1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前の著作よりも練り上げられて緻密になり現段階の結婚論の総仕上げになっており 分析から解説まで圧巻の一言で終章は結婚の人生訓までに昇華されており 「コミット」と「ケア」の重要性を説いている。
紙の本
個人化がすすんでいる
2024/03/17 08:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚をして家族・家庭をつくって維持することが、経済的にも価値観としても難しくなっている一方で、政策や対策は、世帯や家庭という単位をターゲットにして実効性がある対策がとれていないということだろうか。結果として、結婚する人が減り、それが少子化にもつながっていると。企業や世帯を通じての対応というのが限界にきているのではないかとということだろうか。
投稿元:
レビューを見る
p11 結婚した3組に1組は離婚する日本 60歳の1・3が、人生をともにするパートナーをもっていない日本 男性の生涯未婚率が3割の届こうとする日本
p22 トルストイ アンナ・カレーニナ 幸福な家庭はすべて良く似たものであるが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である
p89 あらゆることが、個人の意思に委ねられた結果、人々は自分で選ばなくてはならないい状態に恒常的に晒されるようになった。それは一見喜ばしいことに思えますが、実はかなりの心的ストレスを生じていることも明らかになっています。
p95 フキハラ 不機嫌ハラスメント 配偶者が一方的に不機嫌になることで、結婚生活が良好に維持できない言葉
p163 個人化とは、個人における選択肢が増えること、そして増えた選択肢の結果起きるリスクを、選び取った本人が受容しなくてはならない状態を指します。
個人化の代償としての未婚
p230 独身状態を強いいられている人 1つはとにかく配偶者をみつけよう もうひとつはお一人様で幸せに生きよう
p231 ひとりで人生を過ごすことは、二人以上で暮らす状態より不満を感じやすく孤独に陥りやすい
p235 恋愛結婚未婚離婚にまつわる相談コーナーで、近年目立っているのは、相手へのサンクション(社会的制裁)欲望です。
p241 日本は身分社会アリストクラシーからメリトクラシーへ移行。また逆戻り
p249 そろそろ結婚そして家族を、経済的生産性で測ることは破棄すべきではないでしょうか?
p261 ブレイクの言うケアは日本語に言い換えると思いやりだと思います。より表現を変えればコミットメントと呼べるかもしれません。
p264 相手の人生と自分の人生を重ね合わせて継続的時間を歩む、コミットメントの覚悟こそが結婚なのかもしれません。
p271 愛の反対は憎しみではない、無関心だ マザーテレサ
そもそも結婚とはなにか、家族とは何か。血を介さない家族、夫婦の絆とは何であるか。今、私達が生きている少子高齢社会とは、それらを一人ひとりが真摯に考える時機でもあるのです。
投稿元:
レビューを見る
たくさんのことを見て見ぬふり、後回しにしてきたツケがまわって、この結果になっているとあらためて思った。
投稿元:
レビューを見る
https://www.nikkei.com/paper/article/?ng=DGKKZO80141380Z10C24A4MY6000
投稿元:
レビューを見る
時代の変化とともに、結婚と離婚の価値観や考え方が変わっていることが分かりました。結婚は政治やその時代の影響もあるので、何が良いか分かりませんが、どんな選択をしても一人ひとりが幸せだといいなと思いました。