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現代の生き仏が説く良く生きるための作法
地球1周分に相当する約4万キロメートルを7年かけて徒歩で巡礼し、9日間にわたって断食・断水・不眠・不臥で不動明王を念じる千日回峰行は、平安時代から1000年以上続く、命がけの難行苦行の修行。
織田信長が比叡山延暦寺を焼き討ちした1571年以降、満行した者はたった51人だけ。荒行を経た大阿闍梨は「不動明王の化身」である生き神となる。光永圓道大阿闍梨が天台仏教、そして荒行で体得した「良く生きるための気づき」を、掃除という万人共通の生活行動を通して説く、唯一無二の人生哲学書であり、自己啓発書。
やらされるのではなくやる、身の回りを整理することで心を切り替える、まずは美しい所作から身につける、きれいにしてはいけない美しさがある、など心が整い、今日より明日、明日より明後日をよりよく生きるためのヒントに気づかされる一冊。
第1章 生きることと、修行すること
第2章 心よりも、まずは形から身につけなさい
第3章 ものは「ふさわしい場所」に置かれれば、それだけで美しい
第4章 なぜ掃除をするのか。明確な目的を持ちなさい
第5章 あなたはひとりではない
第6章 掃除を通して、自分と向き合う
第7章 続けるためには喜びを
第8章 自分のため、を超えて
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偉業を成し遂げた超人的な方なのに日常の事について具体的な内容でギャップがありすぎて驚いた。先日比叡山高校の前を通った時はこの学生の中にも今後偉業をなす人がいるのかと感慨深かった。掃除って考え方次第で奥が深くなるんだなぁ〜
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P10 人間は生きているだけで、乱して汚す存在。ゆえに掃除で完全ではないながらも回復につとめる
P47- 描写の薄い大学時代。なにがあった?
P95 子供部屋の掃除への回答。「自分でやらせれば?」と思ったら、P142で
P188 洗濯史、洗濯板の次が2層式になってますが、手回しローラーで絞るのがありました。ちなみに、2層式洗濯機は各メーカーでカタログ記載のある商品です。
P190 ファミコンは1983年発売
P194 脚立の天板に座るのは禁止行為ですけど
掃除機もコード付きとコードレスを使い分けているとは、なんか親近感が
上から目線じゃないのがすごい
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「掃除」というものを通して、小さな事柄から大きな事柄まで、心の持ちようで人間はいかようにも穏やかに健やかにいられることを教えられた気がした。「人間は、ただ生きているだけで世界を乱し、汚してしまう存在かもしれませんが、同時に、人間は掃除を続けているかぎり、整えることを止めなければ、汚れ切ってしまうこともないのです」。一番腑に落ちたのは「ものは『ふさわしい場所』に置かれれば、それだけで美しい」という章のタイトル。仏壇が例に挙げられていたが、確かに理にかなった決まった場所に置かれていることは、便利なだけでなく美しいのだ!
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↓印象に残った文章
・p102
掃除とは、もとに戻すこと
・p105
置かれるべき場所があるならば、そこにものはあってよいのです。置かれるべき場所がないのであれば、それはあなたの手に余るものなので、処分するなり、誰かにお譲りになられた方がいい。
私の周りは手に余るものがいっぱいだと気がついた。必要だと思ったから、欲しかったから買ったのだけど、結局、物欲に過ぎなかったのかなと思うと恥ずかしい気持ちになった。
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心から尊敬する方との出会い。千日回峰行という知る限りで最も過酷な修行の満行者光永圓道の著作。書籍から清浄な気を感じるというか、背筋の伸びる本だった。衝撃を覚える修行であるのと同時に、人生や仕事を通して考えるべきことは何なのかを深く深く考えるキッカケを頂いた。俗人からすると到底考えられない千日回峰行。これに進むと決めた心にあるのがまず己であることに驚くと共に、仏教に根ざす救いを見た気がする。神から救われるのではなく、自分を救うのは己のなかの気付きにしかない。今最もお話を聞いてみたい方の清らかなる書籍だった