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テレビ番組の中のドキュメンタリーが書籍化されたもので、題名と帯が気になり手に取った。
仕事の休憩中に読み始めるも涙が溢れる寸前の状態が続くため、寝る前に一気読み。ただただ切ない。コロナ禍での入院を選ばず、家族で一緒に過ごす看取り介護を選んだ本人と家族。家族の愛情と絆が温かい。
“訪問診療医の仕事というのは、『最期の時間をその人らしく生きていくために必要な医療を提供する』こと”
瀬角医師の信条だというこの言葉に心を打たれた。
急速に悪化していく伊鈴さんを診て、あと1ヵ月、あと3日くらい。と本人にも家族にも命の期限を伝える瀬角医師。伝えたいことを患者さんの意識があるうちにお互い伝え合うためだと言う。
お互いに直接伝えあって、後悔しないように。居なくなってからでは遅い。目に見える命の期限が迫っていなくとも、明日が当たり前にくることは絶対ではないのだから、家族や大切な人たちに常日頃から自分の気持ちをちゃんと伝えていきたいと思った。
【最期の時間を自分らしく生き切ったかどうか。死ぬというのは最期を生きるということ。】
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図書館の新刊コーナーにて。
最期の時間をお家で過ごすことを選ばれたご家族の物語。ノンフィクションです。
コロナ禍の在宅終末期医療のリアル。お母さんが生ききることを家族全員で支えたかけがえのない時間。最期まで「ありがとう」を重ね続けたお母さんの愛に涙がこぼれました。
私は看護師として働いていますが、治療を終えられたときに在宅医療へ移行することで得られるかけがえのない家族の時間や、最期までご自分でトイレに行けるように考えることなど、学ばせていただくことが多かったです。
誰かのために生きるということ、生ききるということが、どれだけ尊いことか。遺されたご家族はつらくてかなしくて、それでも、お母さんとの絆を感じながら今を生きておられるのだと感じました。
大切なご家族の物語を共有してくださりありがとうございました。
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がんは事故死や循環器系の疾患死に比べて、残された時間があるとは言うが、やはり医療者でなければ余命は分かりにくく、気分が良い日があれば、医師の告知より長く生きられるのでは?と当然期待してしまう。そのため、訪問する医師や看護師は終末期で今後どうなっていくかを、本人、家族両方に伝えて残された時間を生き切るように支援するということが、印象的でした。
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最後の時間を在宅で過ごされた家族のノンフィクション。
大切な人に最後に何を伝えたいか。
限られた時間をどう過ごしたら、後悔なく逝けるのか。
考えさせられた。