ジミーぺージさんのレビュー一覧
投稿者:ジミーぺージ
紙の本メモの魔力
2019/05/10 10:33
気づかせるメモのチカラ
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私は、単なる記録メモの取り方や書き方に関する教育本だと思って買いました。
しかし、この本は物事の本質を探究するためのメモ学について書かれています。
1つには、具体な物事を抽象化し、そこからアイデアへ転換する方法が、
1つには、自分自身を分析するための啓蒙本としても活用できます。
特に、「抽象化」の概念が大切であることを教えてくれます。
今まで、抽象的ではなく具体的に物事を考える方が良いと思っていましたが、
実は、この「抽象的(物事を抽象化)」こそが物事の本質を示すものだったとは
知りませんでした。
仕事をする際に、「業務目的は何か!」を絶えず考えながら仕事をしてきましたが、
このメモ学により、抽象化することにより合理的かつ明確に真の目的を見出すことが
できるのだと思いました。
先ず、私は今日からメモをとることを始めてみます。
2015/02/04 12:00
歴史認識
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
真実の歴史を知ることの難しさ。
それは、何が真実かよく分からないからだ。
それもあってか、高校では近代史を時間切れとして教えない。
この本は、中国と韓国に対して興味を持たせるきっかけになる本だと思います。
2023/07/09 17:35
cisさん曰く、資本主義は人類最高のゲームかもしれない
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投資を始めて4年目になるが勝てない。
色々な投資本を読みあさったが、実際には勝てない。
海外投資家や機関投資家、仕手集団などと競い合っても
勝てるわけがない。
そんな思いでこの本を読んでみた。
cisさんはゲームが得意で世界大会などで良い成績を上げている。
また、麻雀、パチンコ、カジノ(ブラックジャック)なども強い。
博才がある。
博才というと強運の持ち主のように思われるが、ゲームの勝ち方を
知っているのだ。勝ち方の研究もしている。
本書のなかでは、cisさんの投資手法や、なるほどと思える名言が
数多く盛り込まれている。
テクニカル分析が書かれたものではなく、cisさんの「投資哲学」が
まさに語られている本である。
紙の本狼の義 新犬養木堂伝
2023/01/11 17:33
「日本の政党政治の黎明期」のお話
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
犬養毅は、政党政治、普通選挙、護憲運動などに
尽力した政治家です。第29代内閣総理大臣です。
そして、古島一雄。
犬養を支え、日本の政治を犬養とともに
導いた政治家です。
この本は、大勢の政治家、軍閥が鎬を削って戦う
日本政党政治の黎明期の物語です。
政治に興味ある方は是非読んで下さい。
是非、大河ドラマで見てみたい作品です。
2023/01/03 17:36
この本と同化して
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
向田さんのエッセイは1話が5ページ程度で完結している。
文書は読みやすく、リズム感があるのでスラスラ読める。
エッセイは、向田さんの身近な実体験で、物事の捉え方が
実に的を得ていると思う。
的を得ているとは、私も同じような体験をしていることが多く、
全くそのとおりだな、と、いつも感心してしまうからだ。
通勤電車の中で読む方にお薦めです。
紙の本女の人差し指 新装版
2021/08/29 18:12
懐かしい昭和
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この本は、1 女の人差し指、2 テレビドラマ、3 食べ物、4 旅、
の大きなテーマのなかに5~15個のエッセイが書かれています。
どれも実体験で、昭和を思い出せる内容になっています。
60代以上の人には、特に懐かしく感じるものが多いと思います。
紙の本父の詫び状 新装版
2021/03/08 11:03
笑った!
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私は昭和31年生まれです。
このエッセイは、若い人には分からない面白さが多分にあります。
向田邦子さんは私の父と同じ昭和4年生まれです。
なので、私の生まれ育った昭和とはいくぶん時代が違うと思うのですが、
それが全く同じ時代を生きたかのように一つになれます。
昭和という時代はそうなんですね。
当時の日本人の有り様も貧困さも慎ましさも温かさも同じなのです。
こんなにノスタルジーを感じた作品はありません。
私と同世代のひとに是非読んで欲しい作品です。
何度も吹き出して笑いました。
紙の本思い出トランプ 改版
2021/02/14 18:40
身近な家族小説
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
13編からなるオムニバスです。
昭和生まれの人間には、昭和の臭い、懐かしい世間の風景を感じます。
若い世代の話ではなく、熟年期の夫と妻、男女の話です。
向田邦子さんの描写力が見事な作品だと思います。
紙の本国境の南、太陽の西
2021/02/02 17:55
本当に好きな女への想い
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この小説は、恋愛小説です。
普通の恋愛小説と違うのは、人生の一部分だけの恋愛ではなく
小学校から30代後半までの女性との出会い出来事を中心に
愛し、愛され、相手を傷つけたりなどの話です。
やはり、男性にとって女性の存在が自分の内面的な人生を作る
のだな痛感します。
個人的には男性にお勧めな小説だと思います。
紙の本地下鉄道
2021/01/18 16:36
自由と平等でない国、アメリカ
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
コーラという黒人少女が自由を求め、
奴隷であったランドル農場から逃げる話です。
現在までもアメリカ黒人差別は続いています。
コーラは、奴隷は主人の所有物なのだから、
ここから逃げるほかに自由は得られないのだと。
母のメイベルも同じことをした。
それも、私を置き去りにしてまでも・・・
コーラは勝ち気でくじけない性格なので、
悲劇的な内容でありながらスリルと希望が
混在した面白さがあります。
アメリカは奴隷解放で南北戦争までした国です。
世界中で民族対立、宗教対立による戦争があります。
しかし、奴隷には戦うことも許されない人間なのです。
だから、逃げるしかないのです。
奴隷とは、
「人格としての権利と自由をもたず,
主人の支配下で強制・無償労働を行い,
また商品として売買,譲渡の対象とされる
(もの言う道具)としての人間のことをいう。」
2020/12/25 16:06
インド独立と人口13億人のパワー
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
イギリスの植民地から独立後、
ヒンドゥー教とイスラム教の宗教対立で
インドとパキスタンに分裂し、
東パキスタンはパキスタンから独立して
バングラディッシュになった。
インドと言えばカースト制度。
カースト制度はどのようにして生まれたのか?
そして、なぜ現代まで続いているのか?
インドの人口は13億人、中位年齢は28.7歳と
世界的に見て非常に若い。(日本は48.6歳)
IT業界で大活躍しているインド。
今後が非常に気になるになります。
是非読んで見て下さい。
2020/11/30 16:29
植民地支配・独裁政権から独立へ
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
東南アジア諸国は、イギリス、フランス、オランダ、スペイン、アメリカの植民地
として占領されてきました。
また、太平洋戦争期には日本の占領も受けました。
東南アジア諸国の殆どが、植民地支配・独立運動・独裁政権・民主化運動・独立
というような同じような歴史をたどります。
アメリカとソ連による資本主義と社会主義の戦争、各国内における民族紛争、宗教弾圧。
この本を読むと、ソ連・アメリカなどの列強国が、これまでいかに自国の利益
のみを優先して戦争をし東南アジア諸国を食い物にしてきたかが良く分かります。
是非、読んで見て下さい。
2020/11/19 16:51
共産党による一党独裁国家がなぜ崩壊しないのか?
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ぜひ、次ぎのようなことが知りたいという方にお薦めです。
・中国・台湾・香港は同じ国家なのか
・一国二制度は、本当に守られているのか
・台湾の「ひまわり運動」は成功し、香港の「雨傘運動」は鎮圧されて
終わってしまったが、その違いは何処にあるのか
・中華人民共和国(共産党)はどのような経路をたどってきたのか
・習近平の野望は何処にあるのか
・南沙諸島になぜ中国は軍地基地を建設しているか
・チベット自治区、新疆ウイグル自治区の問題
・なぜ反日教育をおこなうのか
・なぜ中国本土に民主化運動は起きないのか
・いつまで共産党独裁政権がつづくのか
など!
2020/11/12 16:04
「世界の見方」の入り口
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この本は、世界の見方シリーズの最初の本です。
千代田区立九段中等教育学校で行った池上彰さんの授業がベースになっています。
「世界の見方」は次ぎの6項目からまとめられています。
(1)「地図」から見る世界・・・各国の事情にあわせた世界地図
(2)「お金」からみる世界・・・お金がお金として使用できる発行国の信用
(3)「宗教」からみる世界・・・一神教と多神教
(4)「資源」からみる世界・・・化石燃料ガス・石油、シェールガス・石油、
そして地球温暖化防止エネルギー
(5)「文化」からみる世界・・・各国の作法、日本のアニメ
(6)「情報」からみる世界・・・インターネットの普及と問題点
この本は、「これくらいは常識として知っておいてね!」という内容です。
まずは、常識レベルをマスターしたいという人にお勧めです。
紙の本グロテスク 上
2020/07/22 16:03
アイデンティティ
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この本の主人公は、ユリコの姉、ユリコ、同級生の和恵とミツルの4人です。
彼女たちは超名門校の出身者です。
彼女たちは、お互いに嫉み・ひがみを持っています。
この嫉み・ひがみは、自分にないものを他人が持っている時や仲間外れのような
差別を受けたときに発生します。
また、人は生まれ持った才能と、努力によってのみ獲得できる実力とで生きています。
ユリコの姉(名前は示されていません)は、利己主義者で、ユリコへの嫉み・ひがみが強く、
ユリコは、生まれ持った美貌武器に姉に対して高飛車に生きて行きます。
和恵は負けず嫌いで、努力・努力によって一流を勝ち取ります。
少し鈍臭いイメージがあります。
ミツルは、優等生で周りから天才肌と思われていますが、その裏で努力をする苦労人です。
この本には、東電OL殺人事件の背景があります。
(慶応大学を出て東電に入社し、エリートだった現役OLが売春をし、
そして渋谷の円山町で殺害された事件。)
そして、この本の中ではこれに類似した事件を発生させ、彼女たちの心の寂しさを描いた
ものになっています。
長編小説ですが、是非読んで見て下さい。