おぃらぁさんのレビュー一覧
投稿者:おぃらぁ
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紙の本文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編
2007/05/23 15:27
ゴム製刀でちゃんばらごっこ
7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ファンのためのファンを対象にしたファンブック。
メッタ斬りコンビが愛しくてしょうがないという人にはおすすめ。求めているものを裏切らないサービス精神たっぷりな「毒舌」がここぞとばかりに披露されます。上手く決まったときのお二人の笑みがうかぶよう。
ファン、は多いのですかね。いくら純真な心を持ちやさしく毒舌を受け入れる彼らだって、もう飽きている人が多いことを祈りますね。一歩、メッタ斬りの刃が届く範囲(せまーい)から外に出てみれば、おや、ただご乱心した殿方が相手も見ずに振り回しているだけ。その刀はといえば、やわらかいゴム製だ。こどもでも痛くない。
おおお、いざゆかん、勇気ある侍が巨大な敵へ立ち向かっている。その敵は、偉そうにしているが、実は何の力もないぞ。やっつけろー。おやおやおや、侍様も、実は二人羽織だぞ、手と足と体の動きがちくはぐだ、しかも敵よりも偉そうに市民向かって「おまえらはなんもわかってない」と言ってくる、あっ敵の一味を仲間にした、その仲間は将来有望で今投資しておけば金になるぞっ。「さあっ、投資しろ、今金ださないやつは馬鹿だ、読めていないやつだ」。理由は。「私が言うのだから間違いない」
山田詠美さんがかわいそうですね。それまで中原氏を支持していたにも関わらず、一作認めなかっただけで、それまでのこともすべて駄目になるそうですよ、メッタ斬りコンビの価値観だと。天才の書くものは全て傑作だ、全て認めろ、認めないやつは敵だ。こわいですね。これでは敵であるはずところの文壇のようなプチ文壇ですよ。
もはや開き直ったのか、恥じらいとい気持ちも失ったのか、文壇の嫌な面みたいといわれることにも、このコンビはなんとも思わないようです。中原氏を誰が見てもこびてるようにしかみえないぐらい接待しながら、「馴れ合いじゃないよ」だなんて。言われてもねえ。おまけに敵対する批判をもちだしてきて、中原氏に言葉を求めて、ご自分らは痛手を負わない卑怯なやりかた。あくまで中原氏が言ったんですよ、って。今後もお二人は仕事があって、大変なんでしょうね。ゴム製じゃないとね。
これ以上中原氏に賞をあげたら、また特別扱いしているって言われちゃう。とメッタ斬り文学賞(笑)をやめましたが、いちばん特別扱いを気にしているのは、お二人方のほう。賞ってのは作品の出来ではなくて、他人の眼や自分の保身を気にしてあげるものなんですか? まあ、これも彼ら一流のジョークなんでしょうが。笑える人は、うらやましいですね。
メッタ斬りコンビになりたい方へのアドバイス。
二人いることがポイントです。ひとりが低い点数つけても、もうひとりが好評価しておく。すると、あとでその作品が評判上げたり価値を下げたりしたとき、ほらうちはこう言っていたぞと「コンビ」での成果になります。ひとりが読めていなくても、もうひとりが読めれば問題ないわけです。文学賞の選考員のひとりが読めていなかった、だからこの文学賞はだめだ、というやりかたが通じるのに、メッタ斬りコンビには通じません。なぜか二人が「読めている」、メッタ斬りコンビはすごい! と言わなければならないのです。
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