きらきらさんのレビュー一覧
投稿者:きらきら
2016/05/31 02:29
宝が詰まっている1冊
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今、100話を読んだところで、この1巻を読み返すと、あちこちに伏線が引かれていたことに改めて気づき感心します。
「そうか、そうか」と思いながら、何度も読み返したくなるほど、宝のいっぱい詰まった1冊です。
この物語の本質がここに埋められていると言っても過言ではないかも…。
とにかく、先生となるのつながりが心を温めます。
子供の力って偉大なんだ、とつくづく思いました。
大人を救うのは、子供です。
頑張っている大人、疲れている大人、自信を失っている大人にオススメです。
紙の本ちびくろサンボ
2016/06/22 18:54
細かいことを言わずに楽しむのが一番
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
色々と取り上げられる本ですが、純粋に楽しむのが一番だと私は思っています。
理由は、読んでいる子供たちの顔を見れば明瞭です。
この本を読むたびに、子供たちにホットケーキを焼いて、とせがまれました。
小さく何枚も焼いて、重ねてみても、でも、20と7枚のお母さんのホットケーキにも及ばす。。。
ちびくろさんぼの196枚は夢のまた夢。
絵本の中の世界は子供たちの夢の世界。
自由な解釈は子供たちに任せてみてはどうでしょうか。
紙の本美貌の女帝 新装版
2015/08/30 18:17
穏やかでいて才幹に優れた女帝
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
美しく賢明で穏やかな氷高皇女が元正天皇となり、その政治的手腕を発揮していく。
古代の女帝と言えば持統天皇が有名だが、元正天皇もただの中継ぎの女帝ではなかったことを指摘してくれる。
遠い過去の遠い存在の人物を身近に感じさせ、歴史の教科書には載っていない当時生きていた人々の心情を微細にわたり語る。
政治のために自分の恋も犠牲にした元正天皇。
冷静且つ聡明なこんな人物に会ってみたい。
紙の本やっぱりおおかみ
2015/08/25 17:34
自分探し
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
永遠のテーマ「自分探し」。
それをこのオオカミくんがしてくれると身近な感じがして嬉しくなります。
他の人を見て羨ましいな、あんな人になりたいな、と思うことはきっと誰にでもあります。
そんなとき、このオオカミくんを見習えるといいですよね。
この本ではないのですが、どこかで作者不詳のこんな言葉を目にしたことがあります。
「他の人のようになりたいということは、自分の価値を捨ててしまうことになる」
たしかこのような文だったと思います。
まさにこのオオカミくんは、それを私たちに教えてくれます。
紙の本りっぱな犬になる方法
2015/08/11 00:04
子供にも大人にもお勧め
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
親戚の家に泊まった時に、偶然見つけた掘り出し物。
読んでいると心がほぐれてきます。
思わずクスッと笑わされたり、うーんと納得させられたり、犬好きの人なら年齢を問わず、きっと和やかな気分になれます。
とても気に入ったので、すぐに親や友達にプレゼントしました。
こんな生き方ができれば最高だな、と思わされた一冊です。
電子書籍石の花 (1)
2016/06/22 23:23
是非読んでみて下さい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
1941年、まだユーゴスラビアと呼ばれていた時代のスロヴェニア地方東北部。
私事でお恥ずかしいのですが、このマンガを読むまではパルチザンやゲリラに対する認識が不足していました。
ここでは、国のため家族のために戦う人、あるいは戦う機会も持てない人たちが出てきます。
結論から言うと、このマンガはすばらしいです。
テーマももちろん重要なのですが、それ以上に、言葉では表現できない登場人物の心の描写が絵でなされています。
それが普通の人の感覚の域を超えているように思います。
象徴的なのはマンガのタイトルそのものの「石の花」。
鍾乳洞の巨大な鍾乳石の数々が「花」に見える無垢で真摯なフィーの心の目。
テーマが重いだけ、登場する純粋な人たちの心を反映した描写に心が救われる気がします。
ナチスに関しては、大勢の人に取り上げられ、本や映画や絵などのテーマに繰り返しなっていますが、この穏やかだったユーゴスラビアの人々の目線で書かれたものは少ないのではないでしょうか。
とても貴重な本だと思います。
もっともっとこのような本を書いてもらいたいところですが、作者の坂口尚さんはずいぶん前に他界されています。
彼の死がとても悔やまれます。
紙の本優しさごっこ 新装版
2015/08/31 03:39
こんな父娘を友人に持ちたい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
小学校三年生の「あかり」と「とうさん」が二人で暮らすことになる。
人徳なのだろうか、主人公の二人の周りに登場する人物がそれぞれの色を持ちつつ、とてもいい波長を奏でている。
絵描きのとうさんのところへ弟子入りした料理の達人の沖田さん。
慣れない大学に勤めることになったとうさんのお手伝いをする助手の島田さん。
陶芸家夫婦にその子どもの信くん。
とうさんの絵のライバルとして登場する梅谷さん。
そして、山名さん。
自分の仕事と生活を大切にしつつ、娘と向き合って真摯に生きていくのが、どれだけ困難で、
しかし重要なことかとうさんは身をもって実感する。
お母さんがいなくなってもとうさんに甘えたりしないしっかりしたあかり。
それでも、ぬいぐるみの「モンロー」との会話によって孤独感を和らげようとする一面もある。
とうさんもあかりも沖田さんも島田さんも、こんな友人がいたらいいなと思わせる心優しく強い人たちばかり。
優しい人間関係にほっとする作品。
紙の本オーパ!
2015/08/29 21:10
釣りに興味のない人も魅せてしまう1冊
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
豪快な釣りの様子が迫力ある写真の数々と臨場感あふれる文章で描かれている。
表紙のピラニアの写真が内容を裏切らない。
読んでいて、本の中に宝物がちりばめられているような感覚がした。
正直自分は釣りには興味がない。
それなのに、読んでいくうちに正に引っかかってしまった釣り竿でぐいぐいを引き寄せられるように、この本には惹かれていった。
釣りがしたい、アマゾンへ行きたい、とど素人だから思うのか、とにかく読む人を釣りとアマゾンの世界に駆り立てる。
面白い。
この本を一言で表そうとすると、この陳腐な言葉に行きついてしまう自分の表現力の貧しさに恥ずかしくなるが、他にどう例えればいいのか。
釣り好きの人にも釣りに全く興味のない人にもおススメ。
2015/08/27 19:53
本の構成もストーリーもなかなか
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
うっかり深い穴に落ちてしまった2匹の猫と3匹のネズミの話。
さて、どうやって穴から出られるのでしょう。
5匹で一生懸命考えます。
猫がネズミを食べるのは、一旦置いておいて、とにかくとりあえずみんなで脱出法を考えます。
最後は読んでからのお楽しみ。
本が上下に開くので、穴の深さが実感できて特徴ある構成。
子どもたちへの読み聞かせにもお勧めです。
読んでいる子どもたちにも頭を使ってもらって、一緒に考えてもらえます。
紙の本赤いぼうし
2016/06/22 23:32
子供用の本かと思いきや
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
頭を使う数学の本ですが、ちっともそんな感じはしません。
子供に(一緒に読んでいる大人にも)、自分の頭で仮定をして考えるお手伝いを、
易しくさりげなくしてくれます。
こうやって仮定をして、多くの答えの中から正解ではない選択肢を排除していくのを消去法というのですね。
数学を楽しく紹介してくれるこういう本は大好きです。
ちなみに挿絵は安野光雅さん。
とっても贅沢な「教科書」です。
2016/06/22 23:15
とっても愉快なウリ坊のイタリア旅行
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ウリ坊がママとパパとイタリアへ。
面倒くさくてとても人間臭い(!)ウリ坊のママ、シーシーが笑えます。
出発前からトンチンカンな準備をしたりして笑わせてくれます。
彼女は彼女なりの考えがあって行動しているのですが。
おっとりしていて優しいパパ、イーノーのおかげで、ウリ坊のイタリア旅行もなんとか無事に終わって、日本へ帰ってきます。
1989年に出版された本なので、イタリアの情勢も旅行スタイルも今とは違う部分が多々ありますが、十分通用します。
特に、イタリア語がちょっとわかる人、イタリアへ行ったことのある人なら、ニヤッとする場面もしばしば。
これは、ひょっとして作者の実際の経験も混ざっているのかな、なんて想像したりして。
とにかく読んでいて楽しい気分になれる一冊です。
2016/06/22 19:26
私のこと?それともお友達の〇〇ちゃんの話?
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子供の代弁者。
それは絵本であり、絵本作者であり、児童書作家であると思っています。
この本を読んで、元気づけられる子、恥ずかしがり屋のお友達のことをちょっとわかってあげられるようになった子、元気をもらう大人。
そんな人が増えるといいなと思います。
2016/06/12 04:07
小学生だけに読ませてはもったいない
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教科書でみんな読みましたよね。
確か、2年生の国語の教科書に載っていたと思います。
あまりにも有名なので説明はいらないと思います。
みんなで力を合わせれば、一人ではできないこともできる。
そんな簡単なことが、なかなかできない社会でこの本を読む価値はあります。
子供だけに読ませていてはもったいないです。
紙の本月刊少女野崎くん 1 (ガンガンコミックスONLINE)
2016/05/31 02:38
顔が見えないのに表情が目に見えるすごい表現力
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とにかく笑えます。
笑えるのと同時に、後ろ向きなどの顔の見えない登場人物の表情がしっかり想像できるのは、さすがとしか言えません。
頻繁に4コマ目の佐倉に同情したくなりますが、野崎くんも、その他のキャラも憎めません。
気持ちが軽くなって、元気になれるマンガです。
普通のラブストーリーのマンガは苦手ですが、このラブコメディーはめちゃくちゃ気に入っています。
紙の本冬の光 続・優しさごっこ
2015/08/31 04:49
優しさってなんだろう
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心優しい人たちに囲まれて大きく成長した、とうさんとあかり。
あかりの人間性には本の中の登場人物も読者も惹かれていくに違いない。
人と人との関係をよく観察し、自分の頭と心で考える。
大人のようでいてあどけない面も残したあかり。
とうさんの恋の行方も気になるけれど、立ち入っては行けない領域はしっかりと認識している。
惚れ惚れするくらい魅力的なあかり。
そんなあかりに負けず劣らず魅力的なのが島田さん。子どもを子ども扱いせず、一人の人間として向き合う、
正直で優しい島田さん。
梅谷さんは、とうさんにとってもあかりにとっても頼もしい存在。
娘、恋、仕事、仕事ライバル、友人、これらの全てから刺激を受けて、誠実に応えようとするとうさん。
「冬の光」は「優しさごっこ」の続編だが、「優しさ」とはなにか、本の中からあかりが、とうさんが、
問いかけてくるような気がする。