルの通りいわゆるディストピアもの。一番いいなと思ったのは、地球滅亡という最悪のバッドエンドにも関わらずとても爽やかな読後感にひたれること。
ちょっと古い映画になるけど、「タイタニック」という作品でクルーズ船が強大な氷山に衝突して沈没必死、という状況のなか、船が沈む最後のときまで演奏家たちが演奏をやりきりというシーンがある。本作を読んだときになぜかそのシーンが脳裏をよぎった。船が沈没し自分たちも死んでしまうかもしれないという状況のなか、乗客たちのパニックをすこしでも和らげるために演奏し続けた演奏家たちと、もうすぐ地球が終わってしまうけど、最後の最後まで人間をやりきってやるぜ!という本作のキャラクターたちが重なったのかもしれない。
凪良ゆうさんの作品は何作か読んでいるけれど、これまでとは毛色の違う作品でとても新鮮だった。というわけで☆5つ。
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凪良作品3連続
世界が終わりを迎える時に
それを受け入れられるのか?
さすがの構成力で最後まで読ませるが
想定は超えず…期待が高過ぎたかも
終末のフールを読み返したくなった
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凪良ゆう作品はほんとに読みやすい。
言葉もわかりやすく、情景がしっかりと頭に入る。
どうせ終わるからではなく、せっかく終わるからと思っていればこその登場人物たちの行動だったと思う。
友樹と路子の変化に私の心も踊らされた。
終わるとわかっているからこそ生きたいと願い、だからこそ目的を持って行動している。
遅かれ早かれ人はこういう日がくるわけで、そんな時自分がどうしたいなんて考える事は出来ないけど、それを考える必要がないというなら私は幸せかも。
「イスパハン」より抜粋
離れていると愛が勝ち、同じ家で暮らしていると嫌いが勝つ。藤沢さんの一言だけど、これって十分素敵な家族だと思うけど。
終末だけど全然悲観的になる事はなく、人間らしさが1ヶ月という期間を設けたことで明瞭になっている。
初めて読む感じの1冊でした。
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隕石落下によりあと1ヶ月で地球滅亡。
最期をどのように過ごしたいですか。
家族再生と新興宗教。
やっぱり母親目線になっちゃうから、静香さんに共感できる想いがたくさんあった。
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すぐ読めた!面白かった!
みんなキャラが良い
個人的にお母さんが好きでした。
伊坂幸太郎の終末のフールを思わす感じあったけど、今回は1ヶ月で滅びるから限界の中のストーリーだったのでスピード感あって読めたというところでしょうか。
花屋の話はチクリと胸が痛かったです。
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視点は変わるけど繋がってる地球滅亡の話。
絶望感で溢れてるけど、何故か希望を感じて不思議な心地で終わった。
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凪良さんの文章は自分にとってとても読みやすいです。繋いでいく言葉が好きで、凪良作品4冊目です。
地球が滅亡するってテーマが大きすぎて、本当に滅亡する前の世界ってこんなことになるのかな?とぼんやり考えました。わかりっこないのですが納得できてしまう、そんな世界が描かれています。
時間は一直線で流れていくのに変わっていく視点が、出てくる全ての人の気持ちも一つに繋いでいってくれているようでとても心地よかったです。
心はぐるぐるしていて涙が出そうな気もするし、どこか晴れやかな気もする感情に名前はつけられないけれど、面白かったなと思える作品でした。
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登場人物それぞれ、考えてることや経験したことが違うのに、どこかで繋がっていて面白かったです。
あとは、人類が滅びるとき、社会はこんな風になるのかなと想像させられる話でした。
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幸せとは何かを考えさせられた。ありふれた日常、わくわくする予定があること、無限の可能性に心躍らすこと。全ては未来が約束されているから成り立つことであり、全てが尊い。1ヶ月後に地球が滅ぶという壮大な話の中に、自分が共感できる部分が多くあり、現在に感謝することができた。
物語の中では、その状況になったからこそ生まれた幸せも描かれている。私なりの解釈としては、どのような状況においても行動と考え方次第で幸せはやってくるということだ。
全般的にすごく面白かったが、ヤクザと大阪弁の解像度が低いと感じた。話の本質には影響がない部分ではあるが気になってしまった。
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新井素子の「ひとめあなたに…」が好きで、似たような設定だな、と思ったら巻末に新井素子との対談が収録されていて、胸熱でした。
地球が滅亡するまでの物語なのに、暴力や死体がいっぱい出てくるのに、何となく希望を感じて、明るい気持ちになるのは、凪良ゆうの才能だと思う。
個人的にはかっこいいお母さんを好きになりました。
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【2024年23冊目】
終末世界、地球は一ヶ月後に滅亡する――滅びを前に生きる人々を描いた作品。いじめられっこの僕、ほとんどヤクザのような男、気丈で愛情深い母親、作られた令和のディーヴァ。文庫本では、初版についていたという書き下ろし特典も収録されていました。新井素子さんとの対談も。
最初はどこか「美しい彼」を彷彿とさせる関係性が描かれていましたが、終末世界になってから、様相はがらりと変わっていきます。ハラハラとしながらも予想もしなかった展開で終わる第一章「シャングリラ」から最終章まで描かれるのは、家族や大切な人たちとの繋がりです。
決められた死を前に、失ったと思っていたものを取り戻していく登場人物たちに、思わず涙が滲みました。避けられない死かもしれないけれど、せめて最後まで幸せでいてくれと願いながらの読了でした。
静香さんがとても好きなキャラクターで、出てくる度に温かくも強い気持ちになりました。素敵な人だ。不器用な人も全てひっくるめて、登場人物たちに感情移入しながら物語を追いかけました。
時間を置いて、また読み直したくなる作品です。
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地球滅亡まで1か月をどう過ごすか。「隕石が1か月後に地球に落下し、人類が滅亡する」という非現実的な事象と、「それに向き合い生と死を感じる男女」の現実的な心理描写が印象的である。
いじめられっ子の恋の行方、学校のマドンナの心情と過去、この二人の周りの人が複雑につながり、絡み合って、またつながる。
凪良ゆうらしい心理描写がここでもまた
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1か月後に世界が終わるということは想像がつかない。設定が他になく新しい本だと思った。登場人物全員が幸せになって欲しいと思いながら読んだ。爽やかな終わり方でよかった。