紙の本
今求めているもの
2024/01/15 04:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が今どうしたいのか、何を求めているのか、が少しわかって来た様です。
自分は自分であって、自分の生き方は自分で決めて良くて、又決めなければいけないのですよね。
投稿元:
レビューを見る
少し拗らせた真面目さをもつ主人公に共感しつつも
もっとスパッと言えば良いのにと
思ってしまう自分もいて。。。
私も相手との会話の中でのふとした一言を
結構引きずって考えてしまう方なので、
主人公万智子と共に成長していきたいと思いました。
自分に自信を持つこと、相手のありのままを見ること、しっかり自分の足で立てるよう。
投稿元:
レビューを見る
良きでした。想像していたより万智子が大人だなと思いました。万智子が出会う人達がみんなとても良き人で、でも、ずばっと言うことは言ってくれて、万智子だけでなく、読んでいる私にも了さんの言葉も冬さんの言葉も美香さんの言葉もグサグサ刺さりました。
寺地はるなさんはいつもどの作品を読んでも、私がモヤモヤして言葉にできないことを上手く言語化してくれるなぁと思います。
投稿元:
レビューを見る
感想
ペースに合わせる。受け止めるけど、傷つけることもある。だから離れたくなる。でも1人ではいられない。誰かと考える。それが人の在り方。
投稿元:
レビューを見る
私が小学生の頃読んでた少女漫画の主人公の話なのか? と、読み進めようか否かちょっと迷った。そこで、ここの評価と感想読んでみたら概ねよいものだったので、読み進めた次第です。時代は変わったとはいえ、いつの世にもまちこはいるんだね。子には、自分が選びたいように人生を選ばせたいなとわかっているけど、幼少期の教えや世の雰囲気からの影響を思った以上に受けている自分の心に、悶絶しないと対峙できない身としては、歯痒くってしょうがない。
投稿元:
レビューを見る
「最初は金色だった。」
この最初の一文で急に物語にグッと引き込まれた。
大阪の税理士事務所で働く万智子は、ひょんなことから、顧客のウェディングサロンで週末限定でバイトをすることに。
ウェディングサロンの社長である了さん、了さんに連れていかれた「あつまり」で出会った美華さんと冬さん。そしてサロンで出会った早田さんという男性……。
あらゆる人たちとの関わりの中で、自分を変えようと奮闘する万智子のお話。
とりあえず、万智子の生真面目で融通が効かなくて面倒くさい性格が私そっくりだった。
だから万智子が美華さんや冬さん、了さんに諭されるときには、自分にもその言葉が向けられているような気持ちになった。
万智子は彼女たちとの出会いで少しずつ価値観をアップデートし、自分を変えようと奮闘していく。やわらかい砂の上を、自分の足でしっかり立つことができるように。
自分を好きになる。自信を持つ。
今の私からは程遠いその言葉たちを、自分のものにしたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
読んでてすごくめんどくさいと感じるのに
でもわかる気がして苦しくなる。
登場する女性たちの関係性も
読みながら素敵だな〜と感じた。
女性に読んでみて欲しい作品。
投稿元:
レビューを見る
寺地さんらしい、「ドラマチックな出来事は起こらないけど、主人公たちの中にささやかながらも大きな変化が芽生える瞬間」を捉えるお話だった。自己肯定感が低く、それでいて強情で融通が効かない、「生きづらさ」に苛まれている24歳事務職の女の子が主人公。あまりの融通の効かなさに、読んでいて腹立たしくなったりした…笑。でもこういう歯痒さって、たしかに人間関係の中でもままあるよなあ。印象的だったのが「何が正しいとか、自分の中ではこうする、という信念は絶対に持っておかなきゃと思っていた。今もそう思っている。でもそれはただ自分が歩くための靴であって、人を殴るのに使ってはいけないんだよね」というフレーズ。なるほど、深いなあ、その通りだなあと感じました。末尾の書評で、「寺地さんの文章は、平易でとてもシンプルだ。でもすぐれた小説がみんなそうであるように、一行一行が、丁寧に考えて選ばれた言葉で出来上がっている」という解説がされていて、全面的に同意でした!
投稿元:
レビューを見る
万智子。型にはまり、偏った真面目さをもち、生活、恋愛経験値の少ない主人公。早田さんとの進展が早かったり、あまりにズケズケすぎたりで、共感したり、応援したりするまでには至らないまま読み終えてしまった。彼女より、脇を固める了さんや冬さんや美華さんの方に強い魅力を感じた。
投稿元:
レビューを見る
めっちゃ分かる、と何度呟いたことか。
こんなにめんどくさい主人公なのに愛着が湧いてしまう。
とびきり素敵な人もとんでもなく嫌な人も出てこない。
どの登場人物も人間臭いところがあって良いなと。
人との距離感が掴めなくて悩むのも、ヨタヨタとしか変われない不器用さにも共感を覚える。
頭を抱えたくなったり泣きたくなったりと、良い意味でこちらの感情を振り回してくれる作品だった。
投稿元:
レビューを見る
令和のお伽話。
さして美人でもなく、同窓会ではこんな人いた?と言われる存在で、真面目だけが取り柄で、
本当の世の中だったらそれは評価されずに使い潰されるような女性が、恵まれた仕事先と、お化粧やらを教えてくれるマダムと、男の人にも巡り会えて恋をして。
共感できなかったり、爽やかな読書感を楽しめないのはどこか靄のかかったような、主人公が人の嫌なところを見つけたり感じたりするのが上手いから。
せっかくマダムたちのアドバイスを受けて憧れていた服を買って自信をつけたつもりが、彼氏には派手じゃない?と言われる
憧れていたはずの存在が実は苦手な人とも付き合ってる
いやなところがひとつでもあれば友情は成立しないの?がといかけのテーマのひとつでもあるのだけれど、いちいち何か嫌なところをみつけて躓くヒロイン を好きになれなかったのでこの評価です
投稿元:
レビューを見る
最近の寺地はるな先生の文庫本の中では久しぶりのヒットかもしれない。
最初は、主人公万智子のなよなよしていたり、意図せず自覚なしに他人を非難していたりする様子にイライラすることもあったけど、ゆっくり万智子のペースで丁寧に周りを見て自分が好きになれる自分になろうと歩んでる姿はとても良かった。
メイクが好きだけど、それは派手に着飾る美しい自分が好きとかじゃなくて、すっぴんだと百貨店とか華やかな場所で気後れしてしまい、自分がへこへこしないで済むように武装してる、堂々と歩けるまでたくさんのトライアンドエラーを繰り返して試行錯誤して努力してきた。なのにメイクのことバカにしたり軽視したりしないでほしいとか最初はカッカしてしまった。
でもそうやって自分自分自分!!って自分のことばかりじゃ、この本の後半のように人それぞれの歩みや衝突や悩みを見落としてしまうなと思った。
良い距離感で相手のことを尊重し、線を引いて、自分とごっちゃにしない。
万智子みたいなぴよぴよ期は脱したと思っていたけど、美華さん、冬さん、了さんみたいに年下の悩める子をバシッと喝を入れて正す(正しくさせたいんじゃなくて、背筋をピンと背中を押す感じ)のはできてないから、まだまだなんだなと恥いる。
作風?作品の感じがちょっと今まで読んだものと違っててこんな寺地はるなさんの一面もあるんだ、と心地よい読書でした。
投稿元:
レビューを見る
自分に自信のない万智子が大阪に出て働き、人と出会い成長していく。ウエディングドレスを作る了さんがとても素敵だった。
投稿元:
レビューを見る
万智子の性格は、THE真面目。
世の中渡るの大変だなと感じたが、時々共感できるところもあった。
タイトルの「やわらかい砂のうえ」から内容から全く
想像がつかなかった。
投稿元:
レビューを見る
人を信じたいけど信じられないモヤモヤした気持ち、とても共感出来ました。見方を変えるだけで、色んな場面の捉え方が変わっていくということ。自分が変われば、不思議なくらい環境が変わっていく瞬間って私も何度か経験したなぁ、と振り返りました。勇気を出して少しずつ自分の殻を破っていく主人公にも、元気をもらえた気がします。