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人生100年時代、老後とされた60歳以降の人生(40年)が、従来「サラリーマン人生」と呼ばれていた期間よりも長くなっている。一方で、過疎化の進む地方では、70代でもまだまだ「若手」として、地域活動や畑仕事などに精を出す人も多い。この人たちのような体力と精神力、豊かな人間関係を、一介のサラリーマンである自分は、今のうちからどうやって築けば良いのだろうか。
自分は、周囲の人よりも体力が無く、お酒も弱く、運動音痴である。今は静かに本を読んでいる時間も好きだが、実は20年後~30年後、毎日健康に楽しく生きていくことができるのか、不安に感じている。心身共に健康寿命を長くしたいのである。
このままだと自分は、「病院に沢山行き、何種類もの薬を日常的に飲用し、顔をしかめながら周囲への不満を口ずさみ、デイサービスへ行くことを嫌がる」老人になるかも知れない。
筆者は高齢者の「鬱病」について、初期症状が認知症と類似する点を挙げながら、注意すべきと論じている。好きなものを食べ、好きなことにお金を使い、多少認知症を患っても、周囲にハツラツと笑顔を振りまく老人になりたい。
自分の周囲でも、語学サークルや読書会といった、以前は若者が多かった会合に、中高年の方が増えてきた感じている。自分の近い将来を見据え、チャレンジ精神のある彼らから学ぶことは多い。親世代の年長者として、変な気遣いをして距離を置くのではなく、お兄さん・お姉さんのような距離感で接していきたい。