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70歳を過ぎたシングルマザーのカヤノが、終の住処と決めたのは過疎地の高齢者住宅「サ高住」。
老親介護をしている間に子ども二人は自立して家を出て行ったものの、介護の末に見送った両親のあとにひとり暮らしして10年。
フリーターの38歳の息子が同居するようになり、その後42歳の娘まで実家に戻ってくる。
実家に住むにあたり家賃・光熱費も分担して支払うというので、それと年金とで自由を生きる権利を得たカヤノが手に入れたのが「サ高住」なのだ。
自由で何にも縛られずに好きに生きていけるというのは理想的だ。
時折、子どものことでちょっと心配するときもあるのだが、そうは言っても子どもたちもそれなりの年齢。
いつまでも気にしたり悩んだりするのはよしにしようと思うのである。
たぶん、もうすぐ自分もそうなるのかなといろいろと考えてしまう。
住人たちのやりとりがあまりにもリアル過ぎて、こんなところで住めたら…どうなんだろうと自分に置き換えてしまう。
いずれは老いていくのだけれど、自分の未来が想像できない。
まずは、お金がないと…と現実を考えてしまった。
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決して順風満帆の幸せ家族ではないが、なんだか心温まる。「ハッピーエンドかどうかは思い方ひとつ」「そもそも寂しさを抱えて生きる、それが人生」「追憶に生きる日々ってなんて豊かなんだろう」「年を重ねていけば他人との関係の喜怒哀楽の感情も枯れて、気持ちがどんどん穏やかになると思っていたが、そうでもない。むしろ、性格も個性も価値観の違いもそれぞれが際立っていくような気もする」「もう人のことは気にしないでいいよ…自分が自分を大事に思うほどには、人は自分を大事に思っていない。そう思って好きにやっていけばいいよ」人生の先輩の言葉噛み締める。
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自然豊かな丘陵地に建つ「ピラカンサハウス」
正式名称はサービス付き高齢者向け住宅、略して「サ高住」。
自分の意思で入居者達と距離を取れ、空気が綺麗で、食事の心配もいらない。
毎日生存確認もしてくれる。
こんな場所で穏やかな老後を過ごすのも悪くない。
物語は都会からこの地へ移住して来た70代のカヤノを中心に展開していく。
年齢と共に人間関係の煩わしさから解放され、精神年齢も実年齢に合ったものになると信じていた私だが、カヤノを見ていると人生そう甘くはないと思い知らされる。
シニア世代のリアルな本音に共感しながら楽しく読了。
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高齢者はどう生きるか。
家族はどのような存在なのか。
考えさせられる。
自立して、孤独と共に生きる。
それが人生、そしてあっという間だ 。
高齢者の生き方、なかなか難しい。
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うーん、残念ながらあまり面白いとは思わず。主人公が若々しいような気がして高齢者の話だとは思えなかった。
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人の考えてって場面々々で違ってくるのだな~と感じました。
物の見方を変えてみることも、こだわりを持ちすぎないことも必要だなと思いました。
後悔なく、よかったな~と終わりたい
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サ高住、ピラカンサハウスに住むカヤノさんをめぐる物語。環境に恵まれ、好きなように過ごせる場所だけど、ぐいぐい入り込んでくる人に振り回されたり、家族の心配もあったりする。けれど本当に仲良くしたい人とお茶したり、出会いがあったりして自分のペースで生活できるようになっていく。一人の自由さもあり、人との関わりも得られる。このピラカンサハウスでの老後の暮らしは理想的。
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うーむ。
なんだかいくつになっても悩みは尽きないのか、と暗い気持ちになった。
若い時は忙しくて悩む暇もなかったものが
時間があると色々考えてしまうってのもあるかなぁと、思ったりして。
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さてさて久田さんの2作目。サービス付き高齢者住宅(サ高住)を舞台にしたドタバタ劇。前回読んだ『主婦悦子さん・・・』に似て主人公のカヤノさんが周りのごたごたに振り回されてて、読んでる側の身としてはニヤニヤしてしまった。ラスト20~30ページの急展開。えー、そこが繋がっていくのか!と。でも、なんとなく急いで話をまとめて終わってしまった感が自分の中では残ったので残念。
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1947年生まれ、久田恵さん、初読みです。「ここが終の住処かもね」、2022.12発行。過疎地のサービス付き高齢者住宅(サ高住)を舞台にした物語。東京の家に娘奈々子42歳と息子亮介38歳を住ませ、サ高住に移住したカヤノ71歳が主人公。家族の在り方や人間関係がテーマかと読み進めてると、熟年の恋なのかとも・・・。結末は読者の判断に委ねられている。
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サービス付き高齢者住宅の話。高齢者それぞれの人生と現在が絡み合って。しかし、子どもはいくつになっても子どもなんだよね。
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高原のサ高住、優雅だなぁ。
私のイメージだと、
マンション形式のサ高住で
もっと管理されている感じでしたが
こちらは、高原でお庭もあって素敵。
そして高そう…。
主人公のカヤノさんはフリーライター
車の運転もしていて
その言動も、読んでいても70歳過ぎとは思えない
若い感じです。
色々な人間関係に気持ちを揺らしながらも
きっとこの「ビラカンサ」ハウスで
まだまだ豊かに生きていきそう。
良いなぁ。
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久田恵さんが産経新聞に毎週、サ高での出来事をもとにしたエッセーが掲載中(現実にはサ高はやめ、東京の自宅に戻った)で、興味がありこの本を手にした。主人公のカヤノさんは素晴らしい風景の中、美味しい食事と、あっという間に遠慮なく言葉を交わせる友人達もできて楽しそう。こういう生活も楽しそうだが、雪が降るような地は旅行はいいが、住むのは私には無理と思った。
いろいろなつながりができていて、素敵。そして、まどかさんと風間さんとのお互いを心に支えとした何十年にホロリとした。ぜひ再会を遂げて欲しい。
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優雅なサポ高住で羨ましいと
思いながらな読みました
こんな場所なら少しは住みやすいのかな
でも、やはりいくつになっても
悩みは色々あるのかな?って思った
自分もあまり人には関与していかない
性格だから、主人公に共感しやすかった
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高齢者住宅で過ごす人たちの話。
途中で40代くらいかと錯覚してしまうくらい、そこに住む人たちの気持ちは若くて、創造以上に生き生きした生活が広がってた。
老後の生活の理想という感じ。
それはそれまで沢山のことと戦ってきた証なのかなとも思った。
その穏やかな暮らしは、ある人と過ごした時間の思い出に支えられてきた、というメッセージが強く残った。