MUNINNさんのレビュー一覧
投稿者:MUNINN
紙の本姫は、三十一
2013/05/11 17:28
親しみやすすぎる姫様
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今話題の「妻はくの一」の姉妹編ですね。「妻はくの一」も途中まで読んだんだけど、まさか静湖姫が主人公になるとは。
私はこちらの方がおもしろくて好きです。気楽に読めるし。 今の世の中じゃ三十一で結婚してない人なんてざらだけども(かくいう私もそうだし)、江戸時代じゃ稀有な 存在だったろうに、 色々あけっぴろげ、かつ時々自虐的な姫らしからぬ姫のキャラクター性(父親もだいぶ変わった人のようだが、、) またその姫が三十八万年に1回のモテ期到来で言いよってくる男の一風変わったキャラクター性(みんなイケメンっぽいのにどこか残念な!)個性的とさらに謎解き物ということで心躍りますね。(ちなみに今のところ、私の一押しは薩摩屋さんか、春右衛門さんですね。笑)
新刊出るのが待ち遠しい。 「妻は~」も10巻くらいで完結したようなのでこちらもそのくらい出るんでしょうか?大みそかからス タートしたし、モテ期が終わる次の大みそかまでやるのかしら?最終的には岡田と上手くいきそうな気も しますけどね!
静湖姫と同じ名字のものとしてこれからも応援したいと思います。
紙の本脳男
2013/05/11 17:20
イメージと異なる内容
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映画見に行けそうになかったので原作読みました。想像してたのと全然違った。「脳男」自体がもっと凶悪な、大犯罪者なのかと思っていた。 話の展開としては、「脳男」よりも精神鑑定を依頼された女医が、徐々に彼の真実を探っていく、というような内容でした。タイトルの印象から結びつくグロテスクさもないし、映画見に行けばよかったなぁ。 終わり方がまだ微妙に続くようなニュアンスを残しているけれども、これ以上は続けないで欲しいな。 (映画とか人気出るとどんどん続編作っちゃうけどさ)全てが明かされるよりも、to be contenueで終わった 方がいい物語もあるよね。
紙の本ドグラ・マグラ 上
2013/05/11 17:14
永久無限ループの不快感
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なんというか、感想書くほど内容理解できてない。 上巻は正木先生の論文の内容?で全くおもしろいと思えず、下巻で徐々に謎がとけていって 少しわかったような気になるんだけれども、最終的になにが真実でなにが虚構なのか、 現実と夢の境目が曖昧すぎて、ふわっふわする。
読んだ人は精神に異常をきたす、と裏表紙に書かれていたけれど、下巻の最後が上巻の冒頭と繋がる無限ループな感じが妙な不快感。 ここまでくると、ある意味素晴らしい。
2013/05/11 17:10
登場人物の過去がわかる短編集
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シリーズ最新刊は前作の続きではなく、登場キャラクターの過去にまつわる短編集でした。
◆◇日だまりのある所◇◆
ロベルトの学生時代の話。オチは読み始めの時点でわかってしまう感じですが、 最後の本に挟まってた手紙は泣けてくる。他人のためになにかできる人間ってすごいと思う。
◆◇天使と悪魔のゲーム◇◆
きっと次回作に続く一番の伏線なんだろうな。今まで謎だったローレンの姿が明確にされている。平賀とローレンが 出会った時の話。2人の関係性よりも、平賀の話した話の真偽が気になる。ジョンの本名を教えた 時のローレンの反応を見るとよく知ってる人のような雰囲気だけども・・・。
◆◇サウロ、闇を祓う手◇◆
ロベルトと平賀の上司?高名なエクソシスト、サウロの過去。まさか彼の短編まで収録されているとは。 まだ2人は正式な悪魔祓いをしてないから、悪魔祓いの場面はとても興味深かったなぁ。 サウロの義父さんの背中がとても大きくて、あのような人の背を見て育ちたかったな。
◆◇ファンタンゴ ◇◆
ジュリア司祭のお話・・・というのが裏表紙に書いてあったのでわかってましたが、謎は最後の最後に ならないと 明らかにならず、途中はどう関わるのかよくわからなかった。いやだって、ジュリア司祭の名前出てこないし。 ガルドゥネでは人体創生を行ってたんだなぁ。でも、この話を読むと2巻の結末に納得がいきます。 地下の子供部屋にいたのはジョナサンだったのだと。
とりあえず、本編続きが早く読みたい。
あれ、ビルの過去にまつわる話はなし・・・か?
紙の本症例A
2013/05/11 16:57
引き込まれるストーリー展開
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読み始めは病院サイド(榊)と博物館サイド(江馬)で視点が交互になっているのが、どういう関係なのか予 測できず、 微妙な感じだったのですが、2者の関係性が表れ始めてから、また広瀬の秘密が暴かれてからは急展開、 内容に引き込まれて、先が気になって仕方がなく一気に読んでしまいました。回想録もまさかの内容、そして、入手先がまた・・・おもしろいです。分厚さ気にならないくらい。
だけれでも、結末が・・・。 榊に電話してきた亜左美の姉は、亜左美の交代人格と見ていたんだけれども違うような感じだし、 結局彼女がどうなるのかは不明だし、沢村の死因も判明したけれどもその先が・・・ あとは読者の想像におまかせします、ということなのかしら? 私としては曖昧に濁されるよりも、明示した結末が欲しかったな。 一気読みしただけにあまりにも結末が簡素すぎて、一瞬ポカンとしてしまいました。
紙の本ビブリア古書堂の事件手帖 1−3 栞子さんと消えない絆
2013/05/11 16:51
垣間見える母の背中
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なんだかんだで3巻も購入しました。正直、言うほどおもしろい!と思ったことはないのですが、 なんとなく続きが気になってしまうので、惰性で読んでしまう。○○賞をとる本は家族が購入するので読んでみるけど、あまり気に入るものに出会えない。3巻になって、新しいキャラクターも登場し、徐々にお母さんの面影が浮かび上がってくるわけですが、まだ全貌は明らかにならず。次巻で色々あきらかになりそうな雰囲気もあるけれども、この本たいてい1 巻に1つくらいしか謎があきらかにならないのでまだまだ続きそうです。
紙の本ローマ帽子の秘密
2013/05/11 16:36
ザ・推理小説
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表紙と帯の文句に踊らされて購入した1冊。 社交界とは、夜会服とはなんぞや?という知識で読んだので犯人を探す楽しさよりかは物語を読む楽しさでした。
普段読んでる本が割とライトな分が多いせいか、それとも書かれた時代背景なのか、文章が堅いな、と 思ってしまいました。気楽に読む気でいたので若干頭を働かせた感が・・・。登場人物紹介 が3回も載っていて、余計わからなくなる、という・・・ (笑)
内容は気に入ってるんですけどね。発想もおもしろいし。シリーズ化してまだ出版されるようなので、 ひとまず他の作品も読んでみようと思います。
紙の本黒い楕円
2013/05/11 16:28
闇を切り裂く一陣の光になれればいい。
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前作読んでそんなに気に入ったわけでもないがやはり買ってしまった第二弾。
主人公の父であり、狂気の画家の崇拝者が、その画家の作品を世にばらまき、世の中が混乱し、 崇拝者に憑依した画家と息子が対峙するパターンなんでしょうか。2作目もそんな流れでした。 今回は脆弱な息子が少し強くなってましたね。まだ到底父の足元にも及ばない感じですが。 彼のピュアな雰囲気がとても好きです。早く美しい色で世界を調律して頂きたい。 ホラー文庫で求めてはいけないだろう、爽快感を求めたくなってしまった。 実際の世の中も世界を美しく彩ってくれるヒーローがいたらステキなのに。
紙の本陰陽師
2013/05/11 16:24
物足りなさを感じてしまう。
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「のぼうの城」のCMの野村氏を見ていて、ふと映画が見たくなったのが始まり。 NHKのドラマ版でもいいけどね、あれもすごくおもしろかった。 原作は初めて読みましたが、映像でみた方がよりおもしろいと思うのは、 私の知識と想像力不足のせいでしょうか。 平安時代ってとても華やかなイメージ(もちろん荒廃してる部分もありますが)があるので、 視覚的にも楽しみたいという欲が出てしまうようです。
紙の本マリア・プロジェクト
2013/05/11 16:15
現実に起こり得る話
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胎児の卵子には巨万の富が眠っている―読みごたえのある作品。妙に現実味を帯びていて、考えるだけでも恐ろしい。 胎児の卵子を使って、生命を作り出し、臓器バンクに利用する。 資産のある人間が、ない人間を踏み倒す。
でも、実際問題どうなんだろう。戦後の日本も血?臓器?を売って生活していた人がいるって聞くし、 実際に囚人が腎臓と引き換えに刑を軽くしてもらったりとかあるのでしょうか。 医療の進歩は目を見張るものがあるけれども、引換に人間はなんだか残念になっていく気がしてならない。
紙の本赤い球体
2013/05/10 23:49
この雰囲気はどこかで…
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どこかで読んだことがある雰囲気だ、と思いましたが、何となく雰囲気が、角川文庫「心霊探偵八雲」に似ている気がする。1、主人公の父親が猟奇的、かつすでに死亡しており、他人を操って(?)犯罪を行う。2、息子が父親に対抗する。 3、息子も過去が凄絶。4、息子に色々な依頼を持ちかけるも、その凄絶な過去を受け入れ支えてくれる周囲の登場人物。 ただ、ホラー文庫から出てるだけあって、こちらの方が描写が強烈(グロテスクな描写も有)残念なのは、主人公があまり活躍しないことですかね。次回作での活躍に期待。