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ねこ大好きさんのレビュー一覧

投稿者:ねこ大好き

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本ジーヴズの事件簿

2005/08/18 19:13

「甘いだけの人間関係」バンザイ

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

リアリズム小説だと思って読むと、先に書評を書かれた方のように、マジに怒ることになります。そういう読み手にとっては肩すかしもいいところ。なんか金持ちのボンボンである主人公バーティがギャンブルと友人の恋愛騒動とに振り回されつづけるだけのお話ですもんね。「千篇一律」? まことにごもっとも。
でもなあ……そういう読み方って、落語の「酢豆腐」を「腐った豆腐を他人に食わせるだけの話」、「よかちょろ」を「甘ったれた道楽息子が吉原通いの惚気を聞かせるだけの話」と批判するみたいなもんじゃありませんか? この本の「のほほんとすることに命懸けてます」って風情、私は嫌いじゃないです。
ま、ミステリーというよりはファンタジー、ファンタジーというよりは「毎度ばかばかしいお笑い」の粋と気品を楽しむ小説ですね。巻末の解説でも、イギリスの作家イーヴリン・ウォー (もしもし先のおかた、ヒラリー・ウォーじゃありませんぜ。岩波文庫『大転落』の「イーヴリン」ウォー) が、「ウッドハウスの世界は現実のイギリス社会とは何の関係もない」ってなことを言っておりますし。
いやあ、ホントに実のない (笑) 読書体験でしたが、実のない読書でこれだけ楽しませてもらえば、まあ、いいんじゃないでしょうか?

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