投稿元:
レビューを見る
読み終わりまるで大河ドラマのような壮大な物語でした。小学生の頃切手収集が好きで1円切手の前島密は知っていました。馴染みのある肖像画でした。ゆうびんの父納得です。5歳でひとり旅をするなんてすごいですね。波瀾万丈の生涯、幕末の有名人オンパレード、歴史小説としても読み応え充分でした。郵便制度の開拓は心震えました。あなたも読んで感動して下さい。
投稿元:
レビューを見る
門井さんが描く前島密が惜しい感じのヘタレ人間で、ユーモアがあって面白い。幕末の熱血志士とは違ったテイストの人生を生きる彼を応援したくなってしまった。
投稿元:
レビューを見る
『ゆうびんの父』 門井 慶喜 著
門井慶喜氏の本にハズレはないと新刊をゲット。と思ったところ、前半は前島密(上野房三郎)があっち行ったり、こっち行ったりの繰り返し。北は北海道から南は九州まで、上司・師・仕事を転々とし、「いつ本題は出てくるのやら…」と不安になってきます。後半から郵便事業の立ち上げとなり、ヤマト運輸の小倉昌男氏バリの活躍に移行します。しかも、前半の長々とした旅の経験が事業立ち上げに役立つということもわかりました。特に、旅を通じた維新の志士たちや勝海舟らとの交流が、やがて「人脈」となって活きてくることも描かれています。
いまでも郵便局には地元の「名士」が就くことが多いようですが(私の知人もそう)、東海道から始めた郵便事業を全国展開するための算段であったということもわかり、歴史がまだ生きていることを実感した一冊です。
投稿元:
レビューを見る
今まで一円切手の肖像の人を気にしたこともありませんでしたが、郵便の創設等の感動的なエピソードを知ることができました。
投稿元:
レビューを見る
日本の郵便の父_前島密の伝記
自分は教科書で1行レベルの知識だけ
なが〜い前置き
が
一応、郵便への伏線になっているのには関心
幼なじみとの再会シーンは
今も昔も同じだなと共感した
みんな一度は都会とか夢を見るのよね
で
何となく歳をとって
落ち着いていく
でも、それもまた幸せ
と悟ったような事を書いておく
最後、
終わり方は
あれで良かったのかな~?
クライマックスを
このエピソードで終わるのか〜
うーん
と俺はなった
もうちょっといい終わり方
あったんでない!?
投稿元:
レビューを見る
日本の郵便制度を設計した前島密の半生(ほぼ)を描いた小説。
前島密の名前は知っていたが、ここまで魅力的な人物だとは思わなかった。図書館で受け取ったとき、その分厚さに予約したことを後悔したが、抜群の読みやすさと綴られるエピソードのおもしろさに引き込まれて無事に読了した。
日本郵政のHPに掲載された「前島密年譜」によれば、この作品以後も84歳で亡くなるまで、様々な方面での活躍が続いたらしい。興味や関心が次々に移り、そこに集中して体得したものが後によい結果をもたらしたのだろう。
投稿元:
レビューを見る
うわー、こんなところにも変人が。
タイトルから、前島密の話だと分かったけど、
まさか、前島密がこんなに変身だとは。
ネット生活が当たり前の現代でも、
郵便がなくなることはない。
最強の二番手、恐るべし
投稿元:
レビューを見る
一つの時代にこれだけの改革者がいれば、時代が変わって当然と感じました。今の日本の礎を築いたのは間違いなく、知識欲おう盛で改革欲に溢れた人達が多く居たこの時代だと思いました。
投稿元:
レビューを見る
伝記は史実が大事だからか、説明くさくて読みにくいものが多かったが、本作は先が気になってどんどん読み進んだ。
前島密の人生が面白いというのもあるけれど、やはり作者の力だろう。
母の影響を多く書いているところが、男性作者だなあと思う。そして息子はみんなマザコンなくせに、ちっとも母を大事にしない。
当時の女性は、それが誉で息子の出世が己の幸せ?離婚までさせて連れてきた母を、7年間で飼い殺しなんで
投稿元:
レビューを見る
郵便の父・前島密の伝記小説。高名ではあるがその生涯はほぼ知らなかったので、大変面白く、勉強になった。明治になるまでの記述が冗長で、郵便以外の前島の業績をもっと書いてほしかった面はあるが、郵便が一生涯の仕事となる軌跡が確り描かれていて良かった。
投稿元:
レビューを見る
幼少期から好奇心旺盛で、行動力がハンパない房五郎。紆余曲折を経て、前島密と名を変えても、彼のバイタリティーは続く。薩長土肥出身者を前にしても臆せず、彼ならではの芯の強さで難局を打開してゆく。郵便制度の基盤を完成させた前島密に感謝したくなる物語である。
投稿元:
レビューを見る
郵便制度の骨格を作った1円切手の肖像前島密。
人は望む人物になるのではなく、周囲の環境や時の運により、思わぬ形でその才を発揮する。郵便制度に至るまでの道程のとにかく長いこと。
挫折を繰り返しながらも前向きに生きれば道が開けて来ることを教えてくれる。