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え。これで終わり?
私の理解が足りないのだろう。
誰か結局どーゆーことだったのか教えて。
ハンナか書いていた作品の犯人はウィットでケインは無実だった。
作中作はとで面白く読めたんだけど、ハンナにメールを送りどんどん執拗にハンナの作品に口を出してくるレオはなんだったの?
現実の殺人犯ってこと?
とにかくレオはイカれてるという感じなのは伝わった。
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作中作と読み手アドバイスで物語が進行する、現実とフィクションのミステリ #ボストン図書館の推理作家
■あらすじ
オーストラリア在住のミステリー作家であるハンナ、ボストン図書館で出会った四人の若者たちを題材に物語を描くことに。その小説はボストン在住の小説家志望のレオにアドバイスを受けながら書き綴ってゆく。
作中作の内容は、四人の若者たちが図書館で叫び声を聞いたことから始まり、彼らはお互いの関係性を深めながら事件に関わってゆく。しかし、それぞれの背景や過去が徐々に明るみになるに従い…
■きっと読みたくなるレビュー
まず特徴的なのが作中作の構造ですね。作中作を書いているハンナに対し、レオがボストンでの慣習や街のことや小説の改善点をメールで助言しながら進行してゆく。その助言が作中作に影響を及ぼしたり、レオ自身が作品自体に登場したりと、なかなか興味深い仕掛け。
うまいなーと思ったのは、書かれているのはレオ側からメールだけで、ハンナ側からの返信は一切ない点。ハンナが描いているのは物語だけなので、どういったやり取りがあったかは想像するしかない。でも物語の内容やレオの次の返信を見ると、なんとなく感じ取れるんですよね。もちろん、この関係性がずっと平坦に続くわけもなく…それは読んでのお楽しみです。
本作では作中作の物語がメインです。主に四人の若者たち(男性×2、女性×2)で進行するのですがド正当なロマンス&ミステリーを繰り広げてくれます。
青春っていいな、友達っていいな、恋愛っていいなって思うこと請け合いのシーンもあるのですが、やっぱり事件きっかけで繋がる関係性はしんどいすね。
キャラクターの中で一番推したいのはケイン。彼は本当はどういった人物なのかよくわからない、でも投げかける言葉や態度はめっちゃ優しくて…謎めいたところに、めっちゃ惹かれるんです。こういう男子はモテますよね~、読者としても興味ありまくりです。あー私もモテたい。
そして終盤、物語が一気にサスペンス風になり真相が明らかになってゆく。彼らのとって、たぶん一生記憶に残るような出来事になったのでしょうが、未来も感じることができる締めくくりでホッとしました。
忘れてはならない、フィードバックをし続けたレオですよ。こちらもラストはどうなっていくのか… ハンナからのメッセージである最後の一文は必読。こちらも未来を感じることができて素敵な終幕でした。
■ぜっさん推しポイント
作中作の主人公ともいえる女の子、フレディ。愛は盲目なのか錯覚なのか…彼女のケインを信じる想いがエグすぎて若干引くレベル。
しかし殺人事件が発生するミステリーにも関わらず、この透明感が抜群のキャラが物語を引っ張っていくところがイイんですよ。決して派手ではないけど終始、誠実で潔くて気持ちいい主人公でしたね。
物語はもちろん、作中作&助言というアイデアもユニークだった本作、楽しませていただきました!
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物語と現実(物語のアドバイス的メール)が同時進行します。
現実であるメールが注釈の役割(文化の違いや英語表現など)をしてくれる良い面と、せっかく物語の世界に入り込んでいたのに、「あ、これは物語だったんだ…。」と、ちょっと冷めてしまう悪い面と両方併せ持っていました。
それにしても、みんなコーヒーばかり飲んでます。
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オーストラリア在住の推理作家とボストン在住のβ版読者。
同作家がボストンの4人を軸に書くミステリ小説が本小説の本体。
各章の終わりにβ版読者が作者に送る書簡が挿入される。
書簡で盛り上がるサスペンスはちょっとしたスパイスといったところか。
本体の方は割と下衆な動機だった。
本体と書簡の間で隠れたやり取りが楽しめるのももう一つの趣向らしいが、どちらかといえば全体のリズムを乱している感が強い。