とにかくレイコ先生がかっこいい!
2021/02/28 11:19
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投稿者:P - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は反社会的勢力系を取材する有名なライターなので、実話系の文体で語られるピアノレッスン記にはそのあたりの日常やイメージが不意に顔を出したり、垣間見えたりする。不協和音と見る向きもあるかもしれないが、そこが本書を唯一無二たらしめ、奇妙な魅力となっている。
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投稿者:ヒグラシカナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最も印象的だったのは自分を指導してくれる
先生との出会い、それまでの過程。
やりたいことをやろうとしたときに、それに寄り添って
くれる人に出会うのはとても難しい。
どんなことにも共通することがらが満載。
たくさん共感や励みをもらえる一冊でした。
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いつもヤクザを追って(?)実録的なことを書いてる人がピアノを習い始めたのをTwitterで見て『ほえええ!』と思っていたのよ。
同時期に自分もピアノを再開したいなと思っていたから。まあそれはええか。
箇条書きしてこ
●何も弾けんかった人が発表会に向けて弾けていくようになるのが当然だけど凄い
●鈴木さん自身の(ばちくそ練習している)努力も勿論だけど先生との相性も良かったんだと感じた
●レイコ先生のパッションまじで最高によかった
●タイトル通り『ヤクザ』も時々挟まれていて面白い
●読み終わって動画見てうるっとしてしまった、まさかこんなふうな気持ちになるなんてという、、、印象深い本になったなあ…
ピアノ一本だけだったら読めんかったと思う。
どうか次は『ヤクザときどき料理』をだしてほしい、、
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以前、稲垣えみ子さんの『老後とピアノ』の感想をあげたとき、夜型さんがこちらの本を薦めてくださった。
『老後とピアノ』の内容がすこしでも残っているうちにと、慌てて読んだら驚いた。おふたりが仰ることに相似があるのだ。
私の言葉でまとめると、「良い先生との出会い」「反復練習を死ぬほどせよ」「中年には中年の気づきがある」「自ら弾いてみるとピアノの世界が、音楽の世界が広がる」など、書いてらっしゃることに共通点があった。
あまりの物覚えの悪さに辟易して『マトリックス』みたいに、うなじにある穴にプラグを差し込んでインストールすると、労せずしてカラテの達人になれる、みたいな機械早くできないかなー、なんてダメダメな考えが頭によぎる自分は、おふたりが口を揃えて言う「人は裏切るけれど、練習は裏切らない」という言葉を、肝に銘じておきたいと思う。
「ダンシングクイーンが弾きたいんです」と、ピアノ教室に来たコワモテの中年男性に対峙して、一歩も引けを取らないどころか、上達するように、上手く誘導してゆくレイコ先生はカッコイイ。
文章はハードボイルド。←よく知らないが。
けれどたまにもしかしたらツッコミ待ち?と、こちらが訝るような表現や、美しい比喩表現が飛び出す。待ってなかったらごめんなさい。
巻末に著者が発表会で『ダンシングクイーン』を弾く姿が見られるQRコードつき。
私はといえば、ネットショッピングでロールピアノをうっとり眺めたり、リサイクルショップの楽器コーナーを冷やかしたり、ピアノ曲を聞いてみたり、影響を受けている。
本は世界を広げる、とつくづく思う。
「レッスンは冒険であり、レジスタンスだ。
ピアノは人生に抗うための武器になる。
俺は反逆する。
残酷で理不尽な世の中を、楽しんで死ぬ。」まえがきより
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読み終わったあと、またピアノを弾きたいな、と思える本でした。ピアノを弾くことへの純粋な喜びに満ちていて、読んでいてワクワクしました。
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著者である鈴木智彦さんのプロフィールを軽く調べていたのですが、カメラマン、ライター、ジャーナリストをしており、タイトルに含まれているヤクザの抗争や、密漁の取材を行ったり等、この本を読むまでは「ピアノ」という単語とは一切の結び付きを感じず驚きました。
というか最初本を読むまでは、著者の鈴木さんがピアノを弾くのではなく、足を洗ったヤクザの人がピアノを弾くのかなぁと思ってたくらいです。
そんな思い込みは最初の「ずっとピアノを弾きたかった」という台詞で大きく砕けます。
そこから切実なほどにピアノを弾きたかった文章が展開され、ABBAの「Dancing Queen」を映画館で聞いて、ピアノ教室に通い、人前で演奏をする...というのが大まかな話なのです。
それだけでも「おっ!」と思うのですが、これが、「直前までヤクザの取材をしていた52歳のライター」というのがまた面白いです。
間話でピアノが生まれた歴史的な背景話もあれば、ヤクザとの抗争を絡ませた著者の回想話もあり、読んでいて全く飽きないです。
特に好きなのはこの本で出てくる比喩表現で、クセがあってハードボイルドというか、洒落が聞いていて最高です。
好きな事を始める事に年齢は関係なく、歳を重ねても熱中する事は素晴らしい事だと改めて理解できる本だと思います。
興味があればぜひ読んでみてください
この本で紹介されている楽曲を再生しながら聴くと、より没入できると思うので、こちらも良ければご利用ください。
https://open.spotify.com/playlist/4cYaXZKAECPtIIoGGKtJIf?si=X72qSKLcS2KMyCGK_nzsCw
ref:https://www.fendo181.me/entry/read-yakuza-tokidoki-piano
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小面倒くさくなく、素直に読める。
この方の別本を読んでいると、そのギャップが面白いのかもしれないけれど、読んでなくても面白い。
同年代で音楽に憧れを持っているわりにひねくれているかんじ人にはやたら響く。
音楽を楽しむ権利?を奪っているのではなかろうかといぶかんでる音楽教育への憤りが随時に爆発する。
先達の文章の引用が多すぎるけれど、
ピアノ初心者、楽器初心者の心を掴むフレーズがたくさんで、背中をおされる。
著者の選択が上手い。
音楽を楽しむ、音に弾む、そういう原始的な感覚を無償に味わいたくなる本。
鈴木さんの中年の可愛らしさに、騙された?本。
まちがいなくオマケの発表会のオチがあってこその本です。
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スーパーななめ読みだから申し訳ないが、
本人の動画もあって尚更良かった…!
何かを始めるのに遅すぎることはないと
よく言うけれど、それを実際にできる人は多くない。
恥ずかしいし無理だと思うし、今更感半端ないし。
遅くにはじめたからといって、俺たちはなんの損もしていないのだ。
本当にその通り。
音楽の楽しさに触れて純粋に楽しむヤクザライター。素敵でした。つられて自分もうきうきする。
そして、練習の大切さを痛感。
昔、練習めんどくさくてサボりまくっててごめんなさい…反省…
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面白すぎた。動画も泣ける。見た目強面、暴力団の抗争でレッスンに行けないとか、脅された経験が無意味だったと思うくらいの発表会での緊張とか、めちゃくちゃの努力と純情。先生も素敵。私もビアノ弾きたくなりました。
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淡々と読めますが、あまり抑揚のない
お話しかなと。
ただ、50代からの学びについて
背中を押されるような話です。
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ヤクザを取材してるライターが映画を見たキッカケでピアノでアバを引きたいと思うエッセイ。面白いが途中の音楽の歴史は正直興味が無いので要らなかったかなwピアノの発表会の動画もあるのでそれを最後に見れる楽しみもある。
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ヤクザに関するライターが、ピアノ初心者にも関わらず、ABBAの演奏に挑戦する話。ヤクザとピアノという全く逆の世界なだけに、そう表現しましたか!と、所々クスッと笑いを誘ってきます。面白おじさんですね。ピアノ動画も観ましたが、立派に演奏されてました!
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主にヤクザを取材対象とした記事を書いてきた、ハードボイルド中年ライターが、ミュージカル映画をきっかけにABBAのダンシング・クイーンをピアノで弾こうと必死に練習に取り組む話。
読みやすくまた筆致力もあり、夢中で読み進めた。
何かを始め夢中になることに、遅すぎる事なんて無いんだよな。
映画化やドラマ化しそうな一作。
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ツイッターで流れてきたので手に取った。
文章がうまい。著者の本丸であるヤクザについて書く仕事と対比させているところがなんとも言えずおもしろい。
ちょっとしたカタルシスを感じた。私自身、ピアノは幼稚園から小学5年生までやっていた。またやってみたい。でも、ピアノはどうする? 実家にあるあのピアノはどうする? アバってどうよ?
いろんなことを考えた。面白かった。もっと長くてもいいかも。長くしてどこを目指していくかは知らないけど。
巻末のQRコードで練習会バージョン、発表会バージョンの動画が観られる。
想像以上だった。音楽ってすごい、っていうか、「弾きたい」っていう気持ちだけでここまで達成できるんだなと。ある種、感慨深い。勝手に。
p39
もし人間が肉体を捨て記憶のすべてを外部メモリーにコピーしても、音楽に感動する魂までは複製できまい。
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読んでるとピアノが弾きたくなって、ほったらかしにしてた電子ピアノを途中で何度も弾き出しちゃったしダンシングクイーンの楽譜が買いたくなったね。