投稿元:
レビューを見る
新訳の魅力もあってかシェリンガムの描写が最高w
「なんだよ、もう」で最初から持って行かれた。この愛すべき?面白ダメ主人公が終始生き生き(個人的にはツナ〜って歌いそうと思ってる
お話も登場人物と読者が同じ顔になってそうな終わり方、いいですね!
投稿元:
レビューを見る
名(迷)探偵ロジャー・シェリンガムの名推理が炸裂する本書。
四階建てフラットの最上階で、小金を貯めていると噂のある女性が絞殺死体となって発見される。予期せぬ殺人と物盗りの犯行と考える警察に対し、現場の状況からフラットの住人による計画的な犯行と推理するシェリンガムは独自の調査を進める。果たして、その真相は……という内容。
住人それぞれに対し、その動機やアリバイ、殺人を敢行する胆力の有無などを調査するプロセスが面白いし、住人の性格や人物像が良く描き分けられている。また、被害女性とは絶縁状態にあった姪が登場するのだが、美人だけれど心惹かれるもののない不思議な感情を抱いたシェリンガムは、彼女を秘書に採用する。決して打ち解けることのない彼女とシェリンガムのやり取りが、また笑えてしまう。
驚きの結末が何とも言えないが、バークリーが本書でやろうとした探偵小説としての試みについては真田啓介氏の、本書の面白さについては阿津川辰海氏の解説においてそれぞれ詳しく説明されており、大変参考になった。
自分がミステリーを読み始めたころは、アイルズ名義のものを除けば『毒入りチョコレート事件』くらいしか読むことはできなかった。ほぼ全作品を読むことができるようになった今こそ、バークリーの革新性が分かるようになってきた。
投稿元:
レビューを見る
おもしれーー! バークリー ってやっぱ面白いわ。単純に出てくる人と会話、その描写が面白いなと思って読み進めていくうちに、主題の殺人事件の真理にちょっとずつ近づいていて、理解がスムーズな上に結末も通り一遍でない。なんて素晴らしいんだ。私の理想の推理小説かも。
投稿元:
レビューを見る
バーグリーに限らず、コメディって昔からダメなんだ。みんなが笑うところで、むしろしかめっ面になると言う。それでもクライマックスには大笑い。ヴァンダインと同時期にこれをやってれば、ミステリ史的に特筆される理由はよく分かる。