ガオシュンさんのレビュー一覧
投稿者:ガオシュン
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紙の本戦略的思考とは何か
2015/09/11 02:06
新書レベルでは日本外交についての最良級の本
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時事的な外交案件の解説を読むのではなく、より長期的・本質的に日本外交のあり方を考える上で頭の枠組みづくりをしたいと思ったときに読むべき本として、新書レベルでは最良級と言えると思います。本書が著作されたのは1980年代の冷戦期最後の盛り上がりの時期なので、著作時の事象を扱った部分は隔世の感がありますが、本書が指摘する民主主義の下での外交のあり方、情報分析の重要性、日本の置かれた地政学的位置に鑑みた安全保障上のリスクとその対処法などは、今日でも十分通じる課題であり、そして本書はその課題を乗り越える上でのヒントを与えてくれます。
2017/04/12 00:43
法学徒におすすめ
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筆者の専門からすれば傍流のテーマであるにもかかわらず、丹念・丁寧に憲法学、国際法学のこれまでの議論を踏まえた上で、集団的自衛権のひとつの理解の仕方を提示されており、目から鱗の思いがする一冊でした。法学の観点からすればいろいろ反論もあろうかと思いますが、法学徒にとって「そういう見方もあるのか」と気づかされるような、自衛権自衛権についての理性的な議論のきっかけとなる本だと考えます。
紙の本日本人の英語 正
2015/08/22 01:45
定冠詞の説明が秀逸
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日本人(大学生やアカデミア)を対象に英語の教育・添削を行っている筆者が書いた本だけに、日本人が書く英語の癖を踏まえた上で、何をどうすべきかを、具体例とともに示してくれる本です。私は英語を使って仕事をする立場にありますが、英語学習時、この本のおかげで英語に対する理解が格段に深まったと思っています。
特に、定冠詞(the)と不定冠詞(a, an)の使い方に関する説明は、これまで見たどんな英語解説書よりも分かり易く納得がいきました。その他、高校までに習うけれどもどうしてだったかよく分からなかった文法上の諸ルールを、すらすらと読める形で書き下してくださっており、この本を読んで得た知識を頭の片隅に置いてネイティブが書いた英文を読むと、英語に対する感性が磨かれると思います。
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