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  3. Nagiさんのレビュー一覧

Nagiさんのレビュー一覧

投稿者:Nagi

33 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

【全1-15セット】きのう何食べた?

電子書籍【全1-15セット】きのう何食べた?

2019/04/02 12:38

この本を読み返すことで家族にまで喜ばれるとは想定外でした。笑

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

実写化されることからこの作品を知ったのですが、すでに10巻以上既刊になっていたので手が出せずにいたものの、クーポン配布のおかげで「えいっ!」と電子のセット買いで読むことができました。

ゲイカップル、シロさんとケンジや彼らを取り巻く人たちの日常のお話ですが、コンセプトとして毎回シロさんの献立やそのレシピに結構なページが使われています。
四十路を超えた男性による切実なまでのメタボ対策健康志向のレシピが、こちらの危機意識をも高めてくれて(笑)、ついつい読んだあとには冷蔵庫を見て同じ食材があれば真似をしてしまいます。

そうなんです、再読というレベルではないくらい読み返してしまう、ある種レシピ本にもなっているんです!笑
電子だと「あ、この間読んだアレを食べたい!」と思った時、探すのにかなり手間がかかるのでやっぱり紙本を少しずつ買い集めるべし、と「家族会議」で決まりました。笑
そうなんです、家族に勧めてしまったのが運の尽き(?)で、LGBTQに無関心な家族にも抵抗なく読んでもらえてしまうお話なんです!

最初は「これ食いたい」とリクエストしたいがために読んでいた家族も、シロさんやケンジの会話や家族の対応、職場の人や料理友だち一家とのエピソードの中で、ごく自然に、その点を大きく取り立てることのない感じで「あ、そっか」と知っていってくれるのが、家族として嬉しく思いました。

同性愛者に限らず、子どものいない家庭の介護問題や終活、病気やけがで入院したときはどうする?などなどのエピソードは、誰もがいずれ熟考するときがくる話でもあり、シロさんの尊敬に値する家計管理は、家族に我が家の家計を顧みる機会をくれたり、この作品を読むことで得た恩恵は枚挙にいとま在りません。

かと言って堅苦しいお話は全然なく、ほのぼのとした気持ちで読めるのに、読後は日常のふとした瞬間に思い返してしまうことがらが散りばめられている作品です。
「ゲイカップルの話」としてではなく、「近い将来の自分」「中年以降になってからの自分」のような感覚で読み終えました。
料理好き、ごはん食べるの大好きさんにはもってこいの作品です。
(料理好きさんはシロさんと脳内バトルができそうです。笑)
とにかく美味しいごはんが食べたくなるので、夜中に読むのはキケンです。笑

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紙の本

君の名前で僕を呼んで

紙の本君の名前で僕を呼んで

2018/05/08 02:01

読む側の感性を問われる作品かもしれません

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

映画化され、海外で先に鑑賞済みという知人からお勧めされ「原作で補完してからのほうが分かりやすいかも」とアドバイスをもらったので先に原作を読みました。
そういった経緯から、初読をとても乱暴に読んでしまい、たくさんの解釈違いや読み落としがあったので、映画鑑賞後に再読してようやく繊細な描写に気付いた、というくらいには集中を要する作品だと思いました。

この作品は、エリオ少年の視点で綴られているので、初読のときはオリヴァーとエリオの想いの強さの違いを感じて切なかったのですが、
「エリオの視点」
という部分に注意が必要な作品だと再読で気付きました。
特に、オリヴァーがエリオに対してどう思い感じているのかに関する描写で、乱暴な読み方(映画鑑賞前に読了しようと慌てて読み流してしまいました)をしていた私はエリオの言葉に散々ミスリードされてしまいました。

周囲の人(エリオの両親や友人たち)の行動の何気ない記述が、オリヴァーの心情を「語る」のではなく「表現」されている、ものすごく緻密で繊細な文章です。
読む側がそれをどれだけ気付けるかによって、この作品に対する感想が変わるのではないかと思いました。

初読から映画を観て、そのラストの違いにいろいろと疑問を感じたのですが、再読したら、作者のアンドレ・アシマンが伝えようとしていたことを、主旨は同じでありながら別の形で表現しているのだと気付けました。
メリバにも思えた結末が、ハッピーエンドだと気付けたら、感動もひとしおでした。
エリオの一途で拙い恋物語と思っていた初読が、実はオリヴァーこそがエリオよりも先に切なさや苦さも含めて彼の全てを受け止めた大きな愛を持っていたのだと分かり、つくづく乱暴な読み方をするものではないと後悔しました。

オリヴァーのいない時間を「昏睡」とネガティブに受け止めて嘆くエリオと、エリオのいない時間を「パラレル」と位置付けて常にエリオと共にあるオリヴァーの2人ですが、いつかエリオも理屈ではなく心からオリヴァーの「心の中の心」と同じ気持ちになれたらと願わずにはいられない、切なくほろ苦い恋物語でした。

この点は、映画だとオリヴァーを演じるアーミー・ハマー氏が「オリヴァー自身」として名演されているので、原作でエリオの「思い込み」に振り回されてしまう場合は、映画と合わせて観る&読むと、「そういうことか!」と感動ひとしおかもしれません。

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紙の本

憎らしい彼

紙の本憎らしい彼

2016/12/28 17:36

石ころは初めて星を掴みたいと思っている自分を認め、星はようやく地上の石ころのところへ降りてくる、という感じのお話でした。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「美しい彼」では「え、ここで終わり?」と思っていたのですが、続編が発行されると聞いて楽しみにしていたところ、予想以上の展開に終始ハラハラドキドキ、そして何より清居くんのツッコミの鋭さに笑わせてもらいながら読了しました。

あとがきで作者さんが仰っているように、「美しい彼」では、互いの恋する気持ちは通じ合ったものの、意思の疎通が(九割九分平良くんのせいで。笑)ないまま終わってしまっていたよなあ、と思っていたのですが、その辺りを(主に清居くんの涙ぐましい努力で。笑)丁寧に大切に少しずつ育んでいく物語が息つく間も与えず一気に読了までもっていかせてくれました。

ずっとキングだった清居くんがどんどん可愛らしくなっていって(それは読者にしか分からない部分なのですが)、それだけにニュースタイル関白な平良くんのオレ様っぷりにじりじりする一方で、やるときはやるを態度で示す平良くんの好感度もさらに急上昇していく数々のエピソード、最後の最後、エピローグでは、彼らがやっと同じ目線に立って向き合い、言葉を要さずに気持ちを解り合うことができたなあ、と感じられ、ちょっぴりもらい泣きしそうでした。

同じ場所に二人が立って、対等に「仕事」もできる続編が出てくれるといいなー、平良くんのご両親には、まあなんとなくだけどなんとなくあれなので、次は平良くんが清居ママに対してファイッ! と思ってしまったり、とにかく更なるその後を楽しみにしてしまう作品です。
もう1冊保存用に買わないと、読み返し過ぎて既にちょっとかわいそうな状態になっている所持本です。笑
それくらい、何度も何度も読み返し、そのたびにほっこりとした温かで穏やかな読後感を味わわせてくれる作品でした。
続編強く希望します!

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紙の本

サリン事件死刑囚中川智正との対話

出会う人を間違っていなかったらと思わずにはいられない内容でした

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私はリアルタイムで一連の事件の時代に生きていて、日比谷線や松本市とは縁もあったため、この事件当時に感じた世間の雰囲気を今でも鮮明に身近で起きた事件として記憶しています。
でも、その時代を生きてきた人でも知らないまま今日まで来てしまったことが多々あるのではないかと思わせる内容でした。
少なくても私はこの本で初めて知ったことが多かったです。

中川氏や土谷氏は、出会う人さえ間違っていなければ…本書の著者であるトゥー博士を始めとした方々と先に出会えていたら、日本が誇れるほどの素晴らしい化学者や医師であったかもしれません。
トゥー博士が、一個人として中川氏と15回にわたる面会や手紙を交わすやり取りを読むと、中川氏や土谷氏は、ある意味で「ごく普通の人」だと感じられました。
言い換えれば、誰もがひょんなことから道を踏み外す可能性を持っているとも思わせる怖さがありました。
中川氏はマインドコントロールから少しずつ解放され、世間からすればまだ記憶に新しい金正男氏のVXによる暗殺についても貢献しています。
恩赦を期待しての偽善かと問われたこともあるようですが、トゥー博士とのやり取りなどを見ると、彼は過去の行いへの悔恨と償い、同時に医師として化学に携わった人間としての自負心などが原動力となっていたのであり、決して減刑が目的ではなかったのだと感じられる内容のやり取りが書かれていました。

また、本書では、一般の人には意識されたこともないかもしれない、死刑囚に対する厳しい制約なども仔細に書かれています。
ごく限られた人とごくわずかな面会時間しか許されない中で、死刑囚は自分自身や犯した罪と向き合わざるを得ない環境の中で過ごしているのだと本書で初めて細かく知ることができました。

林氏や中川氏の能動的な捜査協力により、事件が起こるまでの経緯や動機の一部が推測され解明もされていたのだと解釈しましたが、やはり部分的でしかなく、全貌を把握しているのは麻原氏本人と、彼の側近で刺殺されてしまった村井氏だったようで、改めて村井氏が存命であればと思ってしまう記述もありました。

情報の重複や校正ミスなどが散見される本書ではありますが、「過去に起きた大きな事件の解説書」として読むだけでなく、トゥー博士と中川氏のやり取りの中から、自分の存在価値や承認欲求の満たし方を間違えてしまうと、またあの悲劇が起こりかねないという危機感を持たせる内容にも感じられました。

若い世代の人にとっては「歴史」に近い感覚でこの事件を受け止めている方もいるでしょうが、実は時代を超えて常に隣にある落とし穴でもあると感じてもらうきっかけになればという気持ちを湧き立たせる内容なので、若い世代の方にも読んでいただきたいと思う内容でした。

そして最後に、改めて被害を受けた方々やそのご家族ご遺族の皆さまに哀悼の意を表します。

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電子書籍

【全1-5セット】ミステリと言う勿れ

さりげなく身近なリアルが紛れ込んでいるミステリー

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

キャンペーンのとき、1巻のみ無料お試し&全3巻セットという表示を見たのでセット買いしましたが、まだ連載中でした(リサーチ不足…)
続きが気になってしまうので、完結作品を買うことが多いです。
そういう意味で(よい意味で)「えーっ、ここで終わりなのか待たないといけないのか!」とじれったい思いで読了しました。

1巻は主人公のパーソナリティをお披露目するためのオムニバス短編1本目という雰囲気のストーリーですが、とある殺人事件の容疑者とされた主人公を取り調べる刑事さんたちが、主人公とは別の意味で読む人の興味を引く人たちばかりです。
主人公が頭一つ抜きんでた個性的なキャラな一方で、刑事さんたちは私たちが暮らしている生活のどこかしら身近な誰かを投影してしまうキャラたち、なのに興味を持ってしまうのは、私たちであれば見落としたり見過ごしたりしている些細なことにも主人公が引っ掛かりを覚えて突っ込むからで(多分)、それによって掘り下げられた刑事さんたちがすごく魅力的に感じてくる、という感覚でした。
殺人事件の真犯人も、その事件が起きるきっかけになった別事件で濡れ衣を着せられた今回の事件の被害者も、読んでいて感情移入してしまう部分があるので切なかったです。

1巻後半から2巻では、3巻の物語へ継承されていくらしき新しい主要人物が登場し、この人たちがバスジャック事件を起こすのですが、主人公は完全に巻き込まれた格好です。
この辺りになると、読むほうは主人公に影響されて「おかしい」探しをしてしまいます。
(私はそうなりました。笑)
物語の中の人たちと一緒になって考える楽しさというのを初めて味わった気がします。
主人公の奇想天外と思える着眼点に助けられる形で、実際の社会にいそうな人たちを時に疑いながら、時に共感しながら読み進めていくうちに、その事件が解決したとき、作中の人物に照らし合わせて考えていた身の回りの誰かの見方が変わっている自分がいました。

第3の事件(事故?)については、未解決の状態で3巻終了なので、まだ何とも言えませんが、総じて面白く読めるのですが、続きが気になるためにモヤモヤとした読後感になりました。

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電子書籍

新婚さん!【電子限定特典付き】

電子書籍新婚さん!【電子限定特典付き】

2017/02/09 12:45

お得感が半端ない人物相関の濃い内容でした。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前半、京介と宝の元ヤンCP,後半が宝の友人、冬未と洋一郎の主従(?)CP、ということで、メインが元ヤンCPで、1冊に収められるボリュームにするために冬未と洋一郎さんCPをオマケみたいな感じで描かれたのかと思っていたらとんでもなかったです。
むしろそれぞれのCPで1冊の作品としてもらいたい、もっと見たいと思わせるステキでかわいいそれぞれのCPでした。

どっちも攻(京介・洋一郎)が見た目オレ様風味なイケメンなのに、内面が可愛すぎて、何気に受(宝・冬未)がココ一番というところで引っ張っていく感じでないと臆病過ぎて何もできないという…攻がめちゃめちゃ可愛いお話です。
かと言って受が凛々しいだけというわけでもなく、攻がしてくれる何気ないことで舞い上がるという可愛さで、
「もう勝手にいくらでもやってろくださいお願いします!」
という甘々で可愛いエピソードがぎっしり詰まっていました。

4人ともどこか歪んでいるのですが、それぞれの関わりの中(各CP同士の関わりとか、友人としてのそれぞれとか)で、その歪みが少しずつ緩和され、素直になっていく過程も「ああ、よかったね」とほっこりさせてくれてよかったです。

電子で購入したのですが、電子限定の特典の冬未が可愛すぎました。笑
気にしてたんだ、それ、みたいな。笑
4人で牧場Wデートもほっこりとして、最後の最後までほっこりとさせてくれる優しくて砂糖菓子みたいに甘いお話でした。

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紙の本

サイメシスの迷宮 1 完璧な死体

少々ネタバレあり

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

電子版は表紙無しだったため、紙で再購入しました。
この一点についてのみ、残念だったなあ、と。

雑学好きなので、本題である事件についてだけでなく、警察組織間にある軋轢や面倒なしがらみにもドラマを感じて面白く読ませていただきました。

見ざる言わざる聞かざるの「三猿」をモチーフに、次々と起こる連続殺人事件。
犯人の動機からキャラクター造形、犯行の手口の綿密な描写から、事件解決へ向かうまでの犯人を追う神尾と羽吹の思考や心理など、事件ものに疎い自分にもわかりやすい描写でありつつ途中で小休止を取らせない展開が、最後の最後まで続いて飽きさせません。

事件を追う一方で読んでいて心に引っ掛かり続けるものは、羽吹が『超記憶症候群(ハイパーサイメスティックシンドローム)』を罹患していて、それを事件解決に利用している、という業を感じる設定の部分でした。
羽吹のメンタルを担当する医師が
「超記憶症候群というより、忘却不能障害というほうが正しい気がする」
と私見を述べるのですが、その瞬間に味わった鮮明な感情を何度も再生させる、というのはどれだけの苦痛だろうと思うと、羽吹の犯罪者に対する怒りや彼自身の苦しみを垣間見た気がしてしまい、羽吹が記憶を「サーチ」する描写が出てくるたびに胸が痛みました。

また、犯人の犯行動機も実際に世の中でありそうな生々しさで、犯人の生い立ちや経歴、人間を知ると、簡単に善悪では語れないと深く考え込んでしまう物語でした。
子どものころに受けた傷は、一生ものなのだ、と、羽吹や犯人の在りようから考えざるを得ない内容でした。

続編が出そうなラストなので、気長に楽しみに続報を待とうと思います。
今回初めてタイガさんの作品を読んだのですが、ラノベと一般文芸の中間、ライト文芸という作風のようで、ほか作品への足掛かりとしてよい作品を最初に読めてよかったと思いました。

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電子書籍

佐々木と宮野 1

電子書籍佐々木と宮野 1

2017/04/15 02:02

ちょっとずつお互いの気持ちが近付いていく過程を読むのが好きな人におすすめの作品です。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

BLをBoy's Loveの略で、言葉通り恋愛ジャンルだと思っていた自分は、こういう純愛系のお話が読みたかったので、pixivで見つけたときは大喜びしました。

腐男子・宮野(みゃーちゃん)が、「腐? 何それ」な佐々木先輩にBL本を貸すようになって……という冒頭なのですが、まさかの「ぇ、せ、先輩のほうが、なんですか…?」な展開になってきたら先が見えなくなってきて、pixivコミックのほうでは次の更新が待ち遠しくて仕方がありませんでした。
書籍化と聞いて速攻買いましたが、各話の切り替えページに挟まれた学園祭の小噺などの書き下ろしもあり、一冊まるっと

青春純愛ほのぼのストーリー

といったやさしくてほんわかとしたお話です。
佐々木先輩は報われるのか!?(笑)
1巻では佐々木先輩が終始こちらに「みゃーちゃん天然だけど、が、がんばって!><」とエールを送りたくなるほど健気です。
天然のみゃーちゃんが佐々木先輩の気持ちに気付いたときどうするのかなあ、とじれじれしつつも先が楽しみだと思わせてくれる1巻でした。
続刊も出るようなので楽しみです。

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紙の本

こい、こわれ

紙の本こい、こわれ

2016/02/13 13:23

2人の不器用さに焦らされただけに、読後感のよさは半端なかったです(笑)

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人と深く関わろうとしない“繋ぎ”扱いポジの地味な融と、恋愛はしない主義・仕事は出来ても面倒が嫌いで簡潔明瞭を求める強面美形の前原、という組み合わせを見た冒頭は、
「仕事以外の接点がない上にどっちもが心のパーソナル・スペース広過ぎて厳しい組み合わせだなあ」
と感じたので、そんな2人がどう近付いていくのかという過程を楽しみに読み進めて行きました。
他者からの上述のような表現に、こちらも見事にミスリードされました。
実は2人とも相当な不器用で、それぞれのその不器用さがとても愛おしい。
魅力的なのは主要人物だけではなく、ある意味でキーパーソンとも言える三崎。
「邪魔する気満々だったのに、そんなことするまでもなく全然まとまらないし。本っ当、見ててうんざりした」
という三崎の弁にヘッドバンギングしてしまう、そんなじれったさが詰まったお話です。
焦れ焦れな恋愛モノ、ドロドロというほどではない三角関係、エロより恋愛重視なお話を好む人にお勧めの作品です。
(もちろん、ようやくようやく……、となったときのあれやこれやは濃厚でしたが。笑)

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電子書籍

ふきげんなディア 【電子限定おまけマンガ付】

溺愛攻がドストライクの人&天然かわいい受が好きな人に超オススメです

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

絵柄が好みだったので表紙買いしましたが、作中に出てくる『ふわふわ』というタイトルの絵本が奏汰の精神安定剤、というくだりに、この作品が私にとってのそれに当たることになってしまったくらい、ふわふわになれるお話でした。笑

商品説明にあるそのくだりは、「ないよなあ」という唐突感が無きにしも非ずですが、『意地悪攻』の設定が活かされるところがここだったのかなあ、とは思います。
でも桜庭先生は、意地悪というより不器用で繊細で、意地悪さよりも表現の不器用さと奏汰くんへの溺愛ぶりが魅力的な攻さんでした。
奏汰くんは紹介通り、無自覚のド天然で、とにかく一生懸命で素直なので、桜庭先生が意地悪したくなるのも分かる(笑)という子で、かわいいしか言葉が出てこないです。
桜庭先生の天敵、作家の百武先生が奏汰くんに対して「なに!?このかわいい生き物」というセリフがあるのですが、まさにそれ!という感じで…。

振り回され感半端ない奏汰くんですが、その無自覚ド天然で桜庭先生のトラウマを払しょくする辺りは、ただ恋愛に浮かれている関係だけでなく、2人が同志であり対等でもあると思わせてくれるストーリー展開で、その点が私にとって精神安定剤な部分でもあります。
作中に登場する『ふわふわ』という絵本の一節がところどころに出てくるのですが、それを地で行く2人の在りようがステキだと思わせてくれる作品でした。

奏汰くんが桜庭先生に「先生が描きたいか描きたくないかです」のシーン、本当にメチャクチャ大好きで何度も読み返しています。
紙で買えばよかったと思う反面、きっとボロボロになっていただろうな、と思うくらいには読み返しているので、電子でよかったのかも、と思いつつ、そして初版はもう手に入らないだろうなと思いつつ、紙の購入も検討中です。笑

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電子書籍

群青にサイレン 6

電子書籍群青にサイレン 6

2017/11/26 15:38

割り切れない思いに揺れる修二と空にひたすらエールを送りたくなる最新刊

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

空から真実を告げられた修二の相反する2つの想いや、なかなか空に対する気持ちを変えられない葛藤など、相変わらずこの作品では大人でも難しいことを修二に課しているので、読んでいて胸が痛くなります。
でも、空を含めて修二を見守る監督や家族たち、少し修二寄りに見守る角ケ谷くんなど、2人がいつかきっと最高のバッテリーを組めるという読者の期待を消さないまま物語を進めてくれ、やはり6巻もハラハラと手に汗握る展開を楽しませてくれました。

何よりも6巻で嬉しかったのは、修二が初めて空の立場に思いを馳せてくれたこと。
「認められたい」「才能がなかったわけじゃないと誰かに背中を押して欲しい」
大好きだった野球がアイデンティティだった修二は、だからこそ難なく自分を追い抜いていった空に様々な黒い感情を抱き続けてきたのですが、初めて「自分の立ち位置」から下りて考え新たな苦悩に翻弄される姿は、切ないのと同時に彼の成長を感じさせてくれました。

成長しているのは修二だけでなく、空も。
角ケ谷くんは恐らく空にとって、「修二と仲が良い」羨望の対象だと思ってこれまで読んできました。
修二の気持ちを知って壁を作ってしまった空が、初めて角ケ谷くんに「ありがとう」と言って逃げるように走り去っていくシーンでは、「がんばったね」と、おばあちゃん気分で(笑)空の頭を撫でてあげたくなりました。

少しずつ歩み寄りを見せる修二と空ですが、そう簡単に巧くいくはずがない、という物語の流れがやけにリアルで、とどめのように彼らの前に立ちはだかる駒野監督、丈陽高校ナイン…息つく間もなく「ああっ!」というところで続刊を待て、という状態になり、早くも7巻が待ち遠しい気分で読み終わりました。

丈陽の守屋くん、こんなに好戦的な表情も見せるんだな、と、修二は「こんなに大きかったか?」と戦慄してましたが、そんなものではないでしょう、と思うくらいオーラを放っています。
そしてこれはきっと読者にしか見えない部分ですが、修二&空のバッテリーをよく観察しています、試合中にも関わらず…。
個人的には守屋くんが一番好きなキャラなので、彼の何気ない(修二と空の修復に関する)黒子っぷりにも惚れ惚れとさせていただきました。笑

今後の展開も楽しみではあるのですが、丈陽・玄高、どっちが負けても悔しい思いをしてしまいそうで、7巻を読むのが怖いような楽しみなような、そんな6巻でした。

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電子書籍

【全1-5セット】善悪の屑

電子書籍【全1-5セット】善悪の屑

2019/03/01 07:26

読む側の人間性も試される内容と考え込んでしまう読後感

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

実写映画化に関連する騒動をニュースで知る中で、「カモ役が復讐される側になっていてどうする」といいうニュースへのコメントを読んで気になり、原作が読みたくなったのですが、有害図書認定ということで紙本が入手できず、やむを得ず電子で購入。
有害認定されたのは4巻のみらしいのですが、自主規制団体の有害認定理由を読んだとき、レビュータイトルの通り、描かれる残虐性をどう解釈するかで、その人の人間性も推し量れてしまうのではないかと空恐ろしく感じてしまう内容でした。

依頼人が主人公に依頼するに至った事件は、どれも実際に起こった事件を彷彿とさせるもので、復讐を依頼したくなる気持ちが分からないでもないと思いながら各エピソードを読み始めるのですが、カモたちが復讐の代行を終えたあと、どの依頼人も決して「爽快」ではないのです…。
もちろん、解放感を抱く依頼人もいましたが、カモの「(自ら手を下すことに対して)一生背負うことになるよ」という忠告で、依頼者に迷いや葛藤が生まれるというシーンもありました。
読者も依頼人と一緒に考えこんでしまうシーンの1つでした。
加害者に復讐をする(=代行してもらう)までは、恨みで悲しみをごまかすことができていた部分もあったのに、大切な人を失った悲しみや、二度と被害に遭う前の自分に戻れない絶望と向き合うしかなくなってしまう。
それでも、加害者の人権ばかりが保護されてのうのうと人生をエンジョイしているのが赦せない、という負のスパイラルからも逃げ出せなくて…という被害者や被害者遺族/家族の悲壮感が作品全体に漂っていると感じ、決して読後感はよくありません。

また、中盤を過ぎたあたりで同業者が登場します。その同業者の女性・加世子とカモは、自身も被害者(加世子)・被害者遺族(カモ)という背景があり、それゆえに「自らの手で復讐」と「復讐の代行」という方針の違いがあるように感じられました。
加世子がカモに発した「いかにも被害者“遺族”の発想ね」という言葉にも読み手は考えさせられてしまいます。
遺族は被害当事者ではなく、被害者の遺族であって、被害者の気持ちは想像できても知ることは絶対にできないだろうし…みたいな模索が始まってしまいました。

読み返すほどに答えがなかなか見つからない迷路に迷い込んでしまったような感覚を味わう作品です。
残虐性にばかり注目してしまうと見落としてしまう部分が多々あるんじゃないか、と思われる人の心の機微が描かれている素晴らしい作品だと思うので、有害図書認定を非常に残念に思いました。

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電子書籍

日に流れて橋に行く 1

電子書籍日に流れて橋に行く 1

2018/10/23 18:38

明治の時代に興味を持たせてくれた作品の1つになりました

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

幼少時の勝手な思い込みから、明治以降の歴史は戦争にまみれているという印象で無関心&不勉強でした。

そんな私なので、呉服屋がデパートの前身ということさえ知らず、この作品で初めて知った、というくらいです。
そんな無知にも関わらず、この作品は明治の時代に流れる空気を想像させてくれるほど、丁寧に分かりやすく時代の雰囲気を味わわせてくれる作品でした。
しかし、それだけでは「お勉強」どまりなのでしょうが、この作品の主要人物は、どの人物も癖が強く、それぞれが皆個性的で魅力的。

呉服屋『三つ星』の三男、虎三郎は、跡を継いだ長兄の右腕になるべく英国で学んでくる熱血キャラで清々しい上に、後々は人の上に立つにふさわしい、人を見下さない人物です。さすが主人公。

長兄の在虎は、まだ読者に何が彼をそうさせているのか分からないのですが、時代に翻弄される中で、弟にだけは自分のような思いをさせたくないと思っているのではないかと感じさせるよい人、優しい人。

番頭の雀さん(虎三郎のせいで正しい名前を覚えられませんw)はイメージ的に私と同世代に見える保守的な部分がありますが、彼なりに三つ星の将来を考えて虎三郎と対立気味にあると思うと、彼が一番この時代で生き抜くことの難しさを伝えてきているように思いました。

そして虎三郎の師匠らしき(と言ってしまうのも、虎三郎があまりにも対等に接しているからw)鷹頭が、この作品で今のところ一番キャラが立っていると思います。
実際にこんな人が明治時代にいたらお上に目を付けられていそう、というくらいの俺様キャラで切れ者。

そして三つ星の初女性従業員となりそうな時子さんは、今の時代の女性が応援したくなるようなキャラクターです。
この時代に高身長なこと、自分を保つということ、女性にはかなり難しかったと思います。
でも、彼女は決して肩ひじ張って自分の個性を保っているのではなく、ありのままの自分でいるだけです。
本当に、そのままの時子さんで頑張って、と応援したくなります。

そんな個性的な人たちが、ご一新後も古い観念や価値観に固執した人々を相手に、新しい『三つ星』を自分たちのやり方で、時代にふさわしい形で再建させてやる、という強い意志を読者に感じさせる作品でした。
彼らはそれぞれに学び、経験し、考え、悩み・・・と奮闘する物語、という序章の1巻でした。

期間限定無料試し読みキャンペーンのお知らせでこの作品を知ったのですが、間もなく2巻が配信されるとのこと。
ギリギリに知ったおかげで、次巻を待つ期間が少なくて済んだのがありがたいです。
結局紙で買い直しそうな気がしますが、取り敢えずは電子で何度読み返しても本が傷まないことに喜びつつ、何度も読ませていただける面白い作品でした。

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電子書籍

水竜王を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ(3)【SS付き電子限定版】

いい人vsいい男のお話(主観)

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

BLの読み方として間違っているのかもしれませんが、潤と可畏の恋愛話というだけにとどまらないいろんなことを考えさせられてしまう物語でした。
水竜王・蛟を始めとした水棲の竜人は短命の上に、繁殖したくても陸棲の恐竜人以上に雌がいなくて滅びの一途をたどっている種族。
人間に憧れ、慎ましやかに身を潜めて生きている蛟たちには潤だけでなく読み手も最初の内は好印象を抱くのですが、物語が進むにつれて、彼らの真意がはっきりとしてきます。
2の翼竜王のときは個人の人間的な感情という意味合いで、やはり真意が分かっても憎み切れないリアムでしたが、蛟は彼(彼女?)以上に種族のレベルで切ない状況にあったので、元々の概念が人間に近しいだけに知るほど切なく感じるお話でした。
滅びゆく「種族」を「文化」に置き換えると、いろいろと考えてしまう内容だと思いました。

潤とともに、読み手も「どこまで暴君竜の本気度を解ってますか?」と問われているような、試されているような気分になります。
それだけに、そういう結論を出して、忌憚なく蛟のおこないを言及してバッサリと蛟自身も自覚していなかったエゴを指摘して彼を断ち切る潤の漢気は惚れ惚れとするものでした。
もちろん、その結論を出すまでに潤は可畏の本心を疑ったり迷ったりと逡巡するのですが、それでも可畏がこれまでに潤へ示して来た行動や、その源になっている気持ちの一つ一つの積み重ねを、どんな小さなことでも見落とすことなく、不安や疑心などの感情とちゃんと区別してよくよく考えてその結論にいたるところが、彼らしく、受なのですがカッコいいです。

今回は可畏が冒頭と後半に登場するだけです。
(これまではずっと一緒だったので出ずっぱりだったのに!)
それにも関わらず、可畏の存在感が半端ないです。笑
潤が人間に感性が近い蛟と恐竜の本能がベースになっている可畏とを比較すればするほど、可畏の存在感が増していくので、そういった意味でもお話の構成がすごいなあ、面白い、とガツガツ読み進んでしまう内容でした。
シリーズが進んでいくに従い、潤と可畏がお互いの想いの濃度が増していきます。
シリーズの既刊分はすべて購入しているのですが、ちょっと生活に支障がでそうな勢いで読み進めている状況です。笑
本作、切ない気分をかなり味わうのですが、自分としては読後感のよいハッピーエンドだと思いました。
水棲竜人にも、まだ未来はある、とほっとさせてもらえる読後感。
それと、生物の種族温存の本能に従っての求めと、魂の繋がりとの違いを感じさせるお話でもあり、蛟はいい人(竜人)ですが、やっぱり可畏が「男」だなあ、と惚れ直してしまうお話でした。

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電子書籍

エンカウント ~共演者の誘惑~

電子書籍エンカウント ~共演者の誘惑~

2017/03/20 00:50

攻のキャラ重視の人には堪らない作品でした

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

知人から借りて読んだのですが、手元に置かねば気が済まなくなるほどキャラもストーリー展開もドストライクな作品でした。

自分は特に攻キャラが自分の好みかどうかで作品を選んでしまうほうなのですが、受視点の作品で受の「恋愛感情補正」に近い攻のハイスペックというのではなく、サブキャラたちから見ても、そして読み手が受の贔屓補正抜きで見ても「何この高スペック!」とドキドキしてしまうほどの攻さんで、受との絡みは当然ながら、それ以外のキャラとのやり取りの一つ一つまでがもういちいちカッコよくてどうしようかと思いました。
受に対してのどうこうという面以外でも、特に殺陣師という自分の仕事に誇りと責任を生真面目なほどに持っている攻・蘇我幹也は仕事人としても相当にかっこいい。
そして自分に妥協しない上に、役者の受・嵐士もまた仕事の面では似た者同士なので、かなり過酷な稽古を付けたり、嵐士もそれに懸命に応えたりと、お仕事小説な一面としても読みごたえのある作品でした。
全力でBLでありながら、自分の仕事に信念と誇りを持つ二人の対等な関係でもある、という二本の軸がある素晴らしい作品でした。

仕事面での妥協を許さないお互いがお互いに対して激しいやり取りをする分、プライベートな恋愛方面でのギャップがより一層「違う意味で」激しくて(笑)、仕事でのスパルタ鬼殺陣師と、プライベートでの超絶過保護な恋人(候補)としての蘇我のギャップに萌え転がりました…とレビューを書いている今もまた思い出すとニヤニヤが止まりません(笑)

作者さんのデビュー作とのことですが、そう思えないほど完成度の高い作品で、最初にこの本を貸してくれた知人からそう聞くまでは、ベテラン作家さんの作品だと思っていました。
本作に登場するサブキャラがメインのスピンオフ作品もあるとのこと、積読の本を読了したらそちらもぜひ読もうと思っています。
メインはもちろん、サブキャラも一人一人が個性的で素敵な人ばかりの素晴らしい作品でした。

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