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仕事や恋愛、子育てなどに悩む人がネコシェフに出会い、心の中にある本音と向き合っていくお話。登場人物たちにつながりがあり、連作短編集になっています。
好きな台詞↓
「俺、ネコだぜ。我慢なんかしねえよ」
「自分の気分の赴くままに生きる。そうじゃなきゃ、たった一度しかない今日なんだぜ、もったいないじゃないか」
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いい意味で予想を裏切られた。正直もっとフワっとしたファンタジーかと思ってたけど、全然違った。
煮詰まってテンパリ気味の女性が、ふとネコシェフのお店がある海辺に迷い込み、魚料理とともに渋いアドバイスで心をほぐされる。そんな短編集です。主人公たちはみんなどこかでつながってるけど、連作短編というほどにお話は繋がってません。
何と言ってもネコシェフのキャラがいい。料理もおいしそうだし、お店に行ってみたい。
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ネコシェフの作る料理が、毎回お客様の言葉をダジャレにしたように決まり、ひとつひとつの悩みは結構深刻なものであるのに、まずそこでひとつ軽やかさが加わる気がする。
ネコシェフは心の中のもうひとりの自分。
自分の中で悩みと向き合い、前を向く。
それがネコシェフの作る美味しい料理を食べて前向きになるということに表現されているのかな。
悩みをもつお客様たち全員が女性だったことに気づき、そこに著者の意図はあるのだろうか、と思うなどしている。
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現代社会で悩める人々の前に現れたサバトラ柄の「ネコシェフ」が、絶品お魚料理を食べさせてくれる、というストーリーです。魚に限定することで、日本人が忘れかけている食文化や生態系、自分の本音にこそ向き合うべきことを教えてくれます。
豆絞りの手拭いが可愛いカバーイラストは、庄野ナホコさんです。
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標野さんの新作ということで発売日に書店に買いに行きましたが、別の小説と並行して読んでいたので読み終わるまで少し時間がかかりました。
標野さんの作品は辛い過去を思い出したり、今悩んでいることがグサッと心に刺さったりすることもありますが、『絶対に最後は救われる』と言う強い気持ちで読んでいます。各章に出てくる登場人物にそれぞれ繋がりがあり、読み進めていく内に見えてくる人間関係やその人の性格に惹き込まれました。第2章の単衣さんは『伝言猫が雪の山荘にいます』に出てきた方ですね。コーヒーショップの店長さんと書かれていたところで「もしかして..」と伝言猫を確認しました。別作品の登場人物が出てくると、同じ作者さんの本を読んでいて良かったなと思います。今回は料理を振る舞ってもらう側でしたね。積読が消化出来たら、もう一度別視点で描かれた単衣さんに会いに行こうかなと思います。
小説の感想とは離れてしまいますが、第2章に出てきた『伊勢物語』の和歌、数日前に幼稚園で卒園前の年長児の男の子から言われた言葉を思い出しました。新沢としひこさんの『さよならぼくたちのようちえん』の歌をうたった後に「涙が出そうになるくらい悲しい歌なら、こんな歌作らなかったら良かったのに。」って涙目で言われて。ずっと寂しいから卒園したくないって言っていたその子に、どうしても自分の気持ちを言葉にして伝えてあげられなくてもやもやしていましたが、今やっと返事が見つかりました。本を読む度に、心も知識も豊かになるなぁと実感しています。素敵な作品をいつもありがとうございますという気持ちでいっぱいです。
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たまには美味しいものを食べて元気出すことが大事ですね。
ずっと胸の奥にいろんな思いを抱えていても、発酵して腐ってしまいますしね。
魚は苦手ですが、ネコシェフさんのお料理を食べてリフレッシュしたい!
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素敵な作品でした!表紙やあらすじを読んだ時から
絶対好きだと思っていましたが予想以上に良かったです!
ネコシェフに会いたい!ネコシェフの料理が食べたい!読みながら気持ちが軽くなります。
サバトラ柄のネコちゃんが新鮮な魚を使って料理してくれます。
標野凪さんの作品は疲れたときに読むと癒されます。
「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」を以前読みましたが他の作品も読んでみたくなりました。
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連作短編5篇
人生行き詰まった時の呟きを、サバトラのネコシェフがダジャレで魚料理に。意味不明で意味のある別世界か心の声か。ネコシェフの新鮮な料理を食べてじっくり振り返って再出発。
表紙の絵がかわいい。
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青い波が打ち寄せる海辺にぽつんと佇む小屋は、
料理上手なネコシェフの店。ここに辿り着くのは、
「現実から逃げ出したい」と切実に願う人ばかり。
マイペースで饒舌なシェフは、旬の魚を使って
腕をふるい…。
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皆んな色々な不安を抱えて生活しています。そんな時ちょっとだけ心を癒してくれる猫シェフのお店があったら素敵ですね。猫好きの私としては夢の中でも良いから猫シェフが出て来てくれたら嬉しいです。、
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悩みある人がたどりつくネコシェフのレストラン。
料理上手なネコシェフさん。
猫ならではの言葉が訪れた人の心に響く。
いいなぁ、作った料理を自分も食べちゃうっていうのもなんだかほっこりしちゃう。
だって、猫だもんね。
訪れる客にひそかにつながりがあるのも面白い。
そのレストラン、私も行けるといいな。
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自分に迷う女性たちが、不思議なネコシェフに出逢う話。短編集だけど、登場人物が少しずつ重なり合っていて、連作短編みたいな。
魚美味しそうでした。
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自分らしく自分軸で生きていいんだと背中を押してくれる小説。
仕事や人生で色々と悩むけれど、自分らしく生きていいんだと教えてくれます。
また、魚料理がとても美味しそうで自分でも魚料理をしたくなります。
魚の漢字の意味を興味深く面白かったです。
ただし、俳句は知識が乏しいため、理解できなかったのが残念です。
(精進します。)
自分と向き合いたい方にはいい小説かもしれません。
また、短編なので読みやすかったです。
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様々な悩みを抱えた女性たちが突然現れた猫のシェフの料理を食べて、気分を一新させて歩き出す。連作短編集。
夫の浮気に悩む専業主婦、友人との付き合いや進路に悩む女子高生など、登場人物達はみな日常生活に悩みを抱えている。そんな時に現れた猫シェフが俳句や短歌を詠いながら美味しい魚料理を振る舞ってくれる。それを食べて元気を取り戻す女性たち。
ちょっと矢崎存美さんの「ぶたぶた」シリーズに似てるかな。何で猫なのか、どうして突然現れるのか、少し会話しただけでこころがすっきりするのも簡単すぎるかな。もう一捻り欲しいかも。
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そぉーーーっと背中を押してくれる短編小説。
生きていれば、他人と比較して焦りを感じたり、やりたいことが分からなくなったり、予定外の悩みが出てくるもの。
まだ起きていない未来のことを心配するよりも、今、目の前にある事柄をひとつひとつ丁寧に行うことで、自分に満点をあげて良いんじゃないかなって思った。
登場人物が少しずつ繋がっていく感じや、人間が何気なく発した言葉から魚のダジャレにもっていくところが面白かった!