ホストクラブの歴史
2021/06/10 07:08
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歌舞伎町のホストクラブの50年の歴史のルポ
大変読み応えがありました。
黒木瞳さんのドラマにもなった「愛本店」
「愛本店」閉店のニュースは見ましたが、こういういきさつだったとは知りませんでした。
警察と暴力団との間でうまく立ち回らないと生き残れないホストクラブ
コロナ禍以後のホストクラブはどうなるのだろうか?
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夜の街の男の業界。いじめ、暴力、殺人。近づきたくない。この著者でなければ興味を持つことはなかっただろう。そんな世界で何かを成し遂げて来た人たちがいる。彼らは何も持っていなかった。下っ端で働き独立。ブームにも乗った。目立ってはいけない不文律を破った。いつしかもてはやされるようになった。順風ばかりでもなかった。バブル崩壊、浄化作戦、311。切磋琢磨し、知恵を絞りだし生き残って来た。そして、コロナ。一転悪役に。実際には人一倍の工夫をしていた。彼らにはエンパシーを持つ。つまり、共感は持てなくても敬意は示したい。
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歌舞伎町のホストの歴史がよくわかる。
一つの時代があり、それが幕を下ろしまた一つの時代が始まる。
ホストをしている人や業界に携わっている人は、これらの歴史に敬意を払うためにも読むべき本かと。
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新宿歌舞伎町ホストクラブの半世紀。「夜の街」の真実を描く!「どうせ社会の側の人たちが僕らに理解を示してくれることなんてないでしょう」これは、生きる場所を求めて歌舞伎町に集まった若者たちの、泡のように淡い夢と重い現実の物語である。
コロナ禍で歌舞伎町がかなりダメージを受けているというのはテレビで見ましたが、そもそも自分が全く知らない世界の成り立ちを知りたくて読んでみた。すごい。こんな歴史があったのかってびっくりする。取材した人は何者なのでしょう・・・?社会のレールからはずれた者たちを受け入れる場所で、だけど諦めずに社会の中の一輪として育ってほしいという願いを持って教育や奉仕活動をしているホストグループがあるなんて今まで知らなかった。彼らみたいな人をもっと大々的に取り合げていくメディアがあればいいのになあ。裏社会のイメージという色眼鏡だけで見ていた自分を反省するとともに、どうか彼らには今後もしたたかに生き抜いていってほしい。
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さすが石井光太。ホストの見方が変わりました。愛田会長が0から1を産み、零士さん、高見翔さん、森沢拓也さん、香咲真也さん、手塚マキさんが1を100にした。0-1も1-100も運と努力と時代ですね。
大魔神佐々木の奥さんの話が突然ぶっ込まれてホント驚いた。この波の中にいたんだね。愛田会長の相続問題の中に突然高岡早紀の兄が突然ぶっ込まれたのも驚いた。
そして最後のコロナ禍のホストの話も面白かったなぁ。店や従業員を守るためにやったこと。歌舞伎町という町と共存していく様とか、まさに進行形だもんな。以前の社会にはもう戻らない未来にホストがどう変容していくかが興味深い。しかし、ウチの娘には行かせたくないぞ。
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コロナでホストクラブが攻撃されていた時期があった。プロローグとエピローグに、そのことをうまく盛り込みながら、ホストクラブの歴史を紡ぐ本。
暴力、セックス、転落、といったダークな雰囲気が色濃い20世紀ホストクラブだが、根底には欲望をベースにしたビジネスセンスの光る人たちが登場する。一方で義理人情やらお上や暴力団との駆け引きも。
これはロマンスでもあり一級のビジネス書でもあると思ったなあ。
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ホストクラブの誕生から現在までを概観できる。つい先日、手塚マキさんの本を読んだけど、この本で全体を概観してみると手塚マキは傍流というか異色の存在という感じだろうか。本流は「愛本店」からいまではグループダンディーといったところへの系譜のよう。つまりは大きいところであり、それが業界をリードしていくということなんでしょうね。
商売敵どうしでありながら世間から色眼鏡で見られる存在として、対世間では共闘することもあり、やっぱりけっこうマニッシュな世界だなと思うことしきり。女性が迎える業態がホストクラブほどの勢力にならないことからも、ホストクラブって組織や仁義を重んじる男性的な社会なのだなと。
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思ってたのとは違った、歴史メインの話だったけど面白かった。愛本店、行ったことあるな…
社会からちょっと外れた男女が集まるのがホストクラブ。それなりの筋の通し方というのがある。
表面だけ見ていた人じゃわからないよね。
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裏社会の本を読んだので、その流れで。
ホストクラブという元々アンダーグラウンドな世界のものが、結果的に表に出ていくこととなった広告宣伝戦略なども面白かった。
2020年の刊行当時から今はまた世の中も歌舞伎町も状況が変わっているし、トー横キッズや売掛廃止など、現在進行形の状況も知りたい。ので、続編出たら読みますね。