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★★☆☆☆
歴史から学ぶ投資の30のルール
【内容】
投資をするうえで真に大切な「投資の正しい考え方」とは何かについて徹底的に紹介。理解しやすくするために、歴史の事例を取り上げ、全30話であらゆる角度から解説。
【感想】
しまった。予想と違った。
過去の相場の出来事から紐解くのかと思っていたのですが。
本当に「歴史」から学んじゃいます。
徳川家康とか孫武(「孫子の兵法」の著者)や中世ヨーロッパまで広がります。
歴史好きなので読み物としては面白いけど、投資本としてはイマイチでしょうか。
タイトルは「歴史から学ぶ投資の30のルール」が適切でしょう。
とにかく防御せよ、生き残れが至上命題として書いてあります。
やはり歴史と結びつける必要があるので、そりゃ強引だろって感じです。
【引用】
・自分が平静でいられる範囲内でトレードをすること
・連戦連勝時には、損切りがしにくくなるという大きな副作用が発生する。
・損切りとは、後方に前進することをいう。
・あせりを抱きながらのトレードの勝率は格段に落ちる
・過去の含み益を基準にして判断してはいけない。
成功から始まると損切りがしにくくなるという人間心理がある。
・「個別の強い思い」と「現実の状況」を比較する。後者が大切。
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オリンパス事例:証券取引等監視委員会が過去のM&Aに関しての開示情報が適切だったかの調査
→投資においてコンプライアンス違反の案件は最大細心の注意要。(想像を絶するような事象が裏に隠されているケースがあり、その事象が表面化した場合、株価がどこまで下がるか分からないため)翌朝の寄り付きで売却するなど、一目散に逃げるべき。
1.優先順位は一番に防御、二番に攻撃
2.常に割のいい場面で投資を仕掛ける
3.経験値の重要性を意識する
4.人は平常時と異常時で考えることが違う。極力、自分が平静でいられる範囲内(平常時)での戦い(トレード)をする
5.資産全滅や半減などの可能性のあるトレードは必ず避ける
6.今の相場の対局を見極める。攻撃か守りか休みか、人に任せるか(投資信託)。
7.客観的に自分を知り、まず損切りの方向性を決める。(状況により、柔軟に損切りができるか、%などで、定量的にルールを決めるべきか)
8.損切りをしないと1回2回はうまくいっても最終的には資産はなくなる。
9.連戦連勝後には損切りがしにくくなるという副作用が発生することを知っておく。(上手な負け方をする人こそ、最強の投資家)
10.自分の正しい理屈よりも目の前の現実に対処する。
11.その場(そのトレード)に固執しない。損切りとは後方に前進することを言う。
12.規律を設けて実行できるために防災訓練を定期的に行うこと。防御は最大に攻撃なり。
13.失敗の原因を考え、教訓にする。
14.一方向だけでなく、いろいろな視点から学ぶ。比較をするとより良い。
15.心の余裕を持つことにより正しい投資家への軌道が開ける。車の車輪は一輪よりも三輪が望ましい。
16.勝ちの結果だけ見て自分の実力だと勘違いしない。勝った原因を精査して運なのか、実力なのかを知る。
17.あせりを抱きながらのトレードの勝率は格段に落ちる。
18.相場に絶対はない。ひょっとするという意識を持つこと
19.過去の成功体験を基本としながらも今の相場は違うということを確認する。過去の成功体験と今の相場の相違点を探しておく。
20.油断すると負ける。継続して油断しにくい環境を自分で作る。(誤発注など)
21.過去の含み益を基準に判断してはいけない。成功から始まると撤退(損切り)がしにくいという人間心理が働くことを知っておく。(含み益から含み損への転換時)
22.個別の強い思いと現実の状況を比較して前者が勝っていないか確認する。(勝ったらうれしいけど、大負けはしないぞというくらいが上手に負けられていい)
23.第一に大事を見極めてから小事について判断する。この順番を崩さないこと。株価は上昇するときよりも下落するときのスピードのほうが早いことが多いので、損切
り時は売買手数料(小事)のことは気にすべきではない。逆に急いで株を買う必要がない場面、長期的な視点で投資を考える場合は経費である売買手数料の最適化は
重要。
24.人が失敗しやすい事由は自分も失敗しやすいということをあらかじめ知っておく。
①勝とう勝とうという気持ちが強すぎて、深い考えをせずにトレードを仕掛ける
②損することを嫌がり、せっかくのチャンスでもトレードを仕掛けない ③損をしたり、自分の思惑と違う結果になると怒り出し、熱くなって一か八かの丁半ばくちのトレードをする。
④トレードにおける損益よりも他人からの評価・名声を第一にトレードを行う。例えば、友人やブログに勝ったと報告したくて、本来、やるべきでないトレードを行う。
⑤小と大の優劣を考えずに小にも力を入れて時に大を失う。手数料を気にしすぎて、それ以上の損害を負ったり、買値の価格にこだわり、撤退や利益確定すべき地点で行わず、被害拡大や利益を削る
25.常に効率が最も高いであろう場面でトレードするように常日頃から考える(関ヶ原でのお百姓さん)
26.局所的に考えるのではなく、総合的に考える。
27.株価の節目をいつも意識する。(日足では5日、25日、週足では13週、26週移動平均あたり、また、過去の出来高の多い価格帯や500円、1000円など、直近の高値や安値なども多くの投資家が意識する節目となる)
28.大きな金額のトレードをする場合の判断基準は①勝率を考え、②リスクとリターンを比較考量、③自分が冷静にトレードできるか否かを確認
29.個別銘柄ばかりに気を取られずに全体にも気を配る。木を見ながら森も見る。(日経平均株価が上昇基調の場合は個別銘柄も買いを基本にする等、全体(日経平均株価など)に歩調を合わせることで勝率は高確率で上がる。)
30.投資の神髄は自滅せずに損失部分をいかに少なくするか。(投資が人との競い合いであるとすると、儲けをいかに増やすかよりもいかに損失部分を少なくするかの競い合いが、勝者か敗者かの分水嶺になる)
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負け続けない投資、撤退の重要性を説く本。中国と日本それぞれのの故事(戦いの)になぞらえて、投資における心得をチャートで例示する。無理をしてしまう人間心理への警鐘。読み物として十分面白い。
筆者は有名な投資家らしい。
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①リスク管理は?
・戦略を10通り作っている
・資金管理トロスカット
・異常時の精神状態を想像する
・連戦連勝も損切り
・相場に絶対はないと肝に銘じる
②著者のキャッシュポイントは?
・戦略
・大負けしない投資を継続する
・節目を意識する
③気づき
・数百冊の投資本
・学問なき経験は経験なき学問に勝る
・焦って買ったものは負ける
・油断大敵
・Experience without learning is better than learning without experience
・今日だけは何とかなるは滅亡の始まり
・勝敗の原因を常に考える
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歴史上の戦 (主に日本史と古代中国史) と,実際の個別株や日経平均チャートを元に,投資にあたっての具体的な戦略ではなく心構えを解いた書.
序盤は「こんなに歴史の話要る?」と思ったが,様々な修羅場をくぐり抜けた歴戦の侍は,一度でも大きな過ちを犯すことが命取りであることを明確に自覚しているからこそこのような書体になったのかな,と感じるようになった.
心構えの話なので「言われればわかっているけれど」という話題もあるのだが,本書にもあるように,その時々の感情で正しい判断を下せないことはままあるだろうから,時折見返したいなと思う内容.
個人的には,「高みの見物」をして形勢の決まったところで勝負を仕掛けるという話にハッとさせられた.
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投資における各局面での「正しい考え方」を、歴史と照らし合わせて考えていく一冊。
総じて書いてあるのは、「生き残り組は損失をコントロールしている。防御が最大の攻撃であり、利益を生み出す行動となる。」ということ。
歴史が好きな方はとっつき易いかもしれません。
個人的にはオリバー・ペレスの「デイトレード」の内容をやや掘り下げた程度、という感覚でした。
「デイトレード」を読み込んでいれば特に読まなくても…と思ってしまった一冊です。
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日本と中国の歴史上の人物の関わった事象と株式市場で起きた事象を対比させつつ、心構えについて書かれており、面白い。
投資において、負けない事の重要性について、ここまで例を出している本も少ないのでは無いかと思う。「マーケットの魔術師」もある意味、偉大だと言われる投資家達の大敗を教訓に、負けない為の努力が書かれていたが、通じるものがあるのだと思う。
やはり、俄か投資家と本気の人の違いは、負けたく無いという一念に有るのだなと。
負け無いとは何か?で、本書では、損切りの重要性が繰り返し説かれている。
得意な人は、流れで、得意では無い人は機械的に行うと言うあたり、自分に当てはめてみたい。
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損切りの大切さについて再三説かれていたけど、優待目当てに長期保有の自分とはスタンスが違って、今後の投資に生かせる点は少なかった。そもそも、私はプロにはなれないな・・・というのが正直な感想。
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非常に良かった。
アルゴリズム取引は強力らしい
※基本原則
1:優先順位は一番に防御、二番に攻撃
孫子の兵法は必読
賢い者は、何かをするときに、必ず利(メリット)害(デメリット)について併せて考える
2:常に割の良い場面で投資を仕掛ける
3:経験値の重要性を意識する
4:人は平常時と異常時で考えることが違う。極力、自分が平静でいられる範囲内(平常時)での戦い(トレード)をする
監理銘柄に指定されると通常の2倍以上スピードで下落するケースがある
5:資産全滅や半減などの可能性があるトレードは必ず避ける
6:今の相場の大局を見極める。攻撃か守りか休みか、人に任せる(投資信託)か
※損切りを制する者は投資を制する
人は自分に都合の良いように考えたくなる
7:客観的に自分を知り、まずは損切りの方向性(機械的か裁量か)を決める
今回だけはなんとかなるは滅亡の始まり
8:損切りをしないと1回2回はうまくいっても最終的には資産はなくなる
9:連戦連勝後には損切りがしにくくなるという副作用が発生することを知っておく
ネット証券での売買は元々完璧ではないと知っておく。会社を分散しておく
10:自分の正しい理屈よりも、目の前の現実に対処する
長期投資こそが最善と言われた時期もあったが今の時代は違う
11:その場(そのトレード)に固執しない。損切りとは、後方に前進することを言う
人は弱いものだと認識することがまず大切
裁量でも規律を、運用投資総額の10%超える場合は機械的に損切り
結果が出る前の確率で判断することが何よりも大切
大切なことは、株価が元に戻る可能性を考えるよりも、今、損切りをすること
損切りをしなければもっと恐ろしいことが待っていると仮想する
12:規律を設けて実行できるための防災訓練を定期的に行うこと。防御は最大の攻撃なり
※投資家として成功するためのステップ
投資に絶対はなく「こうだろう」と思うことは案外起きず、「まさか」と思うことが案外起きる
13:失敗の原因を考え、教訓にする
成功している投資ブログとうまくいってない投資ブログを比べる
14:一方向だけではなく、いろいろな視点から学ぶ。比較をするとより良い
15:心の余裕を持つことによって正しい投資家への軌道が開ける。車の車輪は1輪よりも3輪が望ましい
勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし
16:勝ちの結果だけを見て自分の実力だと勘違いしない。勝った原因を精査して運なのか、実力なのかを知る
陥りやすい失敗を知る
欲しいと思っている銘柄の株価がどんどん上がっていくと、誰しもあせって買いそうになってしまう、トータルで見ると失敗するケースが多い
17:あせりを抱きながらのトレードの勝率は格段に落ちる
18:相場に絶対はない。「ひょっとすると」という意識を持つこと。対処方法まで考えておけば完璧
19:過去の成功体験を基本としながらも今の相場は違うということを確認する。過去の成功体験と今の相場の相違点を探しておく
20:油断すると負ける。継続的に油断しにくい環境を自分で作る
21:過去の含み益を基準にして判断してはいけない。成功から始まると撤退(損切り)がしにくいという人間心理が働くことを知っておく
22:「個別の強い思い」と「現実の状況」を比較して前者が勝っていないかを確認する
株価は上昇するときのスピードよりも下落するときのスピードの方が早い
投資では、より多くの情報が得られると、一般的に有利
23:第一に「大事」を見極めてから「小事」について判断する。この順番を崩さないこと
「将の五危」は教訓が詰まっている
勇猛すぎてはいけない
臆病すぎてはいけない
短気ではいけない
名誉を気にしすぎてはいけない
人情に流されて小と大の優劣を忘れてはいけない
24:人が失敗しやすい事由は自分も失敗しやすいということをあらかじめ知っておく
※攻撃をするときの正しい考え方
結果が出る前の時点において、より効率の良い場面を考えるもの
25:常に効率が最も高いであろう場面でトレードするように、常日頃から考える
26:局所的に考えるのではなく、総合的に考える
株価には節目というものがある、移動平均線や直近の高値や安値、出来高の多い価格帯等
節目の地点では、株価の方向が変わる可能性が、他の価格帯よりも高い
日足は5日25日、週足は13週26週
過去の出来高が多い価格帯
500円1000円などのぴったりとなる価格
直近の高値や安値
27:株価の節目をいつも意識する
自身にとって、精神が乱れるような額で絶対に投資してはいけない
結果が出る前の時点における確率こそが最も大切
28:大きなトレードをする場合の判断基準は、次のとおり
?勝率を考え、?リスクとリターンを比較考量?自分が冷静にトレードできるか否かを確認する
29:個別銘柄ばかりに気を取られずに全体(日経平均等)にも気を配る。気を見ながら森も見る
※投資の真髄
30:受け入れがたいことを受け入れ、我慢に我慢を重ねて、守りに貫徹する
家康の行動は投資のお手本となる要素が豊富
31:投資の真髄とは、自滅せずに、損失部分をいかに少なくするかである
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歴史で得た教訓を投資に反映。 投資ってテクニカルよりもメンタルに重点を置くべきだとつくづく感じた。 いわば人間性が投資にも現れると思う。
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中世・古代の歴史から得られる教訓と実際の相場を参考にした解説をセットにして、投資家としての正しい考え方(著者曰く「正考」)を解説してくれている。「正考」の内容自体は参考になる部分も多いのだが、正直個人的には歴史を絡めてくる部分は丸々要らなかった。
著者が歴史好きで、そこからの学びを得て投資に生かしているのだろうが、この本で紹介されている古代中国や戦国時代のエピソードは、投資の教訓との関連性が今一つな部分もあり、そんなに役に立たなかった。そもそも、投資と直接的には歴史を引っ張ってきて解説する効用は、理解や納得がしづらい投資家心理の動きをより深く理解してもらうことだと思う。正直に言って本書は、歴史エピソード以外の相場をもとにした解説だけで十分だった。ただ、投資家心理の解説だけなら他の古典的な名著(「デイトレード」とか)の方が断然優れていると思うので、この本を読む意味はそんなにないと思う。(だからこそ、古代史と絡めることで、付加価値をつけようとしたのだろうけど)
個人的には歴史の解説部分を省いて、中身半分、値段も半分で良かった。
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損切り、攻め寄り守りの重要性を、日本の歴史を引用して展開している。まあ、少し強引な援用と思われるところはあるが、本質的な投資へのあるべき基本姿勢は認識させられる。
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※Audible会員 聴き放題の対象
序章 投資で勝ち抜くための基本原則
第1章 投資で勝ち抜くための基本原則
6 大局を見極める
第2章 損切りを制する者は投資を制する
8 今回だけは何とかなるは滅亡の始まり
12 規律と実行
➡︎『学び』
投資は「短期勝負」ではなく「長期戦」。目先の損益に一喜一憂せず、ブレない軸を持つことが何より大切。感情に流されず冷静に行動するためには、投資の目的を明確にし、最大リスクを想定しておくことが欠かせない。
損切りが必要な場面もあるが、その判断に迷わないためにも、あらかじめルールを決めておきたい。
今まさに株価暴落がSNSを賑わせているが、株価暴落は、これまでの勉強の成果が試されるまさにそのとき。
第3章 投資家として成功するためのステップ
第4章 陥りやすい失敗を知る
第5章 攻撃をするときの正しい考え方
第6章 投資の神髄