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投稿者:ナウシカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞を受賞した作家さんの文庫は、お得だしみのがせません。特にこの作家さんは、楽しいにしていました。
たった、それだけ
2019/09/23 18:51
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投稿者:まち - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルが良い。宮下奈都さんの淡々とした語り口でそこまで重たい気持ちにはならないけど、誰の日常にも起こりそうで、考えさせられる話だった。
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贈賄犯として逃亡者となった男の周囲の人間による連作短編。
愛人である女性がずっと語り手かと思ったら、妻や姉が出てきて意外だった。
そして、娘に「涙(ルイ)」と名付けた理由は最後まで分からなかった。そういうことや、何人も愛人を作った心情とかが明らかになるのかと思ってたんだけど。
最後がああで、あっけないというか、え、それだけ?となってしまった。
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辛いときがある。
いたたまれないときがある。
でも、
満ち足りたときがくる。
ほっとできるときがくる。
そうやって
生きていく。
生き続けていく。
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このお話、組織ぐるみの贈賄の罪を一人被され失踪せざるを得なくなった望月という男を巡り、まずは彼に関わりのある愛人の覚悟、妻の悲嘆、姉の悔恨が描かれる。
第4話では失踪直後赤ちゃんだった娘が小学生3年となり彼女の担任の喘ぎが、高校生となった第5話では彼女自身の成長へと話が進む。
こういう話を読むと、人の人格ってなかなかひとつに括れるものではないなぁと今更ながらに思う。
私はこういう人だと思っているけれど、他人に見えている自分、自分で思っている自分、自分が知らない自分、色々な思いが交錯して存在する。
ただ、ここまでは良く練れていて佳い話だとは思ったが、巧み過ぎるのか些か観念的な感もあり共感というところまで至らず。
最終話、介護施設で働く彼女の同級生の話を通じて、彼女と失踪した父親それぞれの人生が浮かび上がり、彼女の変化が語られる。
確かに、これで救われた感じになったか。
読んでる途中で、前に勤めていた会社の稼ぎ頭だった子会社が贈賄の容疑で調査を受け、役員が辞めることになったニュースを見た。
全社でも優良な事業として、いつも社長から誉められていた会社だったのにねぇ…。
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さらりと、読めてしまいました。
アッサリとした読み口で、裏表紙の煽り文句にある「予想外の展開」「感動作」という印象はなく。
あ、でも思い返してみると第四話の須藤先生の話にはちょっと感動というか、共感したかもです。スゴくデリケートな小学校のクラス環境と過去のトラウマから「あと一歩」が踏み込めない須藤先生に。
あ、読み返してみると須藤先生の話はかなり良いかも。ルイが「私もだめってことですか」と言い出して泣き出しちゃうところ。そこから始まる短いエピソード。改めて読むとグッと来ました。
だけどそこくらいでしょうか、インパクトがあったところは。最終話、益田=正幸なのかもですが、それが正しかったとして特に予想外ということも感動に繋がる要素も思い当たらず。
そんな、お話でした。
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さらっと読んでしまった後、ん?と読み返し、凄く深い世界を感じる作品。
それぞれ別の人の人生の中で、それぞれの「逃げる」が違った意味を持ち、後悔したり、ピカピカの人生になったり。登場人物の繋がりが遠かったり近かったり…。
もう一度読み返すと、また驚く発見がありそうで楽しみ。
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連作短編集。
たったそれだけのことかもしれないけれど、その一瞬のやりとりで左右されることがある。
たったそれだけなのにね。
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表紙のきれいな色に惹かれて購入。
感情が揺さぶられて、
泣きそうになった。
日食なつこさんの
「跳躍」
を聞きながら読みました。
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逃げる男。
その、残された女たちの物語。
前半3話は辛かった。けど後半3話で救われた。
余韻を持たせた終わりだったけれど、きっと大丈夫だと思えた。読んでよかったと思えた。
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著者の感性と表現が本当に好き。
読んでいると登場人物らが情けなかった。けれど、好きとか嫌いとか、共感できるとかできないとか、そんなものはごちゃ混ぜで、その愚かさは、ただ愛おしいものだった。
弱いことがこんなにも自由であったとは。
2017.2.12
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贈賄の罪を犯し、逃げる男。逃した愛人。残された妻と娘。
つらいものを背負わされた人たちが、
なんとか生きていく。
最後に、ああ。ため息のもれる、そんなお話しだった。
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逃げることで、生きて闘う人
待つことで、逃げて闘う人
細い糸で結ばれた先には、暖かい灯が見える気がした
切なく悲しくやるせないお話なのに
絶望ではなく、希望を持って読み終えた
とても好きになった本
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賄賂で逃亡した男とその周りの人たちによる連作短編集。
想像していた感じとは全く違い、周りの語り手たちから逃亡した男の素性が様々な視点から語られていく系ではなかった。
やるせなさや狂気に似た辛さがあり、でも後半では、時間の経過もあってか救いが見てとれた。希望と言うのか。
さらりと読んでしまうには惜しい本。
封印した涙
溢れ出た涙
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贈賄の罪を犯して逃げる男。その出来事を軸にして男の罪を告発した愛人、残された妻と娘、男の姉それぞれの思いを巡らせる。
読んでいて、この人たちなら大丈夫だ、と変な思い込みで読んでた。
表紙の青が綺麗で惹かれた。
逃げる。逃げてるのか。逃げることで救われるのか。逃げることが悪いのか。
「逃げてるように見えても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし」この言葉が私には印象的でした。