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「教皇ハドリアヌス七世」の訳者の方とは知らず、書店で書影をみてなんとなく気になって、ページをめくって、あれれ、これは、と買ってきた。素晴らしい。「教皇ハドリアヌス七世」の訳でも感じた、豊富な語彙を適切に使う様子に痺れる。
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作者の方は翻訳家のようで語彙とか単語選びはお上手だなという感想。
本の内容としては特に面白いところはなかった。
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「今澁澤」の名に恥じないロンドンを舞台にした英文学仕込みの超絶技巧の傑作。おまけにそれを「日本語」で成し遂げている。英文学読者ならば重々承知だろうが、英文学のブラック・ユーモアは大変きついものがあり、この小説はそれをなぞっているだけで、この小説の毒舌におそれを成す程度だったらウォーもワイルドもスウィフトも読めはしない。文体は端正かつ華麗で明晰、辛辣な機知に富むギャグもてんこ盛り、そしてメタフィクションとして抜群に面白い構成と楽しめる要素ばかり。難解でも何でもないので海外文学に慣れた読者には容易に楽しめる。