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先月(2017年8月)

あいたろうさんのレビュー一覧

投稿者:あいたろう

4 件中 1 件~ 4 件を表示

環境ホルモン神話も終焉か?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

環境ホルモンやダイオキシンについての解説やその危険性を説明した本は本当に沢山あって、どれを選んで読んだらよいのか迷ってしまいます。そして当然のことながら、本によって書かれた内容は大きく異なっています。

本書が収められた、シリーズ「地球と人間の環境を考える」は、世の中で大騒ぎしてきた環境問題を現時点で科学的に検証することにより、どちらかというと冷静な立場から解説した書籍です。例えば、第1巻の「地球温暖化 埋まってきたジグソーパズル」では、そもそも地球温暖化が起こっているのか?もし温暖化しているとしてそれは本当に二酸化炭素の放出のせいなのか?という疑問を呈し、それについて徹底的にデータや文献を検証しています。また第2巻の「ダイオキシン 神話の終焉」でも、史上最強の毒物とまで呼ばれたダイオキシンが本当にそんなに有害なのか?そしてダイオキシン対策が本当に有効になされているのか?について事実、データ、文献によって検証しており、新聞の書評欄等にも登場したこともあって、一部で話題になっている本ですね。

そして本書でも同様のスタンスで、環境ホルモンとはどんな物質でどんな有害性があるのか?世の中で騒がれた様々な「被害」の実体がどんなものであったのか?そして現時点でこれらの問題をどう評価すべきなのか?について、多くのデータや文献をもとに科学的に検証しています。要は環境ホルモン騒動の大部分が実際の問題とはかけ離れたところで起こった、いわば作られた騒動(杞憂)であったという立場で書かれています。著者が化学企業出身であるため、人工化学物質を擁護する立場にたっていると見る必要もあると思います。しかし本書で検証されているデータ類は、従来の環境ホルモン問題に対する人々の「思いこみ」を変えさせるに十分な重みがあると感じます。

本書のあとがきで著者が「安全だと言って安全でなかったら責任を問われます。したがって、十分な検討に裏づけられた自信がなければ言えません。危険だという人の100倍くらいは勉強しておかなければ、安全だとは主張できないように感じます。」と書いているように、本書の記述はそれなりに信頼できると思います。逆に世の中に多くはびこっている、ろくな検証もせずに便乗して危険を煽り立ててきたような本の著者に、是非本書に対しての反論を聞かせてもらいたいものだと思います。

ただし、著者が最後にまとめていますが、まだまだわからない問題が沢山残っているようですし、本書の説明の中には著者の仮説も多く混じっています。つまり、少なくともこれで一件落着!ではないのです。

我々は、テレビや新聞といったマスコミ情報を主な情報源としていますが、このシリーズを読むと、本当に何を信じて良いのやら、愕然とする思いがしてきます。センセーショナルを好むマスコミ報道には多少は眉に唾を付けるような注意をしているつもりでも、大学教授等の肩書きを持った人が書いた本や記事はついつい信じてしまいます。でもそれさえも危ないということを肝に命ずる必要がありそうです。結局の所、我々一人一人が自ら考えて何が正しいのか?を判断していかないと、騙されますよということなのですねえ。

さて、あなたは「環境ホルモン」問題をどう判断しますか?

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僕らは何も知らないままではいけない

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

北朝鮮に関するニュースが毎日のように、新聞やTVを賑わせているけれど、僕らは北朝鮮についてどれほど知っているのだろう? センセーショナルなニュースについては毎日のように繰り返されるから、それらをベースに判断してしまうかもしれない。でも、よくよく考えてみると、僕らは朝鮮半島の歴史と現状についてほとんど何も知らないのではないか?

この本は、まずはそういった勉強不足の僕らに、朝鮮半島を巡る、戦後の歴史と現状認識について駆け足でレクチャーしてくれる。巻末には参考書や年表、ミニ解説がついていて、この本をきっかけに勉強しようとした時にはとても役立ちそうです。

はっきりいって、僕にとっては本当に目からウロコがボロボロ落ち続けでした。日本、韓国、北朝鮮それぞれの国の戦後を、それぞれの立場にたって見た時に確かに今まで見えなかった、新たに見えてくる何かがあります。著者は、北朝鮮を単なる悪の枢軸・ならずもの国家として一方的に非難するのではなく、彼らの送ってくるシグナルにきちんと目を向けた時、むしろブッシュ率いるアメリカの対応が状況を著しく困難な方向に向かわせているのだ、ということに気付かせてくれます。

本書の冒頭にとても印象的な記述があったので、紹介します。

試しに日本と中心とする周辺地図をさかさまに見てほしい。そうすれば、日本側から見ると、列島の無防備な部分に対して腕のように突き出された朝鮮半島が、逆に、前線の要塞基地のような日本列島によってぐるりと囲まれた地域のようにみえるはずである。

拉致問題、核問題と解決すべき問題は非常に困難で、双方にとって或いは周辺の国々にとっても大きな負担となる可能性を秘めた問題ですが、著者は、その困難に立ち向かい、安定した北東アジアを築くためのステップを提案しています。難しい問題であるけれど、われわれ日本人が今まで「わざと」忘れてきた問題に対して、まじめに突っ込んで考えるべき時がきているようです。著者の考えに100%賛同する訳ではないけれど、この問題を考えるスタートとして、本書はとても読みやすく、理解しやすい点で素晴らしいと思います。

ところで、「ナショナリズムの克服」とか「貧困の克服」とか、最近は克服というタイトルが多いなあと思ったら、何と「克服」シリーズだったのですね。

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今、鳥インフルエンザに何故大騒ぎしてるかわかる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

SARSについての知識を得ようと2003年末に買って読んだが、鳥インフルエンザが人に感染したら大変だ、という記述に出会った。そして半月経ったら、この大騒ぎ。うーむ、正にタイムリーな本というか予言が当たったというべきか。現在進行形の問題をきちんとまとめた形で(数年で内容の見直しが必要になるだろうリスクにも関わらず)出版したのは立派なものです。ということで、この本は今読まずして、いつ読むんだ?という本です。

本書では、インフルエンザとは何か? ウィルスとは何か? SARS感染騒動の経緯、現状といった知りたい内容について、結構専門的内容まで突っ込んで書かれています。ちょっと難しいけど、もちろん、素人はしろうとなりに理解できる内容が満載です。この中で、鳥インフルエンザの恐怖についてもしっかり書かれています。

著者は冒頭で、そもそも日本人は「風邪」と「インフルエンザ」の区別ができていないから、インフルエンザワクチンの接種率が異常に低く、結果としてインフルエンザで毎年多くの人が亡くなっている現状に警告を鳴らしています。本書後半で指摘されている麻疹(はしか)問題(先進国の中で日本だけが麻疹を撲滅していない)も合わせて考えると、過去に種々の予防接種の副作用が出た反動で、逆に感染症のリスクを増やしてしまっているのが現状だと考えられます。もっと専門家が積極的な情報発信を行い、みんなの誤解を解いたり、新しい正しい知識を普及させる必要があると言えます。

幸いにも、この冬SARSが大きな流行を迎えずに沈静化したままで済んでいる一方で、鳥インフルエンザという新たな脅威にさらされています。今後とも冬が来るたびに新たな感染症とたたかっていかなくてはならないのかも知れません。正にそういった時代、われわれは、こういった知識をきちんと身に付けて、いたずらに恐怖に怯えるのではなく、正しい対処をしていきたいものだと思います。その意味で、本書は必読の書と言えるでしょう。

あえて苦言を呈すると、著者が感染症の恐怖を伝えたい思いが強い余りか、その恐怖をいたずらに煽りすぎているのではないか?という点と、岩波新書という一般読者を対象とした本としては、やや専門的な内容に偏りすぎているという点でしょうか。それでも読む価値十分です。

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紙の本アナウンサーの話し方教室

2003/11/16 18:11

タイトルで損してる本だなぁ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は、決してアナウンサーを目指す人向けの、話し方入門書ではない、と思う。様々な仕事で人と会ったり話をしたりする必要のある人や、人付き合いの苦手な人、或いは敬語に代表される正しい日本語を身につける必要を感じている人達に向けて書かれた、結構お奨めしたい本だと思う。

アナウンサーらしく、間違いやすい言葉遣いや、話し方の種々のテクニック的な内容も豊富だけれど、それ以上に、人と会話をする上での心構えや日常生活へのアドバイスといった、タイトル以上に奥の深い話が書かれています。

読み間違いの多い例としてあげられていたのは
 他人事
 知己
 依存
 年俸
 古文書
 奇しくも
なんてのは、「へぇ」の連発。自分の無知に驚かされた。他にもアナウンサーならではの注意も書かれていて、何だか得した気分。

一方で、日頃から新聞や雑誌に目を通し、世の中の情報を積極的に入手する努力を怠るな、とか自分の好みではなくとも、最新の映画を観たり、新たな体験を積極的にすることで、会話がうまくなるだけでなく人間の幅を広げる上でも重要である、というような生き方へのアドバイスまで書かれてる。

以上のように、タイトルよりも遥かに豊富な内容が書かれているのでお奨めです。

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