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書店でタイトルが気になって手に取ってみた。
当部も、このところ毎年(4年連続か?)、新入社員が配属されるようになり、若者の生態が気にっていたところなので、ちょうど良い。
SNSへの依存は、当然、我々世代より高いだろう。LINEは重くて、まずはインスタ。BeReal?ブロ解?! あれこれ、デジタルライフの一端の情報も分かって面白かった。
結論、
「Z世代はわれわれの — Z世代以外を含む — 社会の構造を写し取った存在であり、写像であるということだ。」
というのは、実感を持って首肯できることだ。
車中の移動や、親戚同士の大きな食事会の席などでも、飽きた子どもたちにはすぐスマホやタブレットのゲームか動画を与えられ、静かにするように仕向ける昨今の親たち。デジタルネイティブな彼らではあるが、それをさらに強調するのは、親世代の大人の行動だろう。必然、「黙って座っていれば、いい子」が育つことになる。
“「いい子症候群」はきっと、小中高と積み重ねられた先生たちとの「共犯関係」の産物。”
と著者も看破する。
それに対し、いつか若者の反発が、なんらかの形で噴出するような気もする。
今は、そうならないよう、大人が、社会が押しとどめている。
やはり、我々大人世代の責任のような気がする。